• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。今週もよろしくお付き合いくださいませ。

暑さもそこそこで、比較的過ごしやすい日が続いてますね。今夜半には台風も三陸沖にやって来るみたい。水曜日ぐらいまでは雨の心配もしなきゃなさそう。暑いのは嫌だけど、雨もちょっとね。問題はその後だよ。ありゃ、また36℃予想とか出てますよ。もう年に何日も出てくるんでしょうか、盛岡の猛暑日。昔は猛暑日なんて言葉は無かったですからね。

以前にもブログで触れたんですが、黒潮の大蛇行が終息に向かっているそうですね。それまでは紀伊半島沖を日本列島に沿う形で流れていた黒潮が、紀伊半島沖で陸地から離れ、沖合まで蛇行しながら流れてたんだそう。蛇行した潮流が戻ってくる静岡県周辺では潮位が高くなったり、関東では水蒸気の供給が活発となって、降雨量や積雪量が多くなる原因にもなってたんだとか。漁業関係では、カツオ漁場の変化やシラス漁の不振が、この黒潮大蛇行と関係がある、とされてきました。この大蛇行が収束することで、以前の漁獲が戻ってきたりするんでしょうか。モリ介は、ネット記事で海流図をみたけど、三陸方面にはあまり関係なさそうにも見える。実際どうなんですかね。現実、暖水が陸に近づいたことで四国あたりでは定置網に入るカツオが増えた、なんて報告もあるそう。比較的豊漁だった三陸のカツオ漁とも関係するんでしょうか。北上してきた黒潮と南下してきた親潮が三陸沖でぶつかるわけだけど、黒潮が蛇行せずストレートで到達することで、何かが違ってくるのかも。出来ればサンマやサケやスルメイカが昔のように獲れてくれればいいんだけど。色々な解説記事を読んでは見たけど、何かがどうなる、という内容は何も書かれてない。ま、よくわからないんでしょうね。三陸沖の海水温が高すぎることが、サケやサンマが寄り付かない原因らしいから、親潮さんに頑張ってほしいけど、温暖化の進行そのものは、何も変わっていない。今後の推移を見守るしかないのかも。それにしても、世界中で戦争、やりすぎだよ。無駄なことにエネルギーを費やしている余裕は、この地球には無いでしょ。

モリ介が子供の頃読んだ、昔の超有名漫画家の作品に、こんな内容があったんですよ。誰も死なずに、そのかわりに子供も生まれなくなった星。その星に流れ着いた主人公たち。また別の星からやって来た悪者たちに騙されて、自殺ショーをする流れに。もちろん寸前でドロンする、いわば詐欺。人が死ぬという事を経験したことが無いその星の人々は大熱狂で、彼らは大スターに祭り上げられる。ところが、ショーの開幕寸前に元締めが逃亡。脳波を操られて、自殺寸前まで追い込まれたところに、救世主登場。その人(タコみたいな見た目だが)は映画監督で、タコペッティという。大観衆の前で、自身が撮ったドキュメンタリー映画の予告編を流しながら彼は叫ぶ。「この宇宙には同じ星に生まれながら、お互いに殺し合う野蛮な星が存在する。見物に行くなら今だぞ!戦争が終わらないうちに」数百万人が詰めかけたスタジアムは空っぽに、という筋書き。でも実際に「アホな奴らだ」と高笑いする宇宙人が、UFOから下界を眺めていそうですよね。

さて週初めの卸売場は、というと、入荷は少な目。担当者によると、台風の影響もあって、明日から木曜日ぐらいまでは入荷が絞られそう、とのこと。三陸筋もしばらく船は出ないみたい。ネタも厳しくなるかも。そんな中でのお届けは、この商材。丸状態の魚は何度も取り上げてますが、これは加工品。でも、生状態のまま加工して、冷凍することなくチルド状態でお届けする、生鮮に準じた食材なんですよね。ま、これまで何回かは載せてるんで珍しさは無いでしょうが、今年も始まりました、ということで。

宮城県は気仙沼産のカツオのタタキです。もちろん生食用。4.7キロに6枚ほど入ってました。少々小さい原料を使ってるんでしょうか。4分の1ではなく半身状態のようですね。かつお節に亀節という半身状態のものがありますが、まさにそんな感じ。タタキのタレも付いてます。冷凍ものを解凍した商品は珍しくありませんし、何なら年中量販店さんに並んでますが、これは生原料を生のまま加工してますので、やっぱり風味が違います。バカ舌のモリ介ですが、カツオシーズンで食べるとしたら、やっぱり生のタタキ。解凍物はいつでも食べられるんで。生だからアニサキスの心配も無くはないんですけど、水揚げから時間を置かずに加工、商品化されますので、そのリスクは極めて小さいと言っていいと思います。魚に取り込まれたアニサキスは、しばらくの間内臓に留まって、その後筋肉に移動することが分かってる。だから速やかに内臓を取り出すことで、身にアニサキスが入り込むことを防止できるんです。でも絶対に大丈夫とは断言できませんので、あくまでも皆さんそれぞれのご判断でご購入くださいね。どうしても心配、という方は解凍物をお勧めしておきます。

そして今朝の二ネタ目は、というと、しばらく前から断続的に入荷が続いてまして、何回かは写真撮りも済ませてたんですが、タイミングが合わなくて、という食材。

毛ガニじゃありませんよ。これはクリガニ。もちろん活もの。北海道は根室産の5キロ、21尾でありました。場所にもよるけど、毛ガニが年中獲れるのに対して、クリガニは春から夏にかけてが旬、とのこと。モリ介はあまりカニに興味が無いので、もちろん食べたことはありませんが、話によると、殻がやわらかいので指で身を押し出すようにして食べられるんだとか。え?そうなの?毛ガニでそんな事したら、結構大惨事になるかも。痛くてできませんよね。道産子は殻ごと食べることもある、って本当? カニ類で旨味がある、と言えば断然毛ガニだけど、クリガニも負けてないそうですよ。そろそろ食べ納めになりそうなクリガニ、ぜひご賞味あれ。写真は、おそるおそる冷却材とスポンジのパーチをよけて撮影しましたが、帰り際に、サンプル的にフタが開けられていたものがあったので、アップの画像を押さえました。こちらがその画像。

さて、このクリガニ氏は何と言ってますか? モリ介だったら荒井注ばりに、「なんだ、バカヤロー」ですかね。何?荒井注を知らない? モリ介の幼少時代のスターですよ。加藤茶も志村けんもそうだけど、荒井注時代のドリフターズの映画、何回も見に行ったもんです。同時上映が男はつらいよ、でしたかね。上田の盛岡体育館での公演にも何回か行きましたよ。彼らは単なるコント集団ではなく、歌も楽器もできるバンドですからね。志村けんだってギターとか弾いてましたよ。三味線はずっと後。それにしてもチャーさんにはまだまだ頑張ってほしいな~。

さてと時間になりましたね。ブログもこのあたりでお終い。火曜日と木曜日は入荷が少なそうなので、どちらかでウナギネタをやろうと思います。今週の土曜日が土用丑の日ですからね。天気予報通りだと、猛暑予想の36℃みたい。スタミナつけて乗り切るしかないでしょ。昨年よりもちょこっとリーズナブルなお値段になってるそうなので、皆さん、買いに行くべし。モリ介でした。また明日に。