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こんにちは。モリ介です。今日から8月。まだ暑い日は続きそうですが、今月もよろしくお付き合いくださいね。

6月の終わりごろは、まだ6月なのにこの気温、とか嘆きの声があちらこちらから上がってましたが、なんだかんだで7月も終わっちゃいました。こんな、なんとなくの感じで8月も過ぎていくんでしょうか。

ロシアの地震による津波警報、びっくりしましたね。盛岡は内陸だけど、注意報が警報に替わったとたんに、例の、スマホのピロピロポンが鳴って。海に近い所にいらした方や水産関係の方々は、さぞや肝をつぶされたと思います。お見舞い申し上げます。さらに驚いたのが、関東以南にも警報が出たこと。だって九州や沖縄にも出たんでしょ。そういえばハワイあたりにも出たそうな。炎天下での避難に加えて、電車やバスも止まっちゃっての大騒ぎ。モリ介も、旅行や出張で関東の海沿いに居たら、実際どうしたらいいのかわからなかったと思いますね。35℃の中、駅に行っても電車が来ない、大群衆で居場所も無い、って、どうすんの? 長時間タクシー待ちをされた方々にもお見舞いを申し上げたいです。

それにしても、注意報から警報にになって、さらに注意報、って、時間が長かったですね。注意報は昨日まで継続でしたでしょ。それだけ地震のエネルギーがすさまじかった、という事でしょうか。目を疑ったけど、瀬戸内海の岡山県にも注意報が出てましたよね。あんなところまで津波って来るんだ。津波って、ザバーンと押し寄せるイメージがありますが、そればかりでなく、じわじわと海面が上がってくるよう津波もあるらしいですね。久慈漁港の1メートル越えの津波も、映像で見るとそんな感じでしたよ。県内のある水産関係の方の話を思い出したけど、3月11日の震災の時、その場所は、数メートルある堤防を乗り越えて津波が来たそうなんだけど、バスタブの湯があふれるような感じで上から水が落ちてきた、とおっしゃってましたね。堤防が持ちこたえてくれて、色々なものが流されることはなかったけど浸水はどうしようもなかったんだとか。もしもの時は、とにかく高いところに避難する、これ一択ですね。

盛岡は今日からさんさ踊りが開幕。参加される方も、見に行かれる方も、お祭りを支える裏方さんも、暑さには十分ご注意を。まあ、耳にタコでしょうが。昨日は、モリ介は会場周辺を歩いてみたんだけど、準備は万端整っているよう。照明用でしょうか、発電機も数か所に設置されてましたね。有料観覧席だけど、県庁の議会棟前にもありましたが、これって、去年もあったっけ? 路肩を清掃車が水をまきながら掃除をしてましたけど、職員の方がタブレットを持って車から降りて、県道〇号線という標識の前で写真を撮ってましたね。あれ?左側の席にハンドルが見えるよ。左ハンドル? 調べてみると、作業の特性上、左ハンドル車と右ハンドル車を選べたり、中には左右両方にハンドルを備えている車もあるらしい。珍しいと思ったことは今までなかったけど、何事も気を付けてみるもんですな。

あれれ、マクラが長くなってしまいました。早速本題へ。昨日の夕方まで津波注意報が出されたままだったので、魚はあまりないだろうな、と思っていたけど、案の定その通り。火曜日に漁獲したと思われる北海道ほか遠方の魚以外は、日本海側のものと、フィーレやボイルに加工されたもの、あとは冷凍品ですかね。あ、韓国産のサワラがある。ネタが無ければこれにしようかな、と思っていたら、その隣に、お!という魚発見。

え~と、サケなんですけど、今の時期だとトキサケなんでしょうか秋サケなんでしょうか、何と呼ぶべきか判りません。正確には定置網にかかった活締めのシロザケ、ということ。ラベルには歯舞産、と書かれてましたよ。歯舞漁協という漁協さんが根室にあるんだそうで、れっきとした国内産でした。2尾入りの4.8キロで、体長は60センチちょっと。モリ介的には、やや早めに来遊した銀毛の秋サケ、って事でいいのではないかと。冬の足音がすぐそこまで来たあたりのブナ毛とは比べ物にならない銀毛ですよ。脂もそれなりに期待できるんではないかと。先日は、サンマの来遊予想で、昨年並みに不漁、という話が出てきたばかり。110~120グラム中心とのことなので、4キロ箱で30尾入りから35尾入りぐらいが入荷の中心になりそう。昔みたいに25尾サイズがお店にバンバン流れる、という事は今年は無理みたいですな。せめて秋サケぐらいは、県内産を見てみたいですが、果たして今後の推移はどうなることやら。

そして今朝の二ネタ目は、同名の食材は取り上げたことがあったけど、正確には初出しらしいこの貝を。昨年8月に少しだけ触れていたんですが、写真を載せるまでには至ってませんでした。

この貝の箱書きには「西貝」と書かれてました。昨年9月にはニシガイという名前の貝を取り上げてましたが、その貝は標準和名テングニシ、という全然別の貝。で、今朝の貝は、というとこれは標準和名イボニシというんだそう。貝の大きさはせいぜい3センチぐらいで、新潟県産の2.7キロでありましたよ。1個だけ発泡スチロールの壁に張り付いてますね。調べてみると、ニシガイの名前では4~5種類の貝があるんだそう。地域によって全然違うみたいですね。で、このイボニシ、生食は出来ないそうで、一般的には塩ゆでで食べられているんだとか。身は取り出しやすくて甘みもあり旨いそうですが、肝には少々クセがあって賛否が分かれるらしい。甘辛い醤油で煮ても美味しいそうですよ。身を取り出して味噌と合わせてすりつぶす料理法もあるんだとか。ネギとニンニクで和えたら絶対に旨いはず。別にこの貝でなくてもいいか。

さてとお時間が迫ってきましたね。今日のブログはここまで。今日も気温は34℃予想。来週半ばからは暑さもやや落ち着きそう。となればあと一週間の我慢でしょうか。あ、明日は雨マークが出てますね。御所ダムの貯水率が0パーセントになったと聞きましたが、いくらか足しになりますかね。北上川や中津川水系はまだいくらか余裕があるそうだけど、このまま雨が少ないと盛岡の水道もヤバいかも。モリ介は長い事盛岡に住んでますが、渇水で断水なんて経験は一度もないですよ。気候が変化して、これからは何が起こるかわからない、といった感じ。本当に暮らしにくい世の中になったもんです。せめて戦争と災害だけは起こってほしくないですね。それだったら少し暑いくらいは我慢できるモリ介がお送りしました。また明日に。今日から漁も普段通りになりそうですから、魚の品揃えにも期待しましょう。