• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。週末土曜日も市場は営業です。ブログの方もよろしくお願いします。

いや寒い。もう最低気温が二桁になることはないんでしょうね。この次は来年の春か~。でも、春が来たらすぐ夏だもんね。メリハリがきついな~。この冬の気温や積雪はどうなるんでしょうね。あまり積もらないでくれるといいんですが。ウォーキングも続けたいしね。でも転ぶんだよね。交差点のそばにある歩道のスロープ。段差解消のヤツ。あれがうっすら凍っていたりするとヤバい。予想外に坂の角度が急だったりするとあっという間にひっくり返ってる。アーケードの中を往復って手もあるか。意外と人がいるんですよね、あそこ。で、みんな歩くスピードも速い。なんか気後れするんですよ。

寒さが本格化してきてもう冷たい飲み物も出番が少ない。施設に入居してるモリ介父は、元気な頃からコーヒーが大好き。関西在住時にも神戸あたりまで豆を買いに行くほど好きだったよう。仕事を引退してからも、足腰が丈夫な頃は、市内中心部にある有名店に良く出かけてたみたい。モリ介は、なんならインスタントコーヒーの比較的お安い物でも十分に飲める。確かにお高めの物が若干美味しいのは、さすがに判りますがね。話をモリ介父に戻すと、とにかく彼はコーヒーを飲みたがるわけ。でも施設の食事に出るわけもない。必然的にモリ介に要望が来るんだけど、インスタントコーヒーなんかに目もくれないのはわかってるんで、夏の暑い間は、コンビニや量販店にあるチルドのカップコーヒーを毎回買ってた。色々と品ぞろえがあって、それぞれ試してみたけど、気に入ったのはたったの2銘柄。全国展開の超有名ブランドや、どこのお店にも取り扱いがある某商品は、「美味しくない」の一言で却下だったんです。気温が下がってきて、冷たいのはもういい、となって、さて困った。簡単なのはコンビニコーヒーだけど、近くのお店のコーヒーも「マズい」でバッテン。車で立ち寄って施設に持ち込むのも、結構大変だしね。しょうがないので、電気ポットと冷めにくいカップを購入して、その場でレギュラーコーヒーを淹れることに。先日、缶コーヒーでも有名なブランドの、お買い得品のフィルター入りを買ったんですよ。やっぱりお買得品じゃダメみたいで、「美味しくない」の評価でした。いやいや、コンビニコーヒーやフィルター付きレギュラーコーヒーって、結構贅沢品でないの? あ、施設の水道水でお湯を沸かしたので、そのせいかも。今度はペットボトルの水でお湯を沸かして、飲ませてみようと思います。それでもダメならもう少し高いコーヒーを買うしかないな。ちなみに、施設にも自動販売機があって、そこにもコーヒーがあるんですが、缶入りは絶対にイヤ、だそうで、缶コーヒー全盛期に育ったモリ介からしたら信じられない。金属臭いとか言ってるけどモリ介にはわからないし。下手なレギュラーコーヒーよりも旨いのにな。お高いフィルター付きコーヒーでも気に入らなかったどうすればいいのやら。豆で買って家で挽いて、フィルターも毎回取り替えて、って、しんどいな~もう。

こんな事書いていいのか分かりませんが、世の中って旨い食べ物が正義で、それを追い求める人も多い。当然舌も肥えるんだけど、人生の最終盤って、旨い物を捜すのは無理じゃないですか。勢い給食に毛が生えた程度の食事が日常になっちゃう。ハードルがあまりにも高い人って、最後不幸に感じませんかね。モリ介父は施設の食事に全く満足してなくて、できれば食べたくない、と言う。だから、モリ介が色々と持ち込む羽目になるんですが。その食べたくない食事だけど、栄養面や費用面、喉に詰まったりむせたりしないように考えられてるわけ。食事をすっかり残すと施設の方で心配するから、代わりにモリ介が食ることもしばしば。確かに美味しくないものもあるけど、美味しいと思うものもあったりしますよ。それでも本人は、「オレはこういう食事、食いたくねぇ」とうそぶくんですよね。余計なお世話かとは思うけど、高齢になって人生の終焉を自覚する歳になったら、ハードルを下げる努力はした方がいいかも。それでなくても、今のような飽食の時代が続くとは限りませんよね。戦争や災害、あるいは何らかの理由で食料不足が起きることだってあるし。モリ介のバカ舌の場合、ハードルが相当下なので、努力は要らないから楽、っちゃ楽。こんな事を書くとヒガミに思われるんだろうな~。実際そんな気持ちもあるにはあるか。

