こんにちは。モリ介です。本日もユル~い感じでお送りしていきますよ。
ギラギラ暑い感じではないけど、やっぱり暑い。湿度も高いみたいだし。今日はさほどではないらしいけど、明日からはちょっと覚悟が必要ですかね。また、36℃とかの予想も出てますよ。間違いなく昨年以上に厳しい夏になってしまうのは確実。気が滅入るのは、来年以降も、今以上にひどいかも、ということ。確実に年老いていくのに、どうしたもんだか。
そんな心配をお抱えのアナタ。やっぱりウナギを食すしかないでしょ、ということで、今日のネタはウナギ一本で。というのも、営業担当から、土用丑の日に関する資料をもらってまして、モリ介にとってはカンニングペーパーみたいなものでしょうかね。
そもそも土用丑の日とは何か、というと、皆さんよくご存じですよね。あの、平賀源内の話。なかなか夏場には動きが悪いウナギの蒲焼。こってりの代表みたいなメニューだし、その年の新物が登場するのは秋口なので、暑い時期には向かない食べものだったんですよね。ウナギ屋さんからの相談を受けた平賀源内が、丑の日に「う」のつくものを食すると縁起がいい、という、今で言うところの宣伝を考えた、というもの。当時の平賀源内と言えば江戸中で知らない人はいないくらいの有名人。瞬く間に「土用丑の日にウナギを食す」という話は、広がりを見せ、ウナギ屋さんは大繁盛となり、これが風習として根付いた、ということなんですよね。
そして今年の土用丑の日は、8年ぶりのちょっと珍しい出来事が。それがどういう事なのかを説明する前に、土用丑の日がいつになるのか、その決定プロセスをお伝えしようと思います。まずは、土用。土用とは、二十四節季の中で季節の変わり目とされる、春分、秋分、夏至、冬至の4回ある節目直前のおよそ18日間を指すものです。なので、土用は夏だけではなく、それぞれの季節に、全部で4回あることになるわけ。およそ、と言ったのは17日の事も19日の事もある、ということ。暦の計算方法や太陽の動きによって変わるようですよ。そして、丑の日についてだけど、中国では古来より現在に至るまで、日付を十二支の順番で呼んでおり、それがそのまま日本に伝わった模様。つまり、夏の土用の約18日間の中で、丑の日の順番が来る日が、土用丑の日となるわけ。だから、その約18日間に丑の日が二回入る事もあって、その二回目を土用二の丑、と呼ぶんです。毎年入るわけではないので、今年の二の丑は3年ぶり。ところがその今年は、実に8年ぶりとなる珍しい二の丑なんです。じゃ、何が珍しいのか、というと、二の丑が7月中にあること。前回は2017年に発生してたんだとか。今年は7月31日が二の丑なので、7月中に二回ウナギが楽しめるんですよね。別に無理に食べなくてもいい話ですが。ここでさらに気になるのは土用三の丑があるのか、という事。残念ながら、現在の暦では、土用の期間が24日以上になる事は無いらしいので、理論上、3回目の丑の日はあり得ない、だそうです。
それでは先日取材させてもらったウナギ蒲焼をいくつかご紹介しましょう。
おなじみの中国産の蒲焼。いわゆる長焼タイプ。10キロ40尾サイズです。このサイズの近辺がお店の売場でも良く見かける大きさでしょうかね。そして…。
同じく中国産のハーフカットもの。上の長焼と同じく10キロ40尾サイズですが、真ん中でドスンと切られてます。断面にタレがからんでないので、焼いた後に切ったものかと。そして、ちょっと大型サイズの物を…。
これも中国産ですが、10キロ15尾、という特大サイズ。10キロもの、というと、ウナギ蒲焼の場合は5キロ箱が二段重ねで10キロになってることが多い。なので10キロ40尾だと、5キロ箱に20尾入ってるんです。だけど10キロ15尾だと、5キロの箱には? 確認してみると、7尾と8尾でしたね。でもこの15尾サイズ、40尾サイズとは箱に入る向きが違います。横長方向に入ってるのがお判りいただけるかと。そして、中国産だけがウナギではないので国産もご紹介しますね。
これは宮崎産の2キロ14尾サイズ。これが5段重ねで10キロになってました。ギラギラとした照りが特徴的な中国産とは違って、あまり艶っ気のない感じが、「旨いのかも」と思わせます。そして、今すぐに食べなくても、とお思いの向きには、真空パックの商品もありますよ。
これは静岡産の蒲焼真空パック。あれ、入り数は確か8入りだったかな? メモ忘れちゃった。でも以前モリ介が購入したのはこの商品。味は間違いなく抜群に旨かったですよ。そして長焼ばかりでなくこんな商品も。
中国産の串焼。100グラムの20串入りでした。気になったのは、箱の横書きにかかれていた「略々ポン」の文字。実はこれは串焼きの加工の規格を表したもの。一尾のウナギから2串をとる方法を「正ポン」と言い、複数のウナギを使い目方を合わせたものを「略ポン」と呼ぶんだそうです。そして1尾から3串をとるのが「略ポン半」。4串をとれは「略々ポン半」となるんだとか。じゃ、略々ポンは、というと、「半」の文字が省略されているだけ、というのが、モリ介がAIに教えてもらった結果です。4串をとって重さを合わせているので、若干の大小が見て取れますよね。価格高騰の折、やむを得ない加工方法かと。ただし、技術の高いメーカーさんしか採用できないやり方なんだそうですよ。
まだまだお伝えしたい事はあるんですが、時間も過ぎちゃいましたので、今日はここまで。ほら、今月中に二の丑もありますんで、残りはその時に。最後に価格動向ですが、昨年と比較して1割強お安い、というのが担当者の話。昨今何でもかんでも値上げじゃないですか。昨年よりもリーズナブル、という商品、めったにありませんよ。これも昨年のウナギ稚魚が豊漁だったおかげ。自然の恵みに感謝しつつ、頂くとしませんか?ウナギ蒲焼。ウナギ自体は養殖物だけど、稚魚は天然で採捕したものですから、こういうややこしい言い回しになるんですが、事実なので仕方がない。昨日あたりも、活もののウナギの輸入がピークを迎えてる、そんな報道もありました。みなさん、それぞれの形で楽しんでください。モリ介がお送りしました。また明日お目にかかります。