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週末の土曜日、お送りしてまいります。モリ介です。

明日からまた、雪みたい。気温が大幅なマイナスではないんで、積もりはしないと思いますが、いや、一応覚悟は必要かも。そうなったら、嫌だな~。絶対に重たいよね、雪。一月でしたかね、半分融けたような雪が積もったこと、あったじゃないですか。新品の雪ベラを去年の11月に買ったんだけど、柄の中ほどにスコップの握りみたいなのが付いている、新型タイプ。なんだけど、その重たい雪で、握りを取り付けてるプラスチックの輪っか、あっという間に割れちゃいました。しょうがないから、普通の雪ベラとして使っています。結構楽な体勢で動けたんですが、残念。

政府の備蓄米放出、入札が終わったようですね。これで消えたとされる在庫も出てくる、みたいなお役所のコメントもありましたが、まだ、こんなこと言ってる。値上がりを期待して業者がストックしてるような理由付けだったけど、それだったらもう売りさばいてるはずでしょ。ストックはあると思うけど、大手メーカーや外食チェーンがすでに買い付けた分ではないかと。だから、現実的にはもう、足りてないんですよ。明らかに政策のミスだと思うんで、素直に認めて手を打ちましょう。足りなければ輸入なり増産なりが必要なんだから、備蓄米とかいう小手先でやり過ごすのではなく、議論をしたらどうですかね。生産者の言い分も含めて、現状を明らかにするのが大事かと。

先日、ある記事が目に留まったんですが、それは、コメの流通段階にある、ある会社の幹部が打ち明けた話。その方によれば、どこかの企業がコメの高騰を見越して大量にストックしてる話は聞いたことが無い、という。あり得るのは製造コストや販売価格の上昇を嫌って先買いしてるケースは実際にある、とのこと。ほらね、もう売れちゃってる。消えたコメなんて最初からなかった、という話、信ぴょう性があるでしょ。それからまた別の、コメの卸売会社の人の話。転売ヤー、っていうんですかね。そういう怪しい筋からの売り込み、大した物量ではないけど、あるらしい。トレーサビリティーって大事じゃないですか。商材についていろいろ尋ねるけど、一切教えないんだとか。もちろん買い付けるわけがないんですが、多少の意地悪で、ブレンドの配合を指定してみたらしいんです、その人。できません、という返事があると思いきや、ブレンド、という言葉自体、知らなかったらしい。とにかく、コメのド素人が買い付けた物品も世の中にはある、ということ。コメの保管には低温倉庫が必須だけど、おそらく常温で保管してる可能性が高いので、普段コメを扱っていないホームセンターやディスカウント店で、激安のコメを見かけたら、飛びつかない方がいい、とおっしゃってましたね。変質したマズいコメ、食べる羽目になるかもしれません。モリ介も、安物買い、大好きなんで気を付けないと。

そして、コメに合うおかずナンバーワンのお魚のお話へ。あふれるほどの荷物、ってわけじゃないけど、週末にしては十分な量でしょうか。モリ介はド素人なんで、なんとなくの感覚で話をしてます。悪しからず。今朝は、ちょっとおもしろい商材も見つけたんだけど、季節感あふれる、という感じでもないので、また来週に。毎日何点かの取材をするんですが、入荷が続きそうだったら、後回しでもあまり問題ないかと思うんですけど、そんなこと言ってるうちに、季節が変わって載せそびれる、みたいなケースも少なくない。なので、たまに蔵出しもしようかな、とか思ってまして…。

まず最初は、今朝の取材で見つけたお魚。似たような形や名前の魚は何回か取り上げてますが、厳密にこの魚、となると、もしかすると初めてかも。

カサゴです。これは山形県産の3尾入り、3.2キロでありました。箱には、本カサゴ、と書かれてましたよ。体長は40センチほど。ソイとかメバルみたいにいっぱい種類があるのかな、と思いきや、調べてみるとそうでもない。ホンカサゴという標準和名はなくて、カサゴがそのまま、標準和名のようでした。でも、カサゴに似た魚、という欄に、ウッカリカサゴ、と呼ばれる魚があって、う~ん、画像で見るに、どうやらこっちの方かも。魚体の上の方まで、白い斑点が見えますよね。上の魚だとわかりやすいけど、その白い斑点も茶色で縁取られてる。これって、ウッカリカサゴの特徴らしい。市場流通ではほぼ区別はされていないらしく、名付けた学者さんが、区別をしていなかった自分がうっかり者であった、ということで、名前をウッカリカサゴとした、という、ホントかウソか怪しいエピソードが紹介されてました。味の面ではカサゴほどではないにしても、大型になるので、高値取引になる事が多い、とのこと。ちょっとした大物ですからね。脂ものってそう。刺身から、煮る、焼く、揚げる、鍋、と何でも来いの魚ですから、色々とお楽しみいただけるんではないかと思います。

そして、今朝の二ネタ目は、昨日の取材から。昨年の夏に、三陸産のものをご紹介したきりだったんですが、昔は今頃が旬で、西の方から入荷するのが当たり前だった、このお魚。

サワラです。福岡県産の釣り物で4.8キロでした。体長は1メートル弱。大きい方だと思うんですが、どうでしょうか。西の代表的な魚だったサワラも、今や東北、北海道でも揚がるようになって、周年で手に入る魚になっちゃった。前にも書いたけど、モリ介はサワラがあまり好きじゃないので、あまり関心がないんですよ。なんか気になる、変な苦みがあって。たっぷりの脂ののりを期待する魚ではないので、すっきりとした味わいを楽しんでいただけたら、と思います。モリ介は若手の営業時代、中国産原料を使った加工品を売ってました。骨のない切り身がとれるので、病院や学校、保育園向けの給食として引き合いが強かったんですが、どうしても買ってもらえないのが、沿岸地域のお客さん。「うちのあたりじゃ、サワラは食べないよ」って随分言われましたが、今もそうなんですかね。なんでサワラだけダメだったのか、今もわかりません。

そろそろお時間も迫ってきましたので、記事もこの辺で。なんかはっきりしない天候ですね、今朝は。明日は本当に雪になるのかな~。もしかして雨に変わったりするんでしょうか。ウォーキングも、スニーカーでいいのか、傘は要るのか。ベタベタ雪ならフードじゃしのげないしね。あ~そうだ、春彼岸でいろいろと頼まれてたんだった。どうして、年寄りって、日にちにこだわるんでしょう。多少ズレても構わないと思うんですが。モリ介もあと何年かすると、こうなるのかな~。この日はこれをしないと!みたいになっちゃうかも。忘れ物をするとまた、文句を言われそう。戦々恐々のモリ介がお送りしました。また来週に。