• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

モリ介です。こんにちは。今日もお送りしてまいります。

ノーベル賞を日本人研究者の方が受賞されたようですね。昨日のトップニュースかと。それはそれでおめでたい事ですが、なんちゃら細胞の発見が1995年って、30年前じゃん。発見の後も、色々な証明だとか、その後の研究の広がりだとか、医学への貢献度とか、様々判断するにあたっての時間が必要なのは分かるけど、30年、って。65歳ぐらいで大発見をしたって、賞をもらうまでに30年だったら、命がもつのかどうか。ご本人も相当前から候補には挙がっていたようで、昨年にお亡くなりになったご母堂様も、生前何度もインタビューを受けていらしたそう。もちょっと、早くても良くないスかね。それでもご母堂様は104歳まで頑張られたんだとか。う~ん、素晴らしい。うちの両親も、104歳まで生きたら…、あと15年近くだよ。こっちの体がもたん。

先日大好物であるカキフライ、定食で食べましたよ。夏が終わったことを実感する出来事の一つではありますね。でも、モリ介は納得できない。なぜカキフライは秋冬しか食べられないのか。夏場にフライがあってもいいでしょうが。カキだから? 生ガキなんか使ってないでしょうに。冷凍カキでいいから、春夏もラインナップしましょうよ。夏のスタミナ訴求で良くないスか?カキフライ。養殖カキの解禁が寒くなってから、っていう、薄っすい理由で意味のないイベント化するのはやめて頂きたいかと。だいたい9月中には生ガキは出回りませんよね。そうだ。養殖カキについて、担当者から情報をもらってたんですよ。それについて書きましょうかね。養殖カキの二大産地は宮城と広島。そして、高級ブランド化で存在感を増しているのが、北海道のサロマ湖産。他には年中生ガキが出荷できることで有名な厚岸産もありますね。話を戻してサロマ湖産ですが、10月の中旬以降の出荷になりそう、とのこと。とにかくサイズが大きい物が多いので、単価はお高め。生産コストの上昇もありますので、それなりの価格展開になりそう、とのこと。そしてお隣の宮城県産のカキですが、昨年は高海水温で身入りが良くなかったのに加え、ノロウイルスが複数海域で発生して生産が不安定となり、それを嫌った販売先が広島産に鞍替えするなどの動きがあるため、コスト上昇分の価格転嫁は厳しそうで、相場は横ばい推移の予想。一方広島産ですが、安定した生産が見込めそう、との観測から、引き合いがやや強まると思われ、若干の相場上昇が予想される、とのこと。生産量については不透明ながら、不足感は出ない模様。出荷開始は両産地とも10月末頃になる見込み。昔は9月の下旬に入札が始まって、10月の声を聞くと同時に店先に並んだものですが、温暖化の影響で、ほぼひと月分後ろ倒しの展開になってしまいました。これで言ったらカキフライなんて、11月に入らないと食べられないことになりますよね。売れるんだから、夏にも出したらよろし。ここまでは、全国カキフライ販売期成同盟事務局長のモリ介がお送りしました。

それでは卸売場の話題へ行きましょう。やっぱり目立つのサンマ。昨日は少な目だったカツオも今朝はしっかり。釣りスルメイカもバラから20尾サイズまでたっぷりとありました。カツオの話題は最近あまり出ていないんですが、戻りガツオのシーズンなんだけど、まだ脂は薄め。しっかりと脂がのった魚が並んでましたら、またご紹介します。それでは今朝の一発目。

来ましたね。これから冬の間、姿を見続けるであろうタラの白子。これはスケソウダラの白子なので、助白子、となります。やや未熟なのか、ピンク色のものも散見されます。北海道は噴火湾産の5キロものでありました。鍋や汁物、煮付けなどに大活躍する冬ならではの商材です。モリ介は何と言っても天ぷらが大好き。助白子のフルコースで食べさせてくれるお店、無いですかね。5キロぐらいだったら食べられるかも、無理か。その後の体がどうなってしまうのか、たぶんヤバいでしょう。ちょっと贅沢したい時には買って帰りたい助白子ですが、モリ介嫁が苦手なんですよ。生臭いとか気持ち悪い、とか言って食べなくて。マダラコをちょっと多めに買った時も、結局モリ介一人で食べる羽目になって苦労したんで、今シーズンの白子については思案中です。皆さんはぜひ買ってくださいね。実はマシラコもチラッと箱を見かけたんだけど、お客さんが搬出中。まさか忙しい中、呼び止めて、ってわけにもね。入荷は少なかったようなので、少々数がまとまった時にまたご紹介します。

そして今朝の二ネタ目は、昨日の取材から。お盆明けに一度掲載してますが、前回は静岡の沼津産。今回は宮古産が入荷してましたので、取材しました。

小アジです。魚はどうしても大きい物に目が行きがちですけど、アジは違います。細か~いサンマとかサバはこういう形で入荷することはありません。エサなどの用途に向けられるので、市場には出回りませんが、アジは小さいものなりに価値があって、市場でもしっかりと販売されます。定置網にかかったもので、この箱は4キロ入り。体長は12、3センチでしょうか。どうですかね、南蛮漬けには少し大きいでしょうか。握り寿司だったら半身一貫でちょうどいい? すみません、寿司ダネに関してはまったくわからないので適当に言いました。でも旨そう。何回も書きますが、どうして青魚の握り寿司って、あんなに旨いんでしょうか。寿司屋さんでは見向きもしないモリ介家の家族。人生損してると思うけどな~。ま、本人は全然そんな事思っていないんですけどね。

最後にサンマ情報をば。担当者によれば、急激にサンマの組成が悪くなったそうで、4キロ35尾より大きいサイズは、全体の3割程度なんだとか。組成が悪い、とは、生鮮販売できる中型サイズ以上の割合が良くない事を指します。前にも書きましたが、獲れるサンマが全部大きいわけありませんよね。どうしても小さいものも混じっちゃう。だから、例えば1トン水揚げがあれば、今回の組成だと、300キロしか生鮮販売が出来るサイズが無い、ということ。必然的に生鮮販売向きサイズの価格は上がるわけ。ここに来て消費動向も一段落みたいだし、価格は高止まり、となれば、流通の場面としては厳しい展開になるかも。利益の出ない商売は困るんですけどね。担当者の顔も曇りがちでした。

お時間も迫ってきましたね。今日のブログもここで終了。当社はこの後午後から年末展示会を開催する予定。残念ながらモリ介は、好き嫌いの激しいモリ介父への差し入れのため、出席は出来ません。展示の主体は、冷凍品や加工品で、生鮮品は養殖物を除けばほとんど無し。天然物は獲れてみないと分かりませんからね。色々価格も高騰中で、担当者からもお客さんからも悲鳴が続出。買う方もだけど、売る方も大変なんですよね。減税や給付で、少しでも可処分所得が増えてくれるとありがたいんですがね。正直、親の施設入居で、持ち出しがどのくらいになってるのか、心配極まりないモリ介がお送りしました。明日は恒例の水曜休市でお休みです。皆様とはまた木曜日にお目にかかります。ではまた。