• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

モリ介です。こんにちは。週末土曜日。市場は営業中。水曜日もお休みでしたからね。せめて土曜日ぐらいは頑張らないと。

クッソ暑い。昨日も36℃近くまでいったようだし。でも今日は32℃でだいぶマシになりそう。今朝もやや涼しく感じながら出勤できましたね。でも32℃でマシって、昔だったら一年で一番暑い日だったはずですよ。それが36℃ってなに? マジで体温だっつーの。

イライラついでにこの話。雑草ってなぜあんなに元気に伸びるんでしょうか。市場でも、業者さんによる草刈りが年に何回か行われてますから、それぐらい伸びやすい、という事は分かってはいるんですがね。実家の裏庭がとにかくひどいんですよ。前にも書きましたが数年前に、天然記念物のカモシカも迷い込んでる。その時も80センチぐらいの草が生い茂ってましたね。たぶんだけど、アスファルトの上を逃げ回ったあげく草の臭いにつられて、入り込んだんではないかと。去年はまだモリ介父が元気だったので、聞くところによると、業者さんに依頼をして草刈りをしてもらったらしいけど、お値段がね、結構するんですよ。そのくらいの費用を掛けるならば、自分たちでやろうかな、と考えていた時期が、まだ4月とか。その後はモリ介父の施設入居問題なんかで、すっかり忘れてました、雑草のこと。で、この間、モリ介母より、「裏の小屋までたどり着けない」という連絡が来まして、行ってみると、もうすでに小屋までの踏み石が雑草に覆われてて、とんでもない事に。もう腰のあたりまで伸びきってる。モリ介嫁と、踏み石の部分だけなんとか刈り込みばさみで刈り取って、そのままにもしておけないので、屋根のあるところまで運んで乾燥させることに。その量、およそバスタブ一個分。だってある程度乾燥させないとかさばるだけだし。刈り取った草については、燃えるゴミにだすのが普通だとは思いますが、できれば重さ、体積が少なくなるよう、乾燥させるのがベターかと。

皆さんご存じですか? お住まいの自治体にもよると思うんですが、旧盛岡地域の場合、広域のブロックごとにごみの量って、年に何回か計測されてるんですよ。ほら、ゴミ減量のお願い、ってよく広報や回覧板に載って来るじゃないですか。もちろん、ゴミの分別が甘い地域とか、ゴミの量が多い地域なんかも判明してて、それも全部ランキングがあるんですよ。気になるんでしたら、多分市役所に問い合わせると、教えてくれると思います。そういう事もあって、場所の都合もあってカラカラにはできないけど、ある程度乾燥させてから袋に入れて集積所へ。もちろん数回に分けて出すんですがね。で、もう一つ、草取りの時困るのが虫刺され。先日は虫の存在をすっかりと忘れて、半袖、短パンで草刈りしちゃった。小一時間で刺された箇所、実に6か所。嫁は長袖長ズボンだったけど、手を2ヶ所さされてた。今年は気温が高いせいか、虫が多い気がしますね。モリ介は今夏すでに20か所ぐらいやられてて、あちこちかゆい。でも、比較的強力な薬があって、かゆみが長引かないでは済んでますが。その薬はジャムぐらいの大きさの容器に入ってるんですが、春先ぐらいから使い始めて、すでにもう半分ぐらいになってます。昨日は、わざわざ長袖を着て実家にごみを引き取りに行ったけど、ものの数分で、手首の横の骨の出っ張ったすぐ脇を刺されました。袖で隠れてたはずだけど、中に入って刺しやがった。くっそ痒い。

さてと卸売場の話へとまいりましょうか。数量もそこそこ多い感じでしたよ。青森の釣りもののスルメイカもすこしずつ大きくなってる。ビカビカの黒光りする20尾とか25尾が入荷したら、またお知らせしたいと思います。カツオも、きれいな赤身プラスうっすら脂、という魚が入ってました。絶対旨いヤツ。そんな中で見つけたのがこの商材。ホンビノス貝かな、とか思ってスルーしようとしたら、ん、ホンビノスにしては貝の厚みがない感じ。え、何これ? 箱書きを見るとカガミ貝、とある。カガミガイ? 知らんな~。

