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モリ介です。こんにちは。もう確実に年の瀬ですね。今週もよろしくおねがいします。

昨日は暖かかったですね。でも天気ははっきりしない。日差しが出てくれると良かったんですが。だけどこの時期、お天気になれば絶対に寒いですよね。雪が積もらないだけまだましかな。

モリ介家の実家も正月準備が進んでます。何かをする、しない、と決める司令塔(モリ介父)が不在となって、モリ介母が全てを取り仕切るようになった。以前は神棚掃除も一年おきとか、今年は簡単に、なんてこともあったけど、モリ介母はそうはいかない。ほぼ原理主義者に近いかも。今年は仏壇の掃除もありそうだから大変だぁ。ところで聞きたいんですが、神棚のしめ縄にぶら下がってたりする、あの、なんと言うかギザギザの紙の、ほら稲妻みたいな形の、何と呼びますかね? あれも作らされそう。そういえば子供の頃にも作ったかな。あれは右側と左側があるんでしたっけ? ん?量販店で売ってる? 今はあんな物も売ってるんだ。でも店員さんに売り場を聞くときに、商品の名前がわからないよ。そうそう、こんな時はAIに聞けばいいんだった。

調べてみると、そのギザギザの紙は。「紙垂(しで)」と呼ぶんだそう。あ~、そういえばそうだったかも。AIによれば左右の区別もある、とのこと。売ってる紙垂も左右がしっかり分かれているんですかね。右紙垂と左紙垂が別々に売られていたりして。あ~なんか緊張する。間違って買ったら、言われるよ、また。去年は小さな鏡餅を5個買わなきゃならないところを10個買ってしまって、原理主義者さんからお叱りを受けた。仕方なく5個の鏡餅、モリ介が引き受けたけど、狭い部屋のどこに置くのさ。右を向いても左を向いても鏡餅ってアホでしょ。日本国内で唯一、年を跨がずに鏡開きをして食べてしまったモリ介家でありました。今年は、鏡餅の小サイズ、1個のご注文。その通り1個買っていったら、5個だ、と言う。去年も間違えたよね、とお小言。だけどもらった紙を見ると、数は1。本人に指摘すると、おかしい、と認めない。証拠もあるのに。おかしいのはどっちの頭だよ? とにかく気持ちの消耗具合が半端ないッス。もしかすると、こちらの寿命が尽きるのが早いかも。

それでは今週初っ端の卸売場へ。荷物もまあまあある方ではないかと。おっと、奥の方にはありましたよ、壁が。まずはその画像をば。

左側はスケシラコの壁で、右側はナメタガレイの壁です。例年だと11月ぐらいからしばしば見かけることが出来たスケシラコウォールですが、今年はこれが初めてかも。ちなみにスケシラコは壁の陰にも3パレットぐらい。そして奥に見える太い柱の向こうにも、売約済みのパレットが3個ほどありましたよ。スケシラコについてはわかりませんが、ナメタガレイについては、休市明けぐらいから壁の状態が続くを思われます。その時にはネタにさせてもらいますね。もちろん中身もお見せしますよ。

さて、今週最初のネタへと行きましょうか。この時期はいつシケになって入荷が途切れるかわからない。今のところ年内は順調入荷が期待できますが、なにせ天然のお魚が相手。突然水揚げが途絶えることだってある。とにかく取材できたネタは大切にしないと。年明けも、浜のお休みで入荷が少ない事も考えられる。ま、その時は、12月の総集編でもやりますかね。そんな中でのご紹介は、今シーズンも何回かはご紹介してるんですが、見方によってはおめでたくもあるこの写真をどうぞ。

北海道は稚内産のマシラコ。お正月にピッタリの紅白セットです。んな訳無いか。普段はあまりこのような詰め方はしないんですが、ま、数量的に半端が出たんですかね。上は完熟に近いのに、下の赤いシラコはまだやや未熟。どうしても赤っぽいと小売店では販売しづらいようで、主に未熟な白子は料理店や総菜関係に仕向けられるようです。でも、天ぷらの中から赤いシラコが出てきたらちょっと嫌ですよね。色々と聞いてみると、シラコの成分であるタンパク質は、熱を加えると白く変性する特徴がある。なのでしっかりと加熱すると気にならないレベルになるんだとか。AIもそう答えていたので、間違いないと思いますよ。お店でややお安く売られることもあるらしいので、煮付けや天ぷらにするなら、お買い得になるのかも。ここまで書いてきて思ったんですが、新年最初のネタに取っておけばよかったかな。ん~、でも初市まであと二週間ある。このブログを読んでる人は覚えてないっしょ。1月5日の入荷が少なくてネタに困ったら、また使おうと思います。

さてとお次のネタ。いつもそうなんだけど、これは!と思うようなサイズはなかなか見かけなくて、ついついやり過ごしてしまう事が多い魚。もう一年以上取り上げていないんですね。

氷水の中に沈んでしまって、姿が良く分からないので、フタの上に出てきてもらいました。この魚はエボダイ。三重県産の5キロ27尾入りでした。あ~小さいな~、と思ったんですけど、そうでもないらしい。大きくても30センチぐらいにしかならないんだそう。この魚は20センチちょっと。普通のサイズと言えるのかも。前回も書いたけど、バターフィッシュなる、似て非なる魚がいて、漬け魚とか干物原料になっていたらしい。白みりん漬けとか干物を何回か食べたことがあって、小さい割には脂もあるし、身離れもいい魚だな、と思っていたんですよね。本エボダイは、モリ介は、たぶん食べたことがないと思われます。

大昔は、原料魚の名称もいい加減だったから、食べていたつもりで、実は食べたことがない魚って、いっぱいあるんでしょうね。これも前に書いたけど、クエのもろみ漬けって、今のシニアの人は、だいたいが食べたことがあったはず。だけどその原料は、クエじゃなくてメロ、という魚。当時は安い魚だったけど、今では高級魚。アメリカや中国の富裕層がガンガン食しているそうですよ。もう日本では、それなりの方法で探さないと手に入れられない魚になっちゃったみたい。

そろそろお時間です。本日もブログもここまで。今日明日は、待望の日差しも望めそうですね。今、天気の週間予報を見てるけど、全体的に気温が高めに推移しそう。水曜日は一日雨マークだけど、最高気温予想が6℃になってる。例年だったら、ドカ雪の日だったでしょうね。水曜休みの午前中は雪かきで潰れていたかも。年が明けても暖かいんでしょうか。長期予報ではメリハリが結構厳しい、という話でしたので、真冬日と暖かい日が交互にやってくる感じですかね。多少は仕方が無いけど、ドカ雪は本当に勘弁。積もるなら軽い雪にしてちょ。この間の雪は重いのなんのって。すぐ融けそうなのはわかってたけど、やっぱり近所の手前、除雪は必要ですよね。欧米なんかだと、転んで怪我をした場合、その家の家主が訴えられる、と聞いたことがありますよ。調べてみると、アメリカやカナダでは法的責任があるらしい。ヨーロッパでは国や自治体によって異なる対応、とのこと。日本では訴訟沙汰、って聞いたことが無いけど、お互い様でもあるので、やっぱり雪かき、モリ介家ではやっときますかね。年内は枕を高くして寝られそうなモリ介がお送りしました。また明日、お目にかかります。