• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。もう、週の後半戦。この勢いだと、あっという間に今年も終わってしまいそう。とにかく、今日もよろしくお願いします。

昨日のウォーキングもやむなくお休み。だって一昨日は岩手公園が封鎖になったんでしょ。盛岡中心部へのクマの出没はいつまで続くことやら。一時姿を見かけなくなったと思ったら、こんどは連日目撃されてる。疑問なんだけど、本当に山のねぐらから毎日通ってるんでしょうか。なんか怪しい。もしかすると、暗渠みたいなところとか、空き家とか公園の茂みで暮らしてるんじゃない? テレビで、赤外線ドローンでのクマ捜索の様子をやってましたが、一度市街地周辺を検索してみた方がいいんじゃないでしょうか。今のところ、市街地での目撃情報は頻発してはいるけど、人的被害はでていない。でもそれは偶然そうなっているだけかも。全然捕獲が進んでいない事に関しては、どう判断すればいいんでしょう。

麻酔薬の吹き矢を扱える人を増員するそうだけど、どうも手ぬるい感がぬぐえない。当事者でもない人間がこういう言い方をするのはなんか申し訳ないんですが。吹き矢って、射程距離が短いんですよね。短い、ということは、扱う人に危険が及ぶ可能性が高い、ということ。銃猟をするライフルが、周辺へ危害がおよぶ可能性がある、というなら、逸れた銃弾がはじけないような、例えば麻酔銃とかボーガンのような銃器、という選択はどうなんでしょう。河川敷や公園へのワナの設置は、エサでおびき出す行為が、かえって危険度を増大させる。そういうことであれば、山間部と住宅街の境目の地域に限って設置するとか。何かの記事で読んだけど、子供のけが人が出たりしたら、世の中の空気は間違いなく一変しますね。今まで何をやってきたんだ、みたいな論調が爆発するんではないかと。それに、盛岡の菜園とか大通りも出没地点に近いですよね。繁華街で事件が起きれば、人通りは途絶えてしまいそう。秋田の川反地区では実際にそのような影響が出てるそうじゃないですか。これじゃコロナの頃と同じじゃん。警察や自治体職員さんの疲労感も強いよう。このままだと長期戦の覚悟も必要でしょ。ご苦労だけど、地上と空からの一斉捜索で、危険な個体をあぶりだして駆除、みたいなことも必要になりませんかね。もちろん周囲の封鎖も必要だから、住民の協力も必須でしょうけど。とにかく早く落ち着いてほしい、クマ騒動ではあります。東京ではロボットの展示会が開催中らしいけど、クマ警戒ロボットを早いところ作ってもらえませんかね。襲われたら、電撃で撃退できるような。

さてと卸売場の話へとまいりましょうか。ありゃ、雪が降ってきた。あ~、駐車場も白くなりつつある。積もる程ではなさそうだけど、やっぱり冬か~。あれだけ夏が暑かったんだから、寒さも多少甘めになるのかな、と思ったりもしたけど、そうはいかないか。そんな中で並ぶのはナメタガレイのパレット。ざっとこんな感じ。

まだまだ序の口のナメタガレイの壁。今日の入荷で多かったのは北海道の様似産と根室産でした。様似は襟裳岬から室蘭の方へ少し行ったあたり。おそらくだけど、今月中旬から下旬にかけては、この壁が二列にも三列にもなるんではないかと。その頃にはご紹介できる魚も種類が絞られてきますので、その時にまたお伝えすることとします。という訳で早速ネタの方へ。

スルメイカがそろそろ終盤戦、という事になれば、このお魚が出回り始めます。今シーズンはちょっと様変わりした感じに見えるんですが…。

そう、姿を見せ始めるのはヤリイカ。これは定置網に入った、宮古産のもの。19尾入りの2.4キロでした。胴の部分で約20センチちょっと。やや大き目サイズはこの1箱だけ。あとは小さい物がいくつか。そして同じく宮古産でトロールものも入荷してましたよ。

尾数は不明の4キロ入りでした。胴の部分の長さは12、3センチほど。はっきり言ってかわいいサイズ。本来は、もっと赤みがはっきりわかる、きれいに並べられた釣りものが入荷するはずなんですが、スルメイカの釣り漁が休漁中のため、ヤリイカについても釣りものが無いらしい。担当者によれば船は出漁していないそう。ヤリイカ狙いでも、スルメが揚がったりしたら、困った事になりますもんね。果たして今後、釣りヤリイカの姿を見る事は出来るんでしょうか。

そしてお次のネタは、いろいろと迷ったけど、この時期の稼ぎ頭であるはずが、極端な不漁により、毎日わずかな入荷しかない、この商材について。

なぜなのか、黄色味が強くなってしまう写真に納得がいかないんですが、北海道はオホーツク産の生筋子です。実物はもっと赤いんですよね。箱には3キロ入ってました。秋サケイクラらしい、直径6~7ミリぐらいの大粒でありましたよ。これからお正月食材として、イクラを購入される方も多いと思いますが、粒の大きさが3、4ミリであれば、まず秋サケのイクラではありませんね。おそらくは、ベニサケ卵かマス卵ではないかと。簡単に言えば、ベニサケの塩スジコがありますよね。それを塩漬けしないで、一旦冷凍し、再度解凍してほぐして味付けをしたもの、である可能性が高いです。それでもイクラの味はしますけどね。回転ずしでも軍艦巻きのイクラは、秋サケのそれを使ってない事がほとんどになりました。モリ介も、その粒の小ささに、当初は違和感を覚えましたが、もう慣れちゃいました。大粒の秋サケイクラなんか、高くて使えるはずもないし。お正月のおせちぐらいは、大粒イクラを食べたい気もしますが、ま、ベニイクラでもしょうがないか。その内養殖ギンサケのイクラなんかが出回るようになるかも。現状では、身のほうが出荷できるサイズになっても、卵はまだ未熟で、その卵は、といえば、生臭みがすごくてなかなか商品化できるものではないらしい。卵を成熟させれば、養殖の期間が長くなるんで、コストが増大する、ということのようですよ。難しいものですね。となれば天然の秋サケに頑張ってもらうしかないけど、今どこに居るんでしょうかね。

そろそろお時間です。今日の記事もお終い。ニュースでは、北海道や青森の積雪を伝えてましたね。盛岡は積雪が多い地域ではないので、雪まみれになるのはまだ2~3週間先になるかと。困るのは、取扱数量が増える年末の豪雪。入荷のトラックは遅れるし、出荷のトラックを遅らすわけにもいかないので、別便を急遽立てたりで、大混乱。多少積雪があっても構わないから、年内は勘弁して。年明けだったら、仕事も少しは暇になるので、何とかなるんですがね。積雪が無い中での年末商戦は、段取りの進み方が全然違う。雪が多いと、まず雪かきから、って、その分どんどん仕事が後ずさりするんです。今年は何回雪かきをすることになるのやら。今から心配しても仕方が無いんですけどね。出来るだけ積雪は勘弁してほしいモリ介がお送りしました。また明日、お目にかかります。