皆さん、こんにちは。モリ介です。週の後半戦、お届けしてまいります。
火曜日夜の雨、ひどかったですね。というか、モリ介は、実は午後6時半ごろからモリ介嫁と共に爆睡。雨音もすごかったはずだけど、記憶にない。正確には、ひどかったらしいですね、となりますか。で、午後10時半頃の、緊急速報メールで、飛び起きた。あの、ピロリロリ~ン、ってやつ。よくあるのが、盛岡市の北部で氾濫注意、みたいな内容。今回もそんな感じかな、と思っていたら、モリ介嫁が、「避難指示出てるみたいだけど」という。はぁ?避難指示? メールの中身を見ると、なるほど、そのように見える。もう少し詳しい情報を、と思って、盛岡市のホームページにアクセスするも、ページがなかなか出てこない。同じことをしてる人が、沢山いたようですね。諦めて、岩手県のホームページを開くと、そこからのリンクで詳細を確認できた。あ、モリ介の住所が間違いなく、避難指示の地区に該当。ウン十世帯、ウン百人が対象、とある。
急にオロオロしだして、「どこに避難したらいいの?」とか言うモリ介嫁。先日のブログに書いた通り、道路から1メートル近く高いところに床がある、モリ介ん家。特にあてもなく、道路を歩く、なんてかえって危険。集合住宅だし、万が一、水没しそうだったら、3階まで上がればいい。なんとか落ち着かせて、さらに情報収集。どうやら、盛岡で発生した線状降水帯や東部の山間部に降った雨で、中津川がヤバいことが判明。国交省のホームページで見ると、中津川が氾濫危険水位を超えているらしい。水位計の情報もある。え!護岸のてっぺんから90センチのところまで、水が来ていた。つまり、あと90センチ水位が上がると、護岸を超えて水が市内に流れてくる、ということ。下ノ橋近辺にあるカメラの画像も発見。多分、岩手公園側の石垣のあたりだと推測したんだけど、道路とそんなに変わらないぐらいの高さに川の水が見える。道路を走る自転車の姿も。街灯があるあたりはいいけど、暗がりを走るのは、超危険かと。水位計では、その後30分ぐらいで、水位が下がってきた。今後の雨次第だけど、ひとまず大丈夫かと。雫石川は、そんなに増水してなかったようで、雫石川が増水していたら、北上川もヤバかったですよね。
そして、昨日。雨雲の様子と、川の水位をチェックして、大丈夫だと判断して、ウォーキングへ。モリ介の家からだと、東方向へ向かう以外、橋を渡るのが必須。中の橋に行ってみると、おお~!川幅いっぱいの泥水。マスコミ関係の人なんでしょうか。ちょっとしたスペースに車を止めて、高そうなカメラを川の方に向ける人も。都心部を抜けて、今度は、北上川との合流点付近へ。うわ!人が10人ぐらいいて、川の様子を覗いてる。わざわざ家族連れで、車で来てる人もいたよ。河川敷の野球場は水没してなかったけど、中津川から流れ込む濁流がすごい。中津川の河原の遊歩道は、もちろん水の中。その後歩いて毘沙門橋方面へ。岩手公園側は、石垣の1.5メートル下ぐらいまで流れが来てましたね。川に近い所にお住まいの方は、一晩中、気が気でなかったでしょうね。上田の交差点でも冠水があったみたいだし、浸水の被害に遭われたお宅もあったよう。お見舞いを申し上げます。とにかく台風が通り過ぎないことには、安心できない。昨日の夕方も、結構雨が降ったし。コラ、台風!早くどこか行ってしまえ!
それでは、卸売場の話題へまいりましょう。広範囲に及ぶ台風の影響が心配だったけど、カツオや釣イカは安定入荷。数は多くないけど、サンマも大小サイズある。後は、秋サケの丸とアジ、サバ、イワシも少ないながら揃ってました。お客さんとも話をしたけど、明日以降の入荷が本当に心配。開店休業状態にならなきゃいいけど。
まず最初のご紹介は、今朝、数十ケースの入荷があったコレ。
宮古産のミズダコ足、3本入りの2.8キロです。上の方の足は、直径10センチはあろうかという、ぶっといヤツ。タコって刺身でも食べられるじゃないですか。釣りをする方はよくご存じかと思いますが、生のタコって、塩で揉まないと食べられないですよ。茹でるにしても、塩もみが必要。臭みとかヌメリを除去するのが必須らしい。やり方は、ユーチューブなんかにたくさんありますので、そちらにお任せするとして、モリ介が営業時代に、メーカーの担当者さんから聞いた話。メーカーだから、手作業でいちいち処理してられないので、洗濯機に粗塩をぶっこんでぐるぐる回す、ということでしたね。今は、専用の機械とかもあるんでしょうが。件のメーカーは、価格は高いけど、歯切れのいい、サクサクとした食感のタコが売りだった。原料は、アフリカ産のマダコ。国は、モロッコだったかモーリタニアだったか忘れました。話を戻して、タコは塩もみはすればするほど水分が抜けて、歯切れが良くなるけど、歩留りが悪くなるので、それぞれメーカーの戦略によって加減をする、という話でしたね。やはり、簡単にかみ切れるタコが好み、というお客さんの支持を得て、当時相当高いにもかかわらず、注文が途切れることはありませんでしたよ。
そして、お次のネタもタコ。こちらは、月曜日の取材から。
こちらは、福島は相馬産のボイル済みのヤナギダコ、です。20センチぐらいの大きさでしたので、小型のタコですかね。5キロに13尾入ってました。単価的には、少々お高かったようでしたね。震災後、福島で漁獲が始まった当初は、毛嫌いする消費者の方も多く、バイヤーさんの中にも、「紹介はしないでくれ」とおっしゃる方も多かったですけど、担当者に聞いてみると、現在は、そのような事をおっしゃる方は皆無だとか。処理水の件で、日本産を拒絶している国もいまだにありますがね。そして、写真を撮影してる最中、突然右ひじが冷たくなった。よく見ると、タコの隣にある、同じく相馬産の貝ホッキが、水を噴き出してる。「タコばかり、贔屓すんなや!」とばかりに。しょうがないので、写真を撮りましたよ。
右から二番目の一番下。水管を上に向けてるコイツが、モリ介襲撃の犯人です。6キロ19個入りでした。ハイハイ、ちゃんと記事にしましたからね。活きの良さは抜群でしたので、このホッキを召しあがった方、美味しかったんだろうな~。
さて、そろそろお時間となりました。とにかく心配なのは、台風の行方。一週間近く、天気もすっきりしない。来週からは、トロールが始まりますから、ネタにも困らないはずなんですけど。漁に出られないんじゃしょうがない。台風被害が出ないことを祈りつつ、取材済みのネタも大事にしながら、潤沢入荷に期待したいですね。情報に注意しながら、ご安全にお過ごしください。モリ介でした。