こんにちは。モリ介です。今週の営業日は三日間だけ。お盆前の開市は今日と明日だけとなります。それではお届けしていきますね。
とんでもない暑さが少し落ち着いた、と思ったら、今度は雨ときた。西日本、特に九州は大変なよう。ちょうどお休みになって、帰省とか旅行で移動する人も多い。電車や飛行機が止まってしまって、出先で身動きが取れなくなってるケースも多いみたい。とにかく安全に帰ってきてくださいね。高温や渇水の話が一転して、洪水や土砂崩れって、振れ幅大きすぎ。被害がこれ以上広がらない事を祈るとともに、お見舞いを申し上げます。
聞くところによると、コロナの感染者がじわじわと広がっているんだとか。五類になって以前みたいな大騒ぎは無くなったけど、ウィルスの恐ろしさは何ら変わらない。変わったのは法律だけですもんね。モリ介父がお世話になってる施設は、今のところ、人の出入りに関してあまり厳しくはない。事前予約で家族は面会が可能なんです。なんなら部屋で食事の世話も出来る。本人が好きなコーヒーを持ち込むのもオーケー。もちろん、マスクの装着や体調の申告、検温は必要ですけどね。でも、厳しい所だと、施設内には一切入れない、とか、面会時間が十五分以内、とかあるみたいですね。今だから言える話らしいけど、コロナ蔓延の頃はご多分に漏れず、その施設も大変だったみたい。介護士さんも入居者さんも、半数以上がコロナに感染したんだとか。幸い亡くなった方や重症化した方はいなかったけど、部屋にこもらざるを得なくなって、そのままフレイル状況に陥った方はいらっしゃったよう。インバウンドも含め人の動きが活発になって、コロナのこの状況、本当に心配です。このまま気温が低下すると、今度はインフルでしょ。今の時代、暑さに追われ、寒さや雪に追われ、感染症にも追われる。休みなく何かに追われるようになっちゃった。一息つく暇もない。
それでは今朝の卸売場の話題へとまいりましょうか。鮮魚品の荷物は少なめ、というか、お盆商戦のピークですから、入荷の安定しない鮮魚品にはそこまで注文が入らないんです。だって、そういう商材だけに頼ってたら、入荷が無いときは売場が埋まらない。だから、養殖ものだとか、冷凍品、事前に入荷予定が立ってるマグロだとかがメインになるんですね。あくまでも鮮魚品は、入荷してたら仕入れる、といったスタンスになっちゃう。雨のせいで西の方の魚も、お盆前は当てにならないですしね。という訳で、本日はマグロ売場の方にシフトして、お送りします。
今日がマグロ入荷のピーク、との情報を得て、今朝はモリ介、早起きをしてきました。普段でも早起きは早起きですが、それよりももっと、という意味ですよ。作業の様子を含めて写真を撮ってきました。って、あれ?スマホに写真が無い。何だ?どした? スマホのフォルダで今日撮影のファイルにまとめてチェックを入れてコピーしたら、午前4時以前のデータは、昨日撮影、というくくりになってました。仕方なく昨日撮影のファイルにもチェックを入れたら、無事取り出すことが出来ましたよ。ファイルについてる撮影日時は今朝なのに、どういうこと? 肝をつぶしました。せっかくの早起きがパー、かと思っちゃった。それではご紹介していきますね。
箱に入ったままの養殖ホンマグロ。今朝は、メキシコ産と長崎産、高知産が入っていたそうです。
こちらは輸入ものの天然メバチマグロ。インドネシア産でした。この状態から、箱を開けて中に入っているマグロを取り出していきます。この作業は仲卸のマグロ担当さんが手伝ってくれます。というかほとんど仲卸さん任せですね。盛岡水産の担当者は、作業の際発生するゴミを除けるのと、裸になったマグロが他のマグロとごちゃまぜにならないよう、箱にあらかじめ書かれた番号を照らし合わせて、詳細が書かれた紙を載せる作業を担当。
多少ブレてますが、段ボールを開けてマグロを取り出します。仲卸さんは、右手に手カギ、左手には包丁をもってますので、近づくと危ない。いきおい腰が引けた写真になりがちなんです。
マグロはビニールでぐるぐる巻きです。まるで発掘されたミイラのよう。見たことは無いですが。箱によって違いますが、このビニールの中には2尾のマグロが入ってました。
マグロは中に運び込まれて、並べられます。詳細が記入された紙がのってますね。運び込むのと同時に、身の状態を見るため、尾の部分に切れ込みを入れていきます。アップで撮るとこんな感じになってます。
メバチと同時に箱が開けられていた高知産の本マグロもありましたよ。
あっという間に箱開けは終了。後に残された阿鼻叫喚のありさま。年末はもっとすごい事になります。
分別もしなきゃないし、この特殊な段ボールは、また別途に捨てる必要があるんで、後片付けは結構な重労働。
和歌山県産のメバチマグロです。このあと仲卸さんの売場に運ばれて解体されます。昔はほとんどのマグロが丸のまま入荷して、卸も仲卸も、とにかくマグロの身おろし作業をひたすらこなすのが求められたんですが。今は四半身状態で入荷する商材も普通にありますね。
北海道と青森県産の本マグロ。シールが小さくて判りずらいですが、背と腹に分かれてます。
こちらは宮城県産のマグロ四半身。「セ」「ハラ」の文字が見えます。
その他にも、マグロのタタキとか切り落としなどの加工品や、そのパック商材なんかも、入荷としてはボリュームがありますね。その一部ですが画像をどうぞ。
こんな感じです。断っておきますが、これらの写真は、生のものやチルド流通の物だけ。冷凍品は売場には並びません。入荷と同時に営業冷蔵庫の超定温庫へと入れられるので、卸売場では見ることができないんです。年末の時なんか、出庫で出ていくものとこれから入庫されるものが交錯して、冷蔵庫の荷捌き場は身動きが取れないくらいになりますよ。お店では”解凍”と表示されたマグロが多くありますが、これは冷凍保管されていたものなので、今朝ご紹介した商材とは取り扱われ方が異なります。
お~、思ったよりも長尺の記事になっちゃいましたね。時間も過ぎちゃった。今日のブログもここまで。せっかくみんな頑張って仕事をしていますので、マグロ、食べてほしいですね。というか、食べましょうね。モリ介は、う~んどうしよう。盆休み中に何かのタイミングで食べるとは思いますが。昨日もモリ介父のリクエストで買った鉄火巻と握り寿司の残りをたべたばかり。食べたいもののリクエストが多くて困ったもんです。病気ではないので、何を食べようが自由。施設の食事は、コストと栄養と喉の詰まりなどのリスクを考えたメニューなので、味はまずまずだけど、モリ介父には見た目が気に入らない。戦前生まれなので、単品ドン、のおかずが普通だったはずですから、切り刻んだ煮ものでは食欲がわかないんですかね。食が細くなると困るので、たまに内緒で施設に持ち込んだりしてる。さて今度は何にしたもんだか。中国産のウナギ蒲焼を持っていこうとしたら、言下に却下。昔と違って今は美味しいんですがね。仕方なく専門店の国産蒲焼重を持っていったら、並だと身が薄い、ときたもんだ。上を持ってこいと? 破産するっての。その内、肉を焼きたいとか言い出しかねない。なんだかんだ振り回されるモリ介がお送りしました。また明日、お目にかかります。