• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。雨模様の一日になりそうな今日、お届けしてまいります。なんか日ごとの寒暖差が激しいですね。まあ、しばらくは30℃越えは心配しなくても良さそうなので、暑さ対策への準備期間としましょう。でも、熱中症ばかりが要注意なわけでもない。感染症にも気をつけなきゃないですよ。

最近の話題として、ですけど、コロナの後は、人喰いバクテリアなんだそうです。よく、次から次へと出てくるもんですね。正式名称をA群溶血性連鎖球菌というんだとか。喉の痛みや発熱から始まって、舌のブツブツだとか、体の発疹なんかが出てくるみたい。子供や若年層に多いようですが、高齢者層も油断できない。腕なんかが腫れてきたりすると、かなり重症。劇症化してくると、致死率30パーセント、とも。コロナの後遺症で、免疫が低下している人の中には、何回も感染する人もいるんだとか。主に接触感染による、と思われていたらしいけど、最近の研究では、飛沫でも感染するする可能性が指摘されている。

また、マスクが必要なんじゃない?ただ、未知の病気だったコロナと違って、ペニシリンなんかの抗菌剤が有効のようです。検査キットも市販されていて、判定制度も高く、数分で判るんだとか。何のことは無い、予防できるし、治せる病気。油断しないで、医療機関をすぐ受診すべし。重症化度の高い、海外からの株も入って来てるみたいなので、とにかく、軽く見ないに限りますね。

それにしても、”人喰い”とは、良く名付けたなぁ。人々に注目してもらうには充分だけど、また変な差別みたいなのは勘弁ですね。また寒くなれば、インフルエンザも猛威を振るうかもしれないし、コロナも騒がなくなっただけで、すっかり収まったわけでもない。みなさん、とにかく気をつけていきましょう。モリ介も、こんなことを書いてすぐ、休んだりしないよう、マスク、うがい、手洗いを励行します。でも、暑くなってくると、めんどくさい。喉のアルコール消毒がとにかく有効、なんて病気は無いかな~、ハイボールで一発完治とか。呑んべえだらけの我が国、そんな病気が蔓延するわけないか。夢みたいな話はやめにして、卸売場へ。

例のごとく、北海道ものの入荷が少ない火曜日、昨日にも増して物量が少ない。月末モードですしね~、とは、仲卸の中堅社員さん。あ、はっきり言った。月末が近づいてきて売れない、って。昨日も書いたけど、「早ぇ~よ。」 まだ週の前半だよ。後半はどうなることやら。いえいえ、必ず一日は、そこそこの物量があって、忙しい日がある。市場ってそんなもの。とか言いながら、全滅だったらどうしよう。え~と、ネタになりそうなものは…と。実は、6キロ台の長崎県産のヒラマサを見つけて、写真まで撮った。カンパチとか、ブリと比較すっか、みたいな感じで。でもよくよく考えたら、先週、似たようなネタ、やってましたね。というわけで、こっちはボツ。しゃーない、先週の土曜日に押さえた、この写真を。

宮古産の、トウダイツブです。箱には「灯台ツブ」とありましたよ。く~、またツブだよ。種類が多くて訳がわからない、というのが本音です。でも、貝の様子は、以前ご紹介したアオツブとか、マツブとかとは違いますね。アオツブはつるん、としてるし、マツブとは、貝のギザギザ感は同じだけど、背の高さが異なります。背が高いから、灯台ツブなのかな。調べてみると、同じツブとはいうものの、このトウダイツブ、ヒモマキバイ、というのが標準和名なんだそう。”背が高いから~”というくだりは、なんと正解でした。前にやったツブは、エゾボラの仲間ですが、こっちの方は、エゾバイ、という種類に属するんだそうです。「バイ」と「ボラ」に分かれてるのに、どちらも「ツブ」なんですね。ま、このブログは、学術的な探求はありませんので、入荷したものを、薄~い感じでご紹介してまいります。旨きゃいいんですよ。旨きゃ。担当者によれば、ムキツブの名前で販売されてる商品は、だいたい、このトウダイツブなんだとか。皆さんにお馴染みの味、ってことでしょうかね。

そして、もう一ネタは、以前から気になってたんだけど…、の商品。

たまに、ぽつ~んと売場にある商品。さて、何だと思います? タラコにしてはツブが大きいし、かといって筋子にしては小さいし。ほら、この間やりましたよね、似たようなヤツ。前回は、トキサケの卵だったけど、これは、ギンサケの卵です。それも養殖の。だから、筋子が正解。岩手県産の養殖ギンサケから取り出され、塩をまぶされたもの。200グラムのパック入りです。いわゆる塩ギンコですかね。でも、一般的にギンコで流通していた筋子は、大きいものだと赤ちゃんの腕ぐらいある。アラスカ産とかのやつね。対して、これは、指1本ぐらい。どうしてか、っていうと、アラスカ産のギンコだと、天然の3~4年魚が親であるのに対して、これは養殖だからせいぜい2年。簡単に言えば、未熟だということなんです。もっと言えば、皆さんお馴染みのチリ産ギンサケ、あれだけ身が流通してるのに、筋子が無いのは不思議だと思いませんでしたか? 当社の幹部社員に話を聞いたことがあるけど、実は、製品化の試みもあったんだそう。でも、養殖臭がキツくて、うまくいかなかったんだとか。そのうち、課題が克服されて、商品として、登場するかもしれませんね。このパック詰め塩ギンコ、モリ介は食べた事がないけど、おそらく、内陸の人の口には、トキコと同じく、合わないかも、です。でも、沿岸地域の方には、美味しくお召し上がりいただけるんではないですかね。

あ~、アラスカ産の塩ギンコ、モリ介はもう、何年も見てないですね。塩ベニコに比べると、粒の大きさも、全体の姿も一回り大きい。ただし、生臭みも、ベニよりもちょっとキツい。でも、見た目が立派なので、贈答品としては、喜んでもらえたんですがね。あ、ここら辺のくだりは、また、別の機会に。

そろそろ時間となりました。こんな感じだと、週の後半は、ネタ拾い、もっと厳しいかも。まあ、そん時ゃ、そん時。前にもこのくだり、書いたことあるな。商品が何にも無い、なんてことは無いので、何かはお伝えできる、と思います。明日は、水曜日の休市。また木曜日に、このブログでお目にかかります。モリ介でした。