• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。週の始まり、お届けしていきますよ。

一昨日の土曜日、チャクチャグ馬コがあったようですね。”馬ッコ”表記かと思いきや、小さな”ッ”は入らないのが正確みたい。でも発音は、「うまっこ」なんだとか。今でこそ、6月第二土曜日開催ですが、前は、6月15日と、日にちが決まってました。確かこの日、「晴れの特異日」と呼ばれてましたね。モリ介が子供の頃は、モリ介の実家の前も、ルートに入ってましたよ。でも実家前で見たのは、2、3回だったような。どうしてって、学校に行ってるもの、6月15日が日曜日でないと、見られないんですよ。確かに、雨降りだった記憶はないですね。行進の一番最後に、馬糞集めの軽トラが通るんですよね。今も同じなのかな? 馬の上の小さな子供なんて、だいたいが居眠りしてましたね。とんでもない距離と結構な時間、馬上にいるんですから、仕方がない。

この6月15日、モリ介が一番苦手な日でありました。運動神経が鈍いモリ介が、テンション低めになる運動会よりも、実は苦手。何でかって? それは、全校で、写生大会となるからです。杜陵小学校前の護岸の所から、川向こうの馬コの絵を描くわけです。中ノ橋脇の川原で、必ず休憩するでしょ? 運動以上に絵が苦手なモリ介、朝から憂鬱。ドンくさいせいもあって、必ず仕上げは自宅になる。授業時間内に描き終えた事なんて、ただの一度もない。レベルといえば、テレビ番組の絵心ないナンチャラとほぼ同じ。頭の中にあるイメージだけで絵が描けるなんて、信じられない。実物をじっくり見て、鉛筆で線を描いて、消しゴムで消して、の繰り返し。油性ペンで一発描き、なんて無理。確かに、描いた絵が、校内に張り出された事もあったけど、とんでもない時間がかかってる。とにかく絵はムリなモリ介なんです。

さてと、週始めの卸売場は、というと、あんまり変わり映えがしないように見える。そりゃ、毎日毎日ガラッと変わるわけもなく、丁寧に見ていくのが肝要。カツオが並んでいるあたりで、ほら、ありました。

いつものカツオじゃないか、って? そうです。カツオなんですが、いつものヤツとは違う。ハイ始まりました、大船渡産のカツオ。担当者によれば、先週も水揚げはあったようですが、型が小さい、ということで、盛岡市場での本日初入荷、となりました。これは、3尾入り、8.8キロでしたが、1尾入りの大型はさすがに高値だったよう。ネットの記事なんかをみると、昨年の水揚げと、ほぼ同時期のようでしたね。モリ介の感覚では、前よりもずっと早まってるように思いましたが、違ったようです。いずれにしても、近場からの水揚げが始まりましたので、より鮮度の良いものがお届けできるんではないかと。水揚げの海域も、三陸北部沖、とありましたよ。

ね? 漁獲海域も近い。ちなみに、岩手県産の次に4とあるのは、1箱に4尾入ってます、ということ。9.4とかいう数字が重量なので、大体1尾2キロちょっとのカツオが入っていることを表しています。鮮度が良ければ、アニサキスのリスクも少ない。生鮮カツオ、刺身用のお取り扱いのないお店の皆様、ぜひ品ぞろえのご検討の程、よろしくお願い申し上げます。

それでは、もう一ネタ。調べてみると、春から夏にかけて、が、旬らしい、秋田県産のこのお魚。

キス、です。標準和名はシロギス。何となくイメージでは、関東あたりでよく釣れる魚、でしたけど、秋田でも獲れるんですね。キスといえばやっぱり天ぷら。昔は、天ぷら盛り合わせには、必ず入っていたネタでした。でも、今はあんまり見ないような。やっぱり高級魚になってきたんでしょうかね。天ぷら以外では塩焼きや、鮮度の良いものはお刺身なんかでもいいみたい。モリ介が若い頃、冷凍品の部署にいた頃は、冷凍の開きキスがバンバン売れてましたよ。ブロック凍結のものとバラ凍結のものがあって、先輩社員からは、必ずどちらか確認しろ、と言われた記憶がある。冷凍原料でさえ高級食材になって、もう、そば店とか、お総菜コーナーでは見かけることは無いんでしょうかね。料亭さんとか専門店さんじゃないと、食べられないのかな。美味しいものが、だんだんと手が届かないものになっていく、厳しい現実ですな。最後は愚痴ですみません。

そろそろ締め切りの時間。今日はこのへんでおしまいにします。明日は、どんな魚をお届けできるんでしょうか。モリ介でした。