• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介(仮)が今日もお届けします。

先日、大船渡で200トン超えの水揚げがあった、生サンマから。

今朝の卸売場にも、大船渡からのサンマがずらりと。ふむふむ、4キロ

30尾代前半の大き目サイズも目につくな~。サンマの組成も良くなって

来たのかな~、と思いきや、「いや、相変わらずですね~」と担当者。

あ、”サンマの組成が良い”とは、大型魚の割合が高い、ということです。

120グラムを超えるような大き目サイズは、全体の3割前後らしく、

水揚げがまとまったために、大き目サイズが目についただけだったみたい。

せっかく、陸に近づいてきてくれたのに、小さいままじゃね~。もっとエサを

食べて、大きくなって下さいね。そして、今日の本題。

鮮度抜群とお客さんも太鼓判のこちら。

秋田は八郎潟産の生シラウオ、1キロ入り、です。箱には、「鮮白魚」の

文字が。上の写真ですけど、右側が、ウレタンか何かのシートに光が反射して、

黄色く見えますが、本っ当に、透明感があって美しいです。

そこにいたお客さんも「ああ、鮮度抜群のやつね~」と、一言。

仲卸のベテランさんは、お寿司屋さんに紹介する、と言って、

仕入れをされていきました。あ~、いいな~。生シラウオの軍艦。

絶対旨味たっぷりだよ。お店やお寿司屋さんで見かけたら、必ず

食べてみてくださいね♪ ところで、この見た目、テレビで見たような

気がしません? ほら、静岡あたりの浜で、芸能人が、大葉と生姜を

のっけてかき込む、あの丼ぶり飯。さすがに、モリ介(仮)も判るけど、

あれは、生シラスの丼ぶり。カタクチイワシかマイワシあたりの

小さいやつで、シラウオとは全然違う。調べてみると、このシラウオ、

汽水域で獲れるもので、福島とか茨城あたりでとれるシラウオとも

違うらしい。沖合で獲れるものは、イシカワシラウオ、と言うんだとか。

だから、青森とか秋田のものは、本シラウオと呼んで、区別もしてるらしい。

小魚って、色々あるな~。他にも、全然違う魚種だけど、コオナゴなんかもある。

実はコオナゴだけど、漁獲激減でヤバいらしい。石巻では、今年の漁獲は

ゼロだったんだとか。80年代には、万トン単位で水揚げがあったはず。

一体どうなってるんでしょうか、日本の海は。漁業者の苦悩は、卸売市場の

苦悩に直結する。どうか、これ以上おかしな事になりませんように。

なんとなく、話がまとまったところで、今日はこの辺にしましょうか。

また明日に。モリ介(仮)でした。