• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。休み明けの木曜日。今日もよろしくお願いします。

昨日も今日も寒いですね。昨日のお休みは、モリ介は都心方面へウォーキング。事件現場の近くも通りましたよ。事件って、ほら銀行の地下駐車場にクマが入ったっていうヤツ。ニュースでは駅から何百メートルとかいって場所を説明しますが、このあたりは駅前を上回る盛岡の中心部ですから。近くには県庁も市役所も県警本部もある。銀行の道路を挟んだお隣は盛岡地裁で、そこには有名は石割桜もあったりします。そう遠くない所には川も流れてますが、どうやってここまでやってきた?と不思議なくらい。まさかバスやタクシーじゃないよね。銀行に金を借りに来たとか?

全国ニュースで流れたものだから、モリ介ん家にも遠方の親戚から電話がかかって来てましたよ。いくら地方都市で車社会とはいえ、中心部は歩く人も多いですからね。山に入っての話ではないので、正直気をつけようもない、というのが実際。なにもこんなところまで出てこなくてもいいのに。

国もやっと重い腰を上げるようです。連絡会議なるものが開催されるんだとか。秋田県の知事が陳情に来るまで動かなかった、というのもどうなんだか。知事さんの要請では、自衛隊には後方支援をお願いしたようですけど、もっと踏み込んだ対応も必要になって来るかも。今後の国の対応がどうなるのか注目ですね。人間対クマの戦争、という見方をするならば、自衛隊の戦力も必要になる場面があるのではないかと。一説によればクマの個体数が爆増してるのも一因だそう。人間とクマのそれぞれの生活圏の間に緩衝地帯のようなものを設定して、そこを超えるようならば問答無用に駆除、という考え方もあり得ますね。こうなると心配なのが、クマ保護を訴える人たち。過激な行動に出る連中も出てくるかも。外国人が絡む場合もありますよね。今回の施策にたいする正当性を、エビデンスと共に世の中に知らしめることが大切になると思います。

それでは本題へとまいりましょうか。荷物はそこそこありましたね。サンマは多くなくて、かわりにスケソウダラやオイランガレイ、マダラの白子なんかが目立ってきた感じ。やっぱり冬の売場になってきましたね。そんな中で気になるのが秋サケ。イクラや生筋子もありましたが、去年と比べたらやっぱり少ない。ちなみにイクラのお値段を聞きましたが、軽~く万超え。キロ当たりの単価ですよ。モリ介家の正月には、おそらく並びませんね。アラスカ産の塩スジコでいいや。昔食べてた塩イクラとそんなに味は変わらないはず。昔は1キロ入りの袋を買ってきて醤油イクラにチャレンジするも、ピンポンが出来上がって、再チャレンジのために買い直したりもできた。その頃の単価と比べたらもはや数倍だよ。なんでこんなことになっちゃったんだか。

昔話はこのくらいにして、早速ネタにまいりましょう。ネタ一発目は、誰もが知っているであろうビックネーム。ところが生の魚を見たことがあるか、というと、おそらくそういう方はごく少ないかと。もちろん当ブログでも初出しです。

こういう見た目の魚としては、ワカサギだったりチカだったりをご紹介してますが、これが冷凍コーナーや干物コーナーにあったら、また別の魚だと思いますよね。そう、この魚はシシャモ。それも本シシャモです。「本」シシャモというだけあって、干物や冷凍で販売されてる魚とは実は種類が違うんです。ご存じの方もたくさんいらっしゃるでしょう。よく見かけるシシャモの標準和名はカラフトシシャモ。カペリンとも言ったりします。この本シシャモは、北海道の道東産、と表記がありましたよ。量目は3キロ。東京の市場では秋になると見かけることも多いらしいけど、モリ介は初めてみたかも。お値段?もちろん高級魚の範疇ですからお高いです。尾数が不明なので何とも言えませんが、一尾100円以内で食べられることはないと思います。今やカラフトシシャモも結構お高いですよね。資源保護のため、産地でもしょっちゅう禁漁になったりしてる。モリ介は子供時代、祖母の手作り弁当で学校に行ってたこともあったけど、おかずに良く入ってましたよ、子持ちシシャモ。見た目は全然地味でしたが、美味しい弁当だった記憶がありますね。

そして今朝の二ネタ目は、この商材。上のシシャモと違い、何回も登場してますね。前回もついこの間。最後の雄姿ということで載せてますが、今朝は違う漁法で漁獲された、鮮度抜群のものが入荷してましたので、ご紹介するんですが、漁法が違うだけで、見た目は全く一緒。

何のことはないスルメイカですが、休漁となった小型船の釣りものではなく、定置網にかかったものだそうです。産地は青森県産の約5キロ。20尾入りでありました。トロールや定置ものだと、白くなった魚体を想像しますが、今回は釣りものにもひけをとらない感じ。お値段は…、高いです。ここまで鮮度がいいとさすがにね。そしてもう一つ、宮古産の定置ものも入荷してましたよ。こちらは約5キロに25尾入っているサイズ。

一回り小さいでしょうか。お値段も20尾に比べれば若干お安め。とはいえ、大昔のとんでもなくお安い時期と比べれば、一ケタ違う感じかと。あまりにもお安いので、発泡スチロールと氷代と輸送費にしかならなくてイカはタダみたいなもん、なんて話もありましたよ。もうあれからもう何十年も経ってますがね。お財布には厳しいけど、釣りものが無くても鮮度抜群のスルメイカが手に入ります、ってこと。モリ介は、ま、買えませんがね。冷凍のツボ抜きイカでも躊躇しちゃうよ、まったく。

そろそろお時間ですね。記事もこのあたりでお終い。寒かっただけあってお天気は良さそうですね。昨日のモリ介は、実家で突発事件が発生して、てんやわんやでした。事件といってもそろそろヤバいかも、とは思っていた出来事なんですが。その顛末については、このブログで愚痴を書くかもしれません。今日も昨日の続きで忙しいモリ介がお送りしました。都合により、明日のブログはお休みです。市場は通常通り営業しますので、お間違えなく。皆様とはまた、土曜日にお目にかかります。それまでお元気にお過ごしください。