• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。本日もお付き合いのほど、よろしくお願いします。

やや暖かい朝。だけど雨。寒くて雪よりも全然いいですがね。タイヤも交換したんで、積雪もどんと来い。ウソウソ、歩けなくなるので困りますぅ~。クマのせいで、ホントにどこを歩けばいいのかわからないです。一昨日夕方には、毘沙門橋(びしゃもんばし)近くでも出たんですよね。昨日は用事があって、どうしてもその橋を渡らなきゃならなかった。河川敷の茂みに隠れてるんじゃないか、とヒヤヒヤしましたよ。知人の話だと、橋のたもとの小学校では、昼休み時間なのに校庭に児童が一人もいなかったそうです。そりゃ出られんわな。

この間の水曜日は、クマ出没の影響で、早朝ウォーキングを断念したんですが、実際のところ、日中に歩いたんですよ。モリ介父の施設の近所までの片道だけ。その距離およそ5キロ弱。コンビニの駐車場でモリ介嫁運転の車と合流して、それから施設へ。もちろんコンビニで買い物もしましたよ。住宅街の細道をクネクネと歩きながら、やっぱりクマが心配。線路も近いし、たまに車も通るしで、大丈夫だとは思ったんですが。それでも、線路の向こうの、数百メートル先の所では、ホームセンターの駐車場、それも2階で目撃されたんですよね。開店前で発見が早かったから、人的被害は無かったようですが、もう少し長い時間、例えば物陰に隠れてたりしてたら、危ない事になってたかも。市場から南の方角に行ったところでも目撃情報が出てる。もう、盛岡周辺での安全な場所はありませんね。市街地での捕獲や駆除が難しい以上、時期が過ぎるのを待つしかないのかも。そこかしこにワナ、ってわけにもいきませんよね。

一年おきに木の実の豊作・不作が繰り返されるのなら、来年は豊作の年。今年ほどクマは出て来ないと思われるけど、人里で簡単にエサが手に入る事を学習したクマは、今年と同じように出てくるんじゃありません? 来年こそ銃猟が必要なのかもしれませんね。それにエサが豊富だと繁殖も旺盛になるそう。やはり長期的には、個体数管理についても考えるべきかと。出没が少ないからと言って何の施策も打たないと、今年以上の被害が再来年に繰り返されるかも。それが心配。

さてと本題の卸売場へ。荷物は昨日ほどではないけどそこそこありましたかね。サンマは少なくて、最終盤突入でしょうか。ナメタガレイや定置のスルメイカも存在感がありましたよ。そんな中でお送りするのは…。本当は結構まとまって入荷した宮古のキンキとか、しばらくぶりに見かけた魚をお送りすべきなんでしょうが、どうしても、今日しか撮れない変わった画をお送りしたくなっちゃうんです。その画とはコレ。

なかなか変な画でござんしょ? 下の赤っぽいイカは胴と足がつながってません。もちろん上のイカは足だけ。「ドスヌキ、ドス足、ムラサキ足」と書かれた箱を見つけたんですよ。中を見ると、ドスイカのツボ抜きがビニールに入っていて、もう一つ別のビニールにはドスイカの足とムラサキイカの足が混ざってる。大き目なものを取り出したのがこの写真。写真の下に写っているのはお馴染み20センチスケール。まずまず大きいですよね。宮古からのこの箱には、ドス足が21入り3.6キロ、ムラサキ足が2入りの1.8キロ、ドスヌキが1.8キロ、としか書かれてない。ドスヌキはいくつ入っているんだろ。数えてみようとしたけど、水氷の中は死ぬほど冷たかったので断念。手が冷たいのには弱いんですよ、モリ介。写真を撮り終えてイカを箱に戻す。しかしムラサキイカのゲソだけってのは、何なんでしょう。胴体だけ現地で売れてしまったのかな? そんなことを考えていたら、ありましたよ。パレットの反対側にムラサキのツボ抜き。

こりゃまた大きいこと。胴体だけで40センチ近くありましたかね。あのぐらいの足だから、胴体もこのぐらいになるんでしょうか。ナニ? 足と胴を合わせろ? もう手が冷たくて限界。勘弁して。それにしてもこんなデカいイカ、釣れたらさぞ面白いでしょうな。

そして今日のブログの二ネタ目は、というと、ホントはすでにお送りしてないといけなかったんですが、現地のお祭りが開催される前に何とかネタにできましたかね。

18日の火曜日に取材したもの。さてこれはなんでしょうか。答えは超高級食材のアワビです。宮古産の4キロ24個入りでした。報道によると、16日に初回の漁が解禁になったんだとか。このままだとただの小汚い石なので、裏返してみるとしましょう。

おお!立派ですね。この大きさで何グラムぐらいあるんでしょうか。200グラムは堅いかな。すみません、適当に言いました。今週の日曜日には現地でイベント、というかお祭りが開催されるよう。連休だしお天気も良さそうだし、行ってみるのもいいかもしれませんよ。モリ介はあまりアワビに執着はないけど、このぐらいのサイズだったら食べ応えがありそうですね。モリ介の周りは歯が弱い連中ばかりなので、ニーズは無し。財布にも響くから、大型アワビ、もう食べることはないかも。歯の丈夫なアナタ、磯の香と歯ごたえ、楽しんでくださいまし。お値段を聞いてみたけど、思ったよりもお安い印象でしたよ。

そろそろお時間が迫ってきました。本日のブログもここまで。連日ネタを拾ってるけど、紹介しきれていないものも多い。だけどいつシケで入荷が少なくなるかもわからない。多少のストックも無いと心配なんですよね。だけど8月取材のネタを今頃、ってわけにもいきませんしね。季節の魚なら、これからの入荷も期待できそうですけど、珍しい魚となると塩梅がなかなか難しい。でもどうしてもネタが無いときは、奥の奥からの蔵出しもあるかも。こうやって開き直ってみると、あ!気持ちが楽になった。たまにサボって家で書いてみっか。こんなことを考えるから、人間が小さい、って言われるんだよ。明日も早起きで売場に来ますよ、のモリ介がお送りしました。またあした、週末土曜日にお目にかかります。