モリ介です。こんにちは。今日もお届けしてまいります。
だい~ぶ前の話なんですけど、美味しい水道水の県別ランキングの話、テレビとかでやってましたよね。あくまでも、「住んでいる方が美味しいと思うかどうか」のパーセンテージなんで、水そのものの比較ではないんですがね。それに、県といっても、住んでいる地域ごとに水は違うんで、本当はどこか、なんて判らないはずですが。岩手県は12位でしたけど、個人的にはもっと上のような気がするなあ。
で、ここから昔話。子供の頃、関西に住んでいたことは、この前書いたけど、って、阪神高速の話をしたから、おおよそ絞られるか。ぶっちゃけ、住んでいたのは芦屋市。西宮と神戸の間。超高級住宅街があるところ。プール付き、とか。もちろんモリ介は、そんな暮らしはしてない。その辺りに近づいたこともないので、そんな家、見たこともありません。たまたま、モリ介父の会社の社宅(マンションの一室)が、芦屋にあっただけ。とにかく、芦屋の水道水がまずかった。淀川の水らしいけど、な~んか臭う。ドブと塩素の香り、っていうか。ウン十年前の話だから、今はだいぶマシになったと思うけど。家でも、沸かし冷ましでないと、飲むのは無理。当時は、ペットボトルの水なんてありませんからね。っていうか、ペットボトル自体が無かったような気が。学校では?というと、その水道水しかないわけ。でも学校では誰も飲まない。担任なんかも、「飲んだら腹壊しますよ」なんてことを、冗談とも本気ともつかない顔で、平気で言う。じゃ、どうしてるか、というと、縦長の密閉容器(〇ッパー)みたいなやつにお茶を入れて、冷凍庫で凍らせたものを、クラス全員が持参してるわけ。濡れタオルをその容器に巻いて、ビニールでくるんだ物を、カバンに入れて登校してました。休み時間に、冷え冷えのタオルで顔とか拭いて、ちょうどよく融けた冷たいお茶を飲むわけ。聞いたことないでしょ?こんな話。でも、当時の日常でしたね。クラス全員やってましたよ。嘘みたいなホントの話でした。
ちょっと長くなりました。早速今朝の卸売場から。ネタ探しにうろつくモリ介。早速、なんだこれ、の、ヌルっとした感じの食材を発見。
実はこれ、身欠きのフグなんです。高級品のトラフグ、ではなく、お安めのゴマフグでした。有毒部位である内臓や、頭、ヒレ、皮なんかも、取り除いてありますね。調べてみると、刺身では、やや旨味に欠けるそうで、鍋や唐揚げがおすすめ、とのこと。山形からの入荷で、しっかり講習を受けた方がさばいている旨、証明書のコピーが添付してありました。高級品のトラフグ身欠きは、しっかりと個包装されてることが多いので、モリ介も身欠きフグって、そのものはあまり見た事がない。箱書きを見るまで、正直何の商材かピンと来ませんでした。そして、同じ出荷者さんの、ゴマフグ白子も入荷してたので、おまけ。
あら、なんか美味しそう。ぷっくりして。写真を撮ってる間に、注文が入り、あっという間に売れていきました。
そして、お次のネタ。スルメイカは、産地が一気に北上して、山形は酒田からの入荷。この間まで、西の産地ばかりだったけど、新潟を飛び越えて酒田まで来ちゃいましたね。でも、まだまだ物量が少ないようで、今後、新潟あたりの漁に期待でしょうか。担当者によれば、新潟~秋田の日本海側の漁が本格化する前に、太平洋側の底引き漁によるスルメイカ=バライカが、まとまってくるのではないか、とのこと。先週も、売場には、あるにはあったんだけど、取材してなかったので、今日お伝えします。ついでに、同じ産地のヒイカも入荷してたので、こちらも併せて。
宮城は、石巻産のスルメイカです。もちろん、サイズは小ぶり。釣り物や定置物と違って、黒々とした感じはないですね。そして、ついでに撮った、これまた石巻産のヒイカをお次に。
実はモリ介、ヒイカって、市場に勤めだしてから知った名前。たぶんお店では、しっかり表示して売っていたんだろうけど、スルメイカの小っさいやつだと思ってました。標準和名はジンドウイカ。でも、見ただけでは区別が付けにくいですよね。そこで、両者並べて撮ってみました。
左側がヒイカ、右側がスルメイカ、です。ちょっと判りにくいけど、体に比べて非常に長い2本の足が、ヒイカにはありますよね。ミミの感じもちょっと違うかな。両者とも、大根と煮付けたら、とんでもなく旨そうですな。気温が上がって、煮ものなんか食べたくなくなる前に、旬の食材として、召し上がっていただきたいですね。
あ、そろそろお時間ですので、この辺にしておきましょうか。明日は水曜日で休市。また木曜日にお会いしましょう。モリ介がお届けしました。