それでは週末の卸売場へ。荷物は少な目。目立つのは宮城のサンマと北海道のブリですかね。おっとサンマ、大型サイズも少ないけどありましたよ。価格を担当者に聞いてみると、ひゃ~高い。大型の2キロ10尾は、1尾あたりの小売価格ですと、通常の値入が入れば千円越えになろうかと。これじゃ昔の値段じゃん。安いうちにもう少し食べておくんだった~。まさかシーズン後半でこんなことになるとは予想だにしませんでしたね。まだ下がるかも、なんて思ってたモリ介、アホでした。

魚が少ない中お届けするのは、9月ぐらいから断続的に入荷があって、取材もしてたんだけど、後回しになってたこのお魚。画像は今朝のものです。

夏前に一度お伝えしたんですが、夏が過ぎてからはまだでしたね。やらなきゃ、やらなきゃ、とは思っていたんですが、漁が途切れてしまう事はなさそうだったので、今日になっちゃいました。この魚はドンコです。宮古産の約6キロに10尾入ってました。標準和名はエゾイソアイナメ、ではなく、なんだっけ? あ、そうそう。チゴダラでした。いいですよねドンコで。釣りもので、魚体がピカピカ光ってますね。この箱のお隣にもドンコの箱があったんですが、字は同じような感じだけど丸印が付いていたりして、ちょっと雰囲気が違う。間違いなく同じ出荷者さんだとは思うけど、何が違うんだろ。中身を見てみますと…。

ん?ドンコはドンコだけど体表のツヤがありませんね。同じく宮古産の約6キロ10尾なんですがね。担当者に話を聞くと、こっちの箱はトロールです、と言う。なるほど、底引き網だと体表のヌメリなんかもはがれてしまうんでしょうかね。お値段も露骨に差がついていて、トロールものは釣りものの約半値近いんだとか。やっぱりドンコらしい姿は釣りものの方。だけど鍋や汁にしてしまうなら、安くてもいいかな、と思うモリ介でした。子供ってあまりアラ汁なんて食べないじゃないですか。モリ介がドンコ汁を食べたのも、当社に入社して、社員食堂で食べたのが生まれて初めてでしたね。骨はやや細かいけど、これがまた旨いのなんの。他地域の、まだ食べたことのない方には、ぜひ堪能していただきたいですね。

そしてお次のネタは、商材としては先日取り上げたばかり。だけど、こういう形での入荷は初めて見たもので、ご紹介しましょう。取材は昨日でした。

ちょうど一週間前のの土曜日にご紹介してましたカスベです。ヒレの断面の繊維っぽい部分は、見覚えがあるんではないでしょうか。つまりこれはカスベの皮付き。山形県産の2.5キロでありました。詳しい魚種名は不明。皮ごとは食べられないでので、皮をむかなきゃないんです。調べてみると、皮をむくのはそんなに難しくないそうですが、その前の下処理がめんどくさそう。塩もみしたりヌメリを包丁でこそいだり。詳しくは動画を調べてみてね。でも、ピンクの繊維質が美しいカスベ。モリ介はぜひチャレンジしたい食材の一つです。今は色々と忙しいけど、暇になったら煮付けと唐揚げ、ぜひ作ってみたい。それにしてもエイって、こんな色してるんですね。全部が全部黄色いわけではないでしょうが。

それではお時間も迫ってきましたので、ブログもこのへんで。今日はお天気はもちそうだけど、明日は雨予報。来週は雨の日が多そうなので、外作業は今日のうちに目途を付けないと。暑きゃ暑いで熱中症も怖いからやらないけど、寒くなったらなったで体が動かない。命の危険なんか全然ないけど、めんどくさい。雪が積もったらできないんだから、今のうちなんだけど、なんかね~。春の雪解けまで持ち越す作業がいくつか出そう。40年間ほったらかしの作業もあるので、今急にやらなくても困らない。って思うからダメなんだよね。親のやり残した作業だけど、そのうちやりましょうかね。親も親なら子も子ですな。ダメな一家を笑ってやってください。それではまた来週。モリ介でした。