• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

モリ介です。こんにちは。週末、そして間もなくお盆ですね。市場の商売としては、すでにお盆商戦、始まってます。

モリ介が家を出る少し前まで、結構な雨と雷。通勤通学の時間帯には雨は残らないようで、午後からは晴れ間も出るらしい。結局そこそこ暑くはなるようだけど、それでも37℃よりはマシ。それに昨日の夕方から今朝にかけても、エアコンが必要ないくらい涼しくて本当に助かります。週間予報でも、最低気温25℃超えはなさそうだし。やれやれですかね。ニュースではコロナがまた流行りつつある、って言ってましたよ。暑さで締め切った部屋が原因の一つみたい。あんな気温だったら、換気しようなんて気が起きませんよね。これからはやや落ち着いた気候になりそうなので、換気も心がけるとしますか。

昨日の事なんですが、耳を疑うようなニュースを目にしました。核融合を用いた発電で、その副産物として純金を生成できる、というもの。なんでも、核融合の時に発生する高エネルギーの中性子を、自然界に一定数存在するある種の水銀に当てると、水銀の原子核構造が変化し、最終的に純金が生成できる可能性があるんだとか。発電をしながら純金もつくれる、って最高じゃん。原子核の構造を変える核種変換という技術らしいけど、モリ介の学生時代は、物理は選択していないので、さっぱりわからないです。もしかして、純金がバンバン作れることになるから、金相場、下がっちゃうかも、ですかね。モリ介は金なぞ保有していないので関係無いですが。ん? 生成した金を安全に取り出すまで18年かかる? 冷却のほか、含まれる放射性物質が安全なレベルになるまで、そのくらいの期間が必要みたい。いわゆる半減期がどうこう、という話でしょうかね。なんだ、実用化に向けた実験や、巨額の資金集め、プラントの建設、試運転でのデータ収集、本稼働ときて、十数年後の金の取り出し、って、モリ介が生きてる内は無理じゃん。カネのニオイがしたと思ったのに残念。将来の錬金術で金相場が暴落する、といったようなデマや詐欺にはご注意くださいね。

同じ生臭さでも、こちらは真っ当な商売の話。卸売場の話題へまいりましょうか。荷物は多くは無いけど、カツオは生タタキ製品も含めてまずまずのまとまり。このくらいの気温だったら、買い物にお出かけになっても、安心して刺身商材を買って帰ることができますね。雨が上がったらお店にGO!

そんな中でのご紹介は、モリ介が卸売場に入る前にだいぶ売れてしまって、残り3匹になっていたこのお魚。すみません。全体がよくわかる写真が撮れませんでした。

兵庫県は淡路島産のハモです。最初、へ~、生きたアナゴ?とか思っちゃた。担当者に話を聞くと、正真正銘の活ハモで、一匹800グラムぐらいあるそう。コンプレッサーからの泡で、写真を撮ったけど、全体像は何が何だかわからない。頭部分だけでご勘弁を。淡路島はハモの名産地で、周辺海域がやわらかい砂や泥であるため皮擦れがなく、鳴門海峡の海流にもまれた身の引き締まりが期待できるんだそう。ちなみにお値段も立派でございました。モリ介も少ないながら、ハモの落とし、というんでしょうか。お湯に落とした後に冷水で締め、梅肉をのせて食べる、というお料理をいただいた事があります。以前書いた通り、わずかに残る骨のザラザラした食感が、どうしても気になっちゃいまして。お好きな方はそこがいい、とおっしゃるんですが、田舎生まれには向かない食べものなのかも。

そして今日の、お次のネタは、といいますと…。西日本ではポピュラーでも、東日本、特に東北ではあまり見かけないこのお魚。今朝は宮古産が入荷してましたよ。

魚体はカツオっぽい光り方だけど、模様が違うし、魚体としてはゴマサバみたいだけど、やっぱり違う。この魚はソウダガツオ。形からしてマルソウダ、ではないかと。もうひと種類ヒラソウダという別の魚がいるんですが、この魚は輪切りにすると楕円になるらしい。間違っていたらすみません。宮古という近場からの入荷ではありますが、鮮度落ちが早く、自分で釣ったもの以外は刺身を避けた方がいい、との書き込みもありました。塩ゆでしての自家製なまり節や、煮つけ、から揚げなんかが美味しそう。ヒスタミン中毒の可能性もありますので、お買い上げになったらすぐの調理が肝要かと。青魚一般に言えることだけど、ヒスタミンは大量に生成してしまうと、加熱調理では分解されませんのご注意くださいね。この気温の中、長時間の常温放置は禁物です。

さて、今朝もお時間が迫ってまいりました。ブログもこのあたりでお終い。あ、雨も止んだみたいだし、雷雲もどっか行ったようですね。まさかここからギラギラ太陽、ってことは無いでしょうね。もう35℃は十分堪能させていただきましたので、ご遠慮申し上げます。28℃ぐらいでいいですよ。そんなに頑張って照らさなくても。自然の風の中で熟睡したいモリ介がお伝えしました。また明日土曜日にお会いしましょう。