北海道は石狩産で、5キロ入り。個数は、ん~、結構入ってました。ホンビノスと比べると貝殻がツルっとしてるし、厚みもない。ちっちゃなカスタネットみたい。お客さんも、市場ではあまり見たことがない、とおっしゃってましたね。調べてみると、潮干狩りの時にアサリと一緒に獲れたりする貝なんだとか。むしろ海沿いにお住いの方のほうがお詳しいかもしれませんね。ネット上での味の評価はまちまち。旨味がないので無理して食べるまでもない、という人もいれば、取った出汁だけでも価値がある、という人もいる。ただ共通して言えるのは、下ごしらえが面倒だ、ということ。アサリやシジミみたいに簡単に砂抜きは出来ないらしく、必ず開いて砂袋を取り除く作業が必要なんだとか。折りしも、ホタテ貝相場がとんでもないことになっていると報道されたばかり。旨味あふれるホタテはちょっとの間辛抱して、絶品の貝出汁を使った、カガミガイご飯を楽しむのもいいかも。モリ介が事務所に戻るころには、結構あったカガミガイの山も低くなってましたよ。

そしてもう一ネタは、先日もご紹介したばかりなんだけど、新旧(というのも変かも)二種類が同時に入荷してたので、それについてです。

こちらは「新」のほう。北海道は羅臼産のアオマス。いわゆるカラフトマスですね。5キロ3尾入りで体長は50センチちょっと。そして「旧」のほうは、というと…。

こちらはサクラマス。北海道は湧別産で3キロに4尾入ってました。湧別は網走からちょっと稚内よりに進んだあたり。オホーツク海沿岸の街になります。サクラマスにしてはややスリムな魚体かも。え~と、正直に言いますね。モリ介は全然区別がつかない。何なら逆にも見えたりしてます。箱にも「桜鱒」の文字もありましたし、担当者にも確認しましたので間違いないかと。ベテラン仲卸さんによると、サイズによっては分かりずらい場合もあるんだとか。うろ覚えとか、なんとなくの感覚で判断するのは危険なのはわかってたけど、あらためて感じ入った次第。カラフトマスについては、加工原料としてのニーズも高い魚なんですが、ここ2、3年の不漁で厳しい展開になってる模様。塩マスもなかなか手に入りずらい食材になってしまうのかも。

卸売場から事務所へ戻ろうとしたところ、あ、今年もあった。そういえばもう夏休みか~。仲卸さんが準備してくれるコレを最後にご紹介。来場された方は必ず写真を撮るでしょうね。今日から市場体感ツアーがスタートです。8月7日まで全8回の予定で開催されます。卸売場は冷凍機が回ってますので、長袖は準備されたほうがいいと思いますよ。5分ぐらいだったらマイナス25℃の冷凍庫作業も耐えられるモリ介は、全然半袖でも大丈夫なんですが。

素材集の写真みたいに見えませんかね。色々な魚が氷の上に並べられてます。メバチにマダイ、チダイ、ホウボウ、トビウオ、ミズダコ、オオズワイガニにコチ、そしてアユにホッキガイ。手前はカンパチですかね。え?ブリかな? すみません、確認してませんでした。だって今日は土曜日。商売も忙しいですからね。

さてとそろそろお時間も迫ってきましたね。今週のブログもここまで。今日は昨日ほど暑くはならないそうだけど、それでも30℃は超えるんですよね。だけど外の作業をするんだったらこのぐらいの気候がチャンスになるんでしょうかね。仕方がない、草取り、やるか~。蚊に血をくれてやるのは面白くないので、薬を塗って長袖長ズボンで完全防備ですな。これ以上痒いのは嫌だもの。早く涼しくなってほしいモリ介がお送りしました。また来週お目にかかります。