• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。新しい週の始まり、お届けして参ります。

4月19日は、春の土用丑の日だったんですね。モリ介は、全然気がつかなかった。ウナギ蒲焼やシジミなんかの販促につなげたお店もあったようですね。でも、今年の春は、二の丑もございますよ。それは5月1日。ウナギ販促ですな。でも、春の二の丑って、何となく弱いかも。

そもそも、土用丑の日とは何か。まず土用。それは、立春、立夏、立秋、立冬の前のそれぞれの18日間を指します。18日間には、丑の日が必ず1日か2日あるわけで、それが土用丑の日なんです。18>12(十二支)ですからね。一般的なのは、立秋の前にある土用丑の日。今年は、7月24日(水)と、二の丑が8月5日(月)の二回。今年はいっぱいウナギが食べられる年なんですよ。本音を言うと、季節・気温関係なく食べてほしいんですがね。

そういえば、鹿児島でのシラスウナギ漁、まずまずの結果だったようですね。今年の夏の丑の日には間に合わないと思いますが、リーズナブルな製品価格になってくれるといいなあ。そもそも冷凍流通が大部分なので、昨年の在庫なんかが、相場に影響してきたりしますけどね。今年の相場動向は、また後日。もう少し気温が上がって、スタミナ補給が身近な関心事になってからお伝えしますね。

さてと、今朝の卸売場ですが、「最初にこれを食べた人は偉いなあ」の代表格、ナマコを発見。ちなみに、秋田県産の5.0キロ。

箱の横に「赤」とあるので、アカナマコですかね。調べてみると、標準和名もその通りで、他には、マナマコ、があるとのこと。マナマコは、黒ナマコとか青ナマコと呼ばれるようで、色が異なるけど同じマナマコなんだとか。あ、そうだ、赤と黒、どちらかが値段が高かったんじゃなかったっけ? ベテラン幹部氏によれば、黒ナマコ(マナマコ)が断然高いそうで、それは、干しナマコの原料になるから。じゃ、赤ナマコは?というと、身が柔らかいので、あまり乾燥には向かないらしい、とのこと。刺身なんかだと、好みの問題だけど、「赤」の方がいい、という方も多いようですよ。そういえば、中国への輸出が止まっている件で、漁の開始が遅れてる、という話を書いた記憶がある。相場が安くなる予想についても。でも件の幹部氏によれば、実際は、それほど下がらなかったらしい。なんだ、相変わらずの高級品か。ナマコは冬の商材なので、そろそろ漁も終わり、とのこと。海水温が上がると、ナマコは深い所へ潜ってしまうそうで、これが見納め、でしょうかね。じゃ、最後に、右側の「く」の字になったナマコ氏に、上にきてもらってアップを。

さてと、次のネタを探すとするか。ナマコの隣には、でっかいトラフグが。まあ、去年も書いたしな~。と、スルーしようとした瞬間、件の幹部氏が再び、「”もどき”ですよ」と声を掛けてくれた。もどき? 箱の横を見ると…。

ホントだ。トラモドキって書いてある。で、肝心のモドキ氏はこちら。

幹部氏によれば、トラフグと他の種類のフグが交配して産まれたものではないか、とのこと。産地でも、トラフグに似てるけどちょっと違う、ということで、「トラモドキ」になったみたい。モリ介には、トラフグにしか見えないけど、プロがおっしゃるんだからそうなんでしょう。自然の中の話なので、こういう事もあるっちゃ、あるんでしょうねぇ。ちなみに、釣りがお好きな方で、当たり前に魚をさばかれるケースも多いと思いますけど、フグはダメですよ。必ず免許を持った方にお願いしてくださいね。当たり前なんですが。ちなみに、このモドキ氏、山形は庄内産で、5.6キロ。

う~ん、ちょっと旬とは関係ない商材の紹介になってしまったな~。でも、今、の入荷品の話題ですから。ま、いいとしますか。というわけで、本日は終了。また明日お目にかかります。モリ介でした。