• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。本日もお届けしてまいります。宜しくお願いします。

さんさ踊り、始まりましたね。当社は市場、ということで、早朝勤務がデフォルト。夜のイベントには、少々縁遠いんですよね。何かのサークルで参加してる人はいるみたいですが。モリ介は、以前勤務してた会社が毎年参加してたので、出たことはありますよ。はっきり言えば、あまり乗り気ではなかったんですが、新入社員は全員参加、とのことだったので。笛や太鼓で毎年出てる社員さんもたくさんいましたね。同期には、ミスに選ばれた人もいたし。

慣れない仕事でいっぱいいっぱいな中、仕事終わりに練習会場へ向かう。毎回、残業代として、五百円玉を一枚貰って。当時は、会場の体育館に冷房なんかある訳ない。6月からおよそ2ヶ月間、出勤日は毎日練習。最後は全体練習とかいって、岩手公園の広場だったけど、輪踊りの練習はやらなかった。先輩が輪踊りにどうしても出たいというので、最終日は譲って遅番で勤務したんですよ。どうも女性目当てだったみたいですが。パレードではナンパは無理ですからね。そう言えば、当日は、女性社員の浴衣の着付けで、モリ介母と祖母が店まで手伝いに来てくれてましたね。

出発まであと1時間を切ったあたり。歴史文化館前の丁字路交差点が集合場所。当時は県立図書館でしたが。その時、モリ介の先輩が、モリ介の異変に気付く。「お前、その白短パン、破けてねーか?」男子の踊り手は、確か白短パンに法被姿だった。すぐに本部の総務の方に連絡すると、本部から急いで替えを持ってくるからちょっと待て、という。15分ぐらいで、替えの短パンが届いたんだけど、交差点の真ん中でどうすれば?すぐに先輩が周りの社員に号令。ほら、昔ありましたよね。国立競技場かなんかのラグビーの試合で、チームメイトが丸く囲む中で、着替えるやつ。男子社員が囲む中で、パンツ丸出しで着替えるモリ介。他の会社のパレード参加者も、これを見て大爆笑。すると、件の先輩が大声で一言。「なんだよ、お前のパンツの色!」社員も周囲も再び大爆笑。ちなみにモリ介のおパンツは、エンジ色のトランクスでした。その後は、ヘトヘトになりながら、最後まで踊り切りましたが、死ぬほど疲れましたね。え?今は、映画館通りの辺りでパレードは終わりなの?あん時は、大通り3丁目まで、みっちりだったはず。総務の偉いさんが、沿道で叫ぶんだよ。「笑え~!」 笑えねーよ。こちとら朝の7時から仕事してるんですけど。それ以降モリ介は、ウキウキで参加する社員をフォローすべく、店舗での居残り要員をずっと務めましたよ。

さて、今朝の卸売場。そういえば、昨日の報道で、放流したサケの回帰数が震災前の1%にも満たない予想である、と伝えられてましたね。あ~、今年も秋サケは厳しいのか~。去年は7月に北海道産の入荷があったはずだけど、もう8月だよな~、と思っていたところ、ありましたよ、サケが、秋サケが。

上がオスの山。下がメス、です。

北海道は、枝幸産の秋サケです。枝幸は、稚内と網走の間のあたり。オホーツク産ということにもなりますかね。オス2.9キロのアップがこちら。

うーむ、素晴らしい銀色の魚体。お待ち申し上げておりましたよ。ちなみに、背びれから尾びれにかけて、少々黄色味掛かっているのは、照明のせい。実は、当社の卸売場は全部LEDになってるんだけど、マグロやカツオが並ぶ区画だけ、赤身がくすんで見えないよう、専用の電球が使われてるんです。その照明が当たっての魚体の色、ということになります。ま、別の場所で撮影すれば良かったんだけど、画像データを見るまで、気が付きませんでした。担当者によれば、今日が盛岡市場初入荷で、気になるスジコ、イクラは、というと、まだまだ未熟、とのこと。腹を開いても、細っそいんでしょうね。しばらくは、銀毛の脂のある身を味わっていただきたいです。もう少し気温が下がってくると、生スジコやイクラが入荷してくる、と思います。あとは、岩手県産の秋サケがどうなってくるのか、が、気になりますね。昨シーズンは、生鮮での入荷は、モリ介は、ほとんど見かけることがありませんでしたので、何とか今年は、写真に収めたいと思っております。でも、水揚げが少ないと、新巻やギフトに回ってしまうので、報道の通りになれば、期待薄なんでしょうかね。

ちなみに、先月の中旬に、県内のある産地から、サワラが入荷してたんですけど、その魚に掛かっていた、乾燥防止のパーチ(ビニールとかフィルムみたいな透明なヤツ)に印刷されていた文字が「鮮 鮭」。生鮮秋サケでは使い切れないと判断してこれを使ったんでしょうかね。細かい事を言えば、表示方法としては問題があるけど、サワラをサケと間違える人間は、産地にも、市場にも、物流の場面でも、誰もいないので、このサワラがサケとして販売されることは、100%ありません。むしろ、準備されていた包装資材の出番がないくらい、秋サケが不漁である、ことが問題なんですけどね。昔は、サクラマスで始まって、ロシアからトキサケとカラフトマスが入って、アラスカから冷凍ベニサケが入荷して、秋サケが北海道→岩手の順に水揚げになって、年が明けても水揚げが止まらなくて、チリ産養殖ギンサケの新物価格と成約数量が明らかになってきて…、と、一年中サケがあふれてた。二束三文での中国輸出、なんて噂もあったし。昔話をしてもしょうがない事は、分かってるんですけどね。ふ化事業の種苗に困るくらい、サケが無い、って信じられない。とにかく、事態が少しでもいい方向に向かうことを祈っております。

今朝は、まだ取材したネタが、もう少しあったんだけど、時間が押してるので、ブログはここまで。また明日以降にご紹介できると思います。お相手をさせて頂いたのはモリ介でした。