• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。皆さん。モリ介がお届けします。

昨日、ちょっと早めに寝ようと思ったら、エアコンの音が急に大きくなった。ん? エアコンじゃない。物干し場の屋根に当たる雨の音。尋常じゃない感じ。でも、10分ぐらいで、音が小さくなった。朝起きてネットニュースを見たら、記録的短時間大雨情報とかいうのが、盛岡に出されてたみたい。1時間に100ミリの大雨が降ったと思われる、とのこと。盛岡市南部、とあるから、市場周辺も該当したんですかね。日曜日もそうだったけど、これって、スコールじゃないの? 暑い日の夕方に、屋外にいる場合は、必ず傘を準備、ってことではないんですかね。気象に詳しい方、そこら辺、はっきり教えてほしいものですな。

株が下げ止まらないみたいですね。ニュースでも、投資家バー店内のモニター画面が全面赤になってました。投資家バー? そんなもんあるんだ。モニターに映る株価指標を見ながら、また上がった!なんて、ニタニタしながらお酒を頂くんでしょうか。別にディスってるわけじゃない。ちょっとうらやましいだけ。でも、こんな事態になっても、モニター画面が真っ赤でも、そこに行って飲めるんですね。そこにいたお客さんは、「しばらく我慢」みたいな事をおっしゃってましたが、そのくらいの気持ちがないと、株式投資は務まらない、ということなんでしょうか。

だいたい、日経平均が4万2千円、なんて、実力以上の過大評価ですよね。みんな分かってたはず。企業業績が悪化してるわけでもなく、むしろ行き過ぎた円安局面と、物価上昇に対しての調整の場面になっただけ、とモリ介は思いますけど。円安で苦しむ企業も多い中、円高方向に向かうことで、一服感が出たりしませんかね。さすれば、株価が下落し始めた今、逆に業種によっては投資のチャンスかもしれませんよ。ま、株価が上昇に転じるまで時間がかかるにしても、配当とか株主優待に期待する手もあるかと。モリ介は、投資とはあまり縁が無いので、テキトーな事が言えるんですけどね。

さて、卸売場の話題へ。冷凍品や加工品のほうは、盆商戦用の注文品であろう商品の山がちらほらと。チラシ掲載品でなければ、早めの展開で、お客さんに見てもらっておくことも重要。お盆の買い物に来た時には、これ買おうかなとか、こんな物もあるんだ、とあらかじめ思ってもらえれば、売上につながりますよね。そして、いつもの鮮魚品の売場には珍しい、水氷に入ったカップ詰め商品があって、よく見ると、カニのむき身。ネタとしては面白いけど、3日連続でトップネタがカニって、どうなんですかね。先週取材のネタも残ってるし、どうしようかと迷っていると、宮古からの細長の箱が目に入った。すわ、秋サケか? そんな訳ないか。サワラとか、もしかしたらタチウオとか、ブリとかもある? フタを開けるとそれは…。

卸売場では、珍しくもない、カツオ、でした。ん~?! カツオ? 宮古でも水揚げがあるんだ。だって、宮古産のカツオ、って、あまり聞かないですよね。担当者に話を聞くと、宮古の定置網に入ったカツオなんだそう。だいたい定置のカツオ、っていうのが、聞いたことが無いんですけど。普通は釣り、とか巻網とか、ですよね。定置網漁は、魚次第なので、たま~にこのような事もあるんだそう。でも、モリ介は初めて見ましたよ。漁場も近場なので、鮮度も抜群。むしろ良すぎて、すぐに食べると、身がガリガリとして、美味しくないらしい。そういえば、高知の一本釣りの漁師さんも、釣りたてのカツオは絶対に食べない、って聞いたことがある。気になる身の脂は、というと、結構ある、とのこと。

それぞれ漁港には、漁獲が想定された魚の種類、というものがあります。魚によって処理の仕方が違いますからね。発泡スチロールの大きさとか、海水が入るかとか。鮮度の落ちやすい魚だったら、活き締めが必要だったり。なので、想定外の魚が揚がると、思ったような値段が付かないこともあるらしい。この宮古のカツオ、お値段は聞かなかったけど、相場よりも少々安かったんじゃないかな。仲卸さんに話を聞くと、他の産地でも、定置でカツオが獲れることが最近多いみたい。もしかして、海はカツオだらけなんじゃ? とおっしゃってました。せっかく獲れた海からの恵み、美味しくいただきましょうよ。暑い夏に、刺身を氷の上にのっけて、薬味たっぷりで食す。日本の夏の醍醐味じゃありませんこと? ビールだって冷酒だってワインだって、絶対に合う。別にコーラでも麦茶でも炭酸水でもいいんですが。

そしてお次は、最初にちょこっと書いた、カニのむき身です。もちろんボイル済みで、そのまま食べられるやつ。

何のカニか、というと、先日ご紹介した、オオズワイガニです。産地は、函館で、どちらも100グラム入ってました。どちらも、って書きましたけど、むき身の色が違いますよね。箱書きを見ると、赤い方には「足」黄色い方には「胴」とありました。つまり、甲羅の身と足の身をそれぞれ分けて商品化してる、ということ。担当にお値段を聞くと、高くはないと思うけど、ちょっと手が出ない感じ。何千円もする、本ズワイやタラバガニの缶詰よりはずっと安い、でしょうけど。

大昔、モリ介が小売店で働いていた頃、簡易POSなるものが導入になって、単品の売上データがわかるようになった。そのデータで衝撃の事実が。実は、価格4千数百円のタラバガニの缶詰が品ぞろえであったんだけど、1ヶ月の仕入れが、12入りで2ケース。販売実績が2個。つまり、差し引きの22個が万引きの被害に遭ってたことが判明。しばらくして、品ぞろえからカットになった、ということがありました。当たり前だけど、万引きは犯罪。捕まっても大したことない、とか、何とかなる、と思っている人もいるでしょうが、絶対にそんなことはありませんよ。モリ介の勤務店の近くに、常習と思われる夫婦が住んでましたが、警察沙汰になって近所でも噂が立つようになり、引っ越しを余儀なくされました。なんといっても子供がかわいそうなんだよね。悪事には、必ず報いがあります。気をつけましょう。

というわけで、本日はここまで。明日は水曜休市でブログもお休み。また、木曜日にお目にかかります。モリ介でした。