こんにちは。モリ介です。土曜日の今日もお伝えしていきますよ。関東までが梅雨入りしたみたいですね。え? 中国地方はまだ? どういうこと? 東北地方も、去年はとっくに梅雨入りしてたんですよね。今年は、どうなるんでしょう? 来週は、週の前半が雨模様。梅雨入りとなるんですかね。でも、週の後半からは、しばらく雨が降らない、って、テレビの天気予報が言ってた。空梅雨になっちゃうんでしょうか。
海水温だけでなく、天気もだいぶ前からおかしくなってる。もうみんなわかりきってるし。現実は、梅雨入りも梅雨明けもどうでもいい事だけど、だって、雨が降るか降らないかの話でしょ? だけど、地球規模で、色々な事がおかしくなってる事を認めたくない、というか、抵抗を試みてる、というか。気持ちの部分が大きいと思うんですけど、どうですかね。あ、別に無駄な事をやってる、と言うつもりはないんですよ。これから雨が多いのか少ないのか、ってやっぱり大事だし。モリ介もウォーキングしてるんで。体調回復後に再開してから、実は一回も雨に降られてない。普段の行いの良さでしょうかね。雨がもし降ったら? もちろん傘をさして歩きますよ。短距離バージョンになると思いますが。
モリ介の体型だと、あからさまにダイエット目的に見える。なので、リュックを背負って、通勤途中を装ってます。だけど、周りの歩いている方々は、スラリとした人が多いですね。キャップをかぶって、腕を大きく振って。スピードも速いのなんのって。でも雨の日はどんな感じになるんでしょう。レインウェアとかで、キメるんですかね。いずれ、モリ介は、皆さんの邪魔にならないよう、気をつけて歩きます。
さてと、卸売場へとまいりましょう。やっぱり物量は多くない。これから暑さが本格化してくると、入荷が少ない事も珍しくないし、なにより、消費者の方々の嗜好も変化してくる。煮物とか焼き物は、どうしても敬遠されがちになりますよね。買い物をしてからの温度管理なんかにも気を遣わなきゃないし。水産物そのものへのニーズが弱まる場面は、当然あるでしょう。どうしようか、と、考えていると、ほら、ありました、あの魚。
なかなか来ないな~、と思っていたこの魚、トキサケです。秋の時期に入荷すれば秋サケですが、この時期に水揚げされるのは、時期外れなのでトキシラズと呼ばれ、業界では、トキサケで名前が通ってます。産卵期にはまだ早いので、体力が温存され、身に脂がのっている、というわけです。1.8キロ、とある箱の中身を見てみますと…。
判りずらいですけど、腹の部分が裂けてます。内臓が取り出されていますね。この状態をセミドレスと言います。なので、丸のままだと、2キロ以上あったかもしれませんね。ちなみに、丸のままの魚は、ラウンド、と呼びます。昔は、6月に必ず売り込まなければならない魚の一つでしたね。このトキサケ、生鮮ものだけではなく、塩漬けの製品もバンバン売れてましたよ。特に、沿岸のお客さんのニーズが高かった記憶があります。箱の横には「以西」の文字が。以西船が漁獲したものらしいです。調べてみると、日本の200カイリ内で、獲れたもののようですね。200カイリ内での漁獲物といえど、魚は生まれた川のある国に、基本的な権利があるんです。なので、ロシアの承認がないとダメ、ということ。毎年、色々と交渉してますよね。いつから、こんなことになったの? 言ってることは判るけど、なんか納得いかないような…。担当者によれば、より近い海で獲れた、定置網ものは、ほぼ倍の値段がついてるそうです。サケ一本も、万札を出さなきゃ買えない時代になりました。幻のサケとよばれる、鮭児なんか、10万円でも買えないのかも。調べてないんで、わかりませんが。
取材に苦労するモリ介を気遣って、色々とお声を掛けてくれる人もちらほらいらっしゃって、実は、今朝は写真が結構撮れました。本当にありがとうございます。でも、記事にするには、結構時間がかかって…。泣く泣く後回しになったり、時期が外れてボツになったりするのも、そこそこあったりします。本当にすみません。で、次のネタなんですが、サケつながりで、この魚をお届け。
サクラマスです、って、全然珍しくないですよね、連日入荷もあるし。3尾入り、5.6キロ。上のトキサケと、だいたい同じ重量ですかね。どうして取り上げたか、というと、このサクラマス、養殖ものなんです。北海道は木古内(きこない)産で、まだ開始して2年ぐらいの、実証実験中での成果物、ということのようです。県内も含めて、あちこちの沿岸で、サケの養殖がおこなわれてる。天然ものが少なくなる中、養殖ものがその存在感を増してる感じですね。でも、養殖サケの間でも、競争が始まってる。せっかくの海の資源、無駄にならないようにして欲しいし、そうならないために、我々市場も努力しなければいけませんね。
なんとなく、ふんわりまとまったので、今週はこのへんで。また来週の月曜日にお目にかかります。モリ介がお届けしました。