• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。今週も後半戦突入。よろしくお付き合いください。

なんでも、アメリカ本土に、とんでもなく強い台風が近づいているんだそうですね。まもなくフロリダ半島に上陸するんだとか。「非難しないと死ぬと思え」とか強い口調で、非難が呼びかけられているらしい。とにかく地元を離れようとする人達で、幹線道路も大渋滞、と伝えられています。どうも、津波級の高潮被害が想定されているみたいで、5メートルとか言ってましたよ。中心気圧も900ヘクトパスカルを切ってるようだし、最大風速も80メートルに及びそう、とのこと。メキシコ湾の海水温が高く、台風のエネルギー源である水蒸気が大量に供給されてるんでしょうな。急激な発達を見せている、との報道。まさに地球温暖化、いや、国連事務総長に言わせれば沸騰化だっけ?人類の無策が招いた結果ですかね。もちろんモリ介にもそれなりの責任があるんですが。あちらこちらで紛争が続いてるけど、そんな場合ではないですよね。

さて、今朝の卸売場から。久々に見た大型のものから、何だこれ?の魚まで色々とありました。撮れ高もあった方ですかね。そんな中、まずお届けしなければならないのは…。

ついに捉えることができました。岩手県産の秋サケです。久慈の業者さんが送ってくれたもので、重さは2.2キロ。銀色の魚体が美しいですね。輸入ギンサケみたいな、こってり脂は期待できないけど、すっきりとした味わいが楽しめるのではないかと。そして、北海道産の秋サケは、量は少ないながらも入荷は続いてます。実は、この秋サケのお隣に、同じ業者さんから送られてきた、別の秋サケがあったんですが、それには「ウス」の文字が。写真の秋サケには書かれていないんですけど。ちょうど居合わせたお客さんと、「どんな意味?」と首をかしげてると…。「薄ブナ、の事だと思います。」と担当氏。去年もブログに書いたけど、まだ若い魚体は写真の秋サケのように、銀色。これを「銀毛」と呼び、産卵が近づいて年老いてきた秋サケは「ブナ毛」といわれて色が黄色味を帯びてくるんです。ですから、若干ブナ毛化が進んでいる個体、ということを示している「ウス」ではないかと。せっかくなんで、「ウス」の方も載せましょうかね。

ネタが押さえられた安心感からでしょうか。パーチをはがすのを忘れて写真を撮っちゃった。何となく銀色がくすんでいるようにも見えますが、モリ介にはよくわからないですね。こちらは、やや大きくて3.1キロの個体でありました。とにかく、秋サケ様、バンバン南下してきてくださいね。お待ち申し上げております。

さてお次のネタは、というと、春先にでっかい個体を紹介したんですが、今回はそこまで大きくないにしても、秋田で揚がったものでしたので、取り上げることにしたこの魚。

前回は、東京の神津島産の10キロものだったんだけど、今回は、秋田県産、2尾3.2キロでした。まあ、数分の一の大きさですがね。10キロものが超高級魚なら、この1キロ台でも高級魚の範疇。ハタ類は、アカハタとかアオハタとか、様々種類があるんだけど、やっぱりマハタが一番うまいんだそう。4月のご紹介が旬の終わりごろ、とすれば、今回は、これから旬を迎える、といったところでしょうか。調べたところによると、中国あたりでは、蒸し魚として食べられているらしい。蒸した魚に醤油ベースのタレをまぶし、その上に、煙が立つくらい熱した油を回しかけるんだそう。いや~、聞いただけでヨダレが出そうだよ。別にマハタでなくてもいいから、そんな料理、一度食べてみたいもんですな。

あ、もうこんな時間。今日のブログはここまで。今日は少しは暖かくなるんでしょうか。急に寒くなられても、体が追いつかない。ましてやこの歳だとなおさら。皆さんも、風邪などお召しにならぬよう、ご自愛くださいませ。こんなことを書いてる本人が、いちばんヤバかったりしますけどね。何といっても、周りに迷惑を掛けたくないんで。それでは皆さん、また明日、お目にかかりますね。