• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。塩ベニコのダンボールを開けると…。

と、その前に、今朝の卸売場にて。台風接近によるものか、やや少なめ。

そんな中、岩手のあつあつ汁物に欠かせない、あの魚を発見。

宮古産のドンコです。あれ?トロール漁解禁は9月からじゃ?

と思ったら、「釣り物です。」とのこと。何にせよ、ドンコ汁は美味しいのよ。

肝の脂の具合も最高!まもなく涼しくなるんだから、魚好きは心の準備をしておくべし!

と、本題の塩ベニコへ。先日の続きで、ダンボール箱の中から出てきたのは、

謎のプラスチック容器。実はこれは「ペール」と言って、筋子が5キロ詰まっている。

ダンボールには、このペールが2個重なって入れられているんです。

特別に解凍してもらったペールを、これまた特別にフタを開けて見せてもらいます。

専用の工具があるんだ!そして…。

あ、開いた!なるほど、こんな感じか。そして、またまた特別にフィルムをはがすと、

皆さんご存じ、ベニコが登場。見づらいけど、6本並んでいるので、

「6本羽(ろっぽんば)」と呼ぶそうです。ちなみに、先日のダンボールの写真は

このベニコのものではありません。箱が積みあがった絵が欲しかったんで、

少々お安めのものを撮りました。告白します。見る人が見れば判っちゃうんで。

さて、このベニコ、ブリストル湾で獲れたベニサケの卵であることは、

先日お伝えしました。アラスカでは、養殖が禁止されていることもあり、

すべての水産物が天然ものなんです。そのため、魚の種類や海域(産地)などで、

細かく漁期や漁獲量が決められています。担当者によれば、

このブリストル産ベニサケだと、6月末から7月中旬の、おおよそ20日間が漁期。

だから、この期間にあわせて集中して、ベニコも生産されるんだけど、

近年いろいろと問題が出てきて、ベニコには超逆風が吹いてる。

昨日、「ベニコ存続の危機」みたいなことを書いたのはそういう意味なんです。

しからばそれは…。あ~もう締め切りだ。すみません。また今度にして♪

明日は休市で、お休みをいただきます。また木曜に。モリ介(仮)でした。