こんにちは。モリ介です。早いもので、また週末がやって来ましたね。それでは、お送りしてまいります。
またまた、コメの話。昨今の夏場の気温上昇で、暑さに強い品種に注目が集まっているんだとか。新潟でも、同県で開発された品種が、作付面積で2割も増えているらしい。その品種の名前は、「新之助」。なんとなく歌舞伎役者みたいな名前だな~、と思っていたら、CMに起用するのは、なんと歌舞伎役者だって。新潟以外の、あちこちの農業試験場でも、似たような取り組みがなされているんでしょうね。高温に強い品種を「高温耐性品種」と呼ぶらしいけど、元々米って、暑い地域のものじゃないの?ちょこっと調べてみました。
諸説はあるようですが、米の原産地は、中国南部からラオス、タイ、ミャンマーにかけての山岳地帯、というのが有力らしいです。そこから枝分かれをして、中国→日本と伝わった種類と、インドや南アジアに広がった種類に大別されるとのこと。日本に伝播した種類は、寒さに耐えられる特性があったらしく、全国に広まっていきますが、より寒さに耐えられるよう、品種改良も行われたそう。昔は、今とは逆で、冷害も多かったですからね。それが今では、暑さに耐えられる品種を開発しなければならないとは。じゃ、南アジアに広まった種類を持ってくれば?と、考えるのは、早計なんですよね。ほら、30年ぐらい前の、コメの大不作。あの時、世の中に出回ったのは、輸入品のタイ米。米の粒が少し長く、炊き上げてもパラパラしてる。まさにあの米なんで、日本人の主食にはちょっとなりにくい。日本での作付けは無理筋かと。
あの時、モリ介は嫁と所帯を構えたばかり。モリ介の実家は、当時近所の米屋と付き合いがあって、何とか国産米を融通してもらえてた。ところが、モリ介嫁の実家は、手に入れる術がない。米なんかにこだわりが無いモリ介は、モリ介実家からの国産米を嫁の実家に回しちゃった。代わりにタイ米を購入。やはり、そのまま食べるのは、やや抵抗があり、チャーハンばかり食してた記憶がありますね。タイ米チャーハンは、しっかりと味付けをすると、火力が弱い中での国産米のそれよりも、美味しかったです。コメ不足は、その年1年だけだったはずなので、今年の米不足も、じき解消すると思いますよ。ホカホカのごはんで、秋サケの塩焼きを食したいですが、どうも北海道での漁模様、パッとしないらしいですね。
そして、今朝の卸売場。不安を払拭するかのような、大量入荷の秋サケ、なんて都合のいい事がそう起こる筈もなく、秋サケはおろか、サンマも入荷が少ない。でも、台風騒動も終息して、色々な魚が入ってくるようになりましたよ。
一発目は、モリ介は、その名前を聞いたことがあるような、ないような、のお魚。箱には「ニクモチ」とあったんですが…。
福島県は相馬産の標準和名、ミギガレイ、です。3キロ、13尾でした。調べてみると、ニクモチというのは、身質が餅のようにふんわりしてるかららしい。ん~、裏返すときに触ったけど、あまりよく分かりませんでした。調べてみると、流通量は少なく、産地での消費が多いみたいです。盛岡、という場所を考えると、結構珍しい魚かもしれませんね。なので、標準和名のミギガレイ、という呼ばれ方も、あまりされないんだとか。なるほど、地元でしか食べないんだったら、地元の呼び名でいいわけだ。それにしても、カレイは色々と種類がありますね。モリ介は、間違いなく、ソウハチガレイあたりと区別がつかないだろうな。
そして、お次のネタも、福島は相馬産。取材は昨日のもの。何かのタイかな、とは思ったものの、やっぱりわからない。箱書きには、カガミダイ、とありました。これは標準和名どおり。名前の由来も、金属製の鏡のようだから、ということ。金属製、ですから、遺跡から出土するような鏡の事ですよ。現代で言うところの鏡とは違います。子供の頃、学校の授業で、出土した鏡の写真が教科書に載るじゃないですか。「どこが鏡やねん」とか、思いませんでした? あ、写真を載せますね。
調べてみて判ったんですけど、背びれがワッ、と広がる様子が特徴的みたい。知らないもんで、気の利いた写真は撮れませんでした。味もいいそうですよ。時に、高級魚で知られるマトウダイよりも、美味しかったりもするみたいです。
今日のブログは、福島県産のお魚二題、となりました。そういえば、震災後、福島県での試験操業が始まり、支援の動きが出始めた頃、大手スーパーさんが店舗限定で、福島の水産物フェアを開催したことがありましたよね。モリ介は、所用があって首都圏に出掛けた折、ちょこっと足を伸ばして、見に行ったことがあったんですよ。売場に到着すると、品物は、福島県のメーカーさんの味付けサバがちょこっと。味噌漬けとみりん漬けでしたかね。あれ~、やってないのかな~、と思って気が付いた。あ、水曜日で築地休みじゃん。乗りたくもない埼京線でわざわざ来たのにぃ~。とにかく混み方が凄い、埼京線。ある時、押し込まれて左右の扉の真ん中に立つ羽目に。あの場所って、つり革の位置も高いし、他のヤツに取られてしまって、仕方なく両足だけで踏ん張って立っていた。そこに、電車が急ブレーキ。あ!と思う間もなく、もんどりうって、車両端の連結器の方まで転がっちゃった。あれだけ混んでるのに、モリ介がバランスを崩した途端、うまくよけるんだよ、あいつら。それ以来、埼京線はトラウマ、です。
どうでもいい話はこのへんにして、そろそろお時間。週末、週明けは天気も良さそう。朝晩は肌寒くなりそうなので、ご注意くださいね。それでは、モリ介とは、また明日。今日もご覧いただき、ありがとうございました。