• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。ブログ管理人のモリ介です。管理人?ライター?コメンテーター?まあいいや。とにかくお届けしてまいります。天気予報によれば、夏らしい天気は、今日までで、明日以降はぐずつき気味になるらしいですね。梅雨ってことなんでしょうか。でも、モリ介が天気のコメントをすると、なかなかその通りにはならないので、話半分でお読みください。

少し前からですけど、「もしトラ」という言葉をちょくちょく聞くようになりましたね。何を指す言葉かというと、もしトランプ氏が大統領に返り咲いたら、という意味らしい。つい先日に行われた、現職のバイデン氏とトランプ氏の公開討論会で、バイデン氏が精彩を欠いたため、”もしトラ”が現実味を帯びてきているようですね。極端な論調だと、世界中の国から反感を買って、米ドルが大暴落する、といった話もあった。確かに、連邦議会議事堂の占拠を煽るなど、めちゃくちゃな言動もあるにはあって、我々日本人にとっては近寄りがたいイメージがあるんですけどね。米ドルが大暴落すると、今度は円高の方向に振れてくるんでしょうか。いや、今の日本の状況だと、ユーロとか中国元なんかが高くなるだけで、円とドルは二人負け状態になるかもしれませんね。それにしても、アメリカの民主党は、どうするんでしょう。このまま大統領選挙を迎えて、共和党の後塵を拝するのか。党の候補者を別な人物に替えるのか。テレビの解説によると、8月までであれば、候補者を替えることが出来るんだそうですね。今のこの状況下では、ウルトラCに近いと思いますが。

それに引き換え、盛り上がりに欠け、全く冴えないのが日本の政治。定額減税についても、モリ介がこの間ここで書いた全く同じ内容を、ネット記事で見ましたよ。ま、誰が考えても同じ意見が出るんでしょうが。で、その減税の陰で、こっそりと増税が行われてたの、皆さん知ってました? 森林環境税という名目で、住民税が、年間千円上がるんですよ。住民税が1万円減税されても、結局10年でチャラ、ということですかね。なんかアホらしいですな。どうせ陰で何かあるんだろう、とみんな思ってる。色々透けて見えてるし。子供のウソと一緒だよ。消費の拡大なんて、夢のまた夢じゃないですかね。

あ~、また愚痴になった。卸売場の話題に行きましょう。まだ物量は多くないけど、西からの魚も色々と入って来てますね。そんな中、フォルムは以前ご紹介した魚に似てるけど、ちょっと違う魚かな?のこれ。

箱書きにはクロボシ、とある。フエダイの形だけど、なるほど、黒い斑点がありますね。調べてみると、クロホシフエダイというのが、標準和名らしい。九州辺りでは、そんなに珍しくもないそうですよ。この魚も大分県産で、5尾入り、3.1キロでした。煮る、焼く、刺身の、何でもいける、非常に旨い魚、とのこと。さらに調べると、あと2種類、似たような魚がある、と書かれてる。まあ、良くある話。ところが、その中の1種類は、毒があって食用不可、とある。おっと、話が変わってくるよ。上あごの中をみて区別するらしいけど、大丈夫かよこの魚。と思った方、ご安心を。毒を持つイッテンフエダイなる魚は、沖縄をはじめとする亜熱帯にしか居ないらしい。産地では、念のため、しっかりと選別もしてるようです。

そして、一旦通り過ぎたものの、二度目に通った時に見つけた魚。岩手あたりだと、加工品でもおなじみなんですが。

宮古産の黒ハモ、なんと重量は3.4キロ。1メートルは楽勝でありますよ。箱にはとぐろを巻くように入れられてました。ちなみに、小さい方は0.6キロ。標準和名は、イラコアナゴ。オキハモとかカラスハモとも呼んだりもするようです。前にも書きましたが、市場が移転する前、モリ介が営業をしてた頃に、このハモを使った”焼ハモ”という商品を取り扱ってました。袋入りで1袋90グラムだったかな。甘辛く煮付けると、とにかく美味しかったですね。ベテラン仲卸さんも、この魚をご覧になってましたが、「骨が硬くてね~」とおっしゃって、マアナゴの方をお買い求めになってました。確かに、ちょっと味が付いたぐらいの煮つけ方だと、骨が気になってたかも。ついでに、マアナゴの方もご紹介しますか。こちらも宮古産。

8尾入りで5キロです。活き締めで、血抜きがされてますね。ちなみに、マアナゴの血液には毒があるようなので、プロが調理されたものを食されるのが安全かと。またまたついでに、開いてあるマアナゴもあるんですよ。こちらは、宮城県は石巻から。

一枚だけ裏返して、外側を見せてます。3キロに6枚入ってます。ご自分で調理をされるなら、開いてあるものが安心ですね。季節的に、まだまだこれから気温が上がります。ウナギもいいですけど、アナゴやハモで、気軽にスタミナ補給はいかがでしょうかね。明日は、恒例の水曜休市。皆様とはまた、木曜日にお目にかかります。モリ介でした。