• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

モリ介です。こんにちは。水曜休市も明け、後半戦に突入です。よろしくお願いします。

なんか寒い。今朝は寒いですね。気温的には、真冬だったら暖かい朝、となるんでしょうが、やっぱり寒いよ。でも、日中は晴れて気温も上がるんだとか。なんか体がついていかない。

昨日も桜の様子を見に、都心方面へ行ってまいりました。石割桜は、もうがっつり咲いてましたね。明け方の薄明りの中でしたが、あ、もう人がいる。観光客の方でしょうか。その割には木に背を向けてゴソゴソと荷物を探ってる。普通スマホを向けて終わりじゃん。女性の方でなんか顔つきが厳しい。あれ?三脚もある。おっとプロのカメラマンさんのようでした。お仕事中でしたか。そりゃ顔つきもきびしくなるわな。

そこから大通り方面へ曲がり、サンビル向かいの坂道から岩手公園へ。日曜日に来たときは、じっくりと見て回らなかったので、少し歩き回ることに。モリ介がいる公園上部へは、歴史文化館裏手の石造りの階段を上がっても来れるんだけど、その手前に、踊り場的なちょっとしたスペースがあって、そこに大きな木があるんです。モリ介が小学生の頃、当時あったあずまやから、下に見えるスペースを見おろすと、木に隠れて男女がイチャイチャ。当時そこには、モリ介を入れて3、4人のガキどもが居たんですが、もう声も出ない。衝撃の光景でしたな。そのあずまやもいつの間にか取り壊されたようで、その跡地には、モダンな石造りにも見える、ベンチが鎮座しておりました。モリ介は木枠の階段を下りて大きな木の下に。今は木を囲むように柵もできてる。木の前にはプレートがあって、この木はエドヒガンだと、初めて知りました。へ~、桜だったんだ。まだつぼみは若干堅そうに見えましたね。それでも今日の陽気だと、2日ぐらいで咲いちゃうのかな。

再び階段を戻って公園の南側へと向かう。先日ブログでも書いた、学生時代の写生の話。思い出したけど、あずまやの近くで書いたような記憶が。その現場へと行ってみると、ありましたね、あずまや。ちょっとここで休憩するか。水筒で持参した温かい麦茶を飲みながら、どのように景色を眺めたのか、鉄製の柵のそばへ。構図的にここかな、というポイントは見つけたんですが、描いた絵のような坂道はどうしても見えない。街路樹のケヤキらしき大きな木が邪魔なんですよね。ということは、ウン十年間で、木が大きくなった、という事のよう。おっと、ここで大粒の雨が降ってきた。傘をさして、桜のエリアへと行くことに。やっぱり桜の木、つぼみはまだ堅い。ここも週末ぐらいには人が集まってくるんでしょうか。となれば心配はやっぱりお天気。明日以降は再びぐずつきそうだけど、週明けには日差しの下でのお花見、できそうですかね。下の広場には、出店も出てる。昔は夜にざわざ出向いて、寒さに震えながら缶ビールを買って呑んだ事もあったけど、歳をとった今は風邪をひくな、きっと。よし、昼酒にすれば問題ないかも。どうしてもこういう発想になるんだよね、モリ介は。

くだらない話はこのへんにして、卸売場へとまいりましょうか。しばらくは入荷が多い状況が続いてましたが、今朝はそれも一息ついた感じ。担当者によれば、天候のせいもあって漁模様も思わしくないよう。今週は厳しいかも、とのことでした。そんな中、久々に存在感があったのが、国内での漁が不振を極めている、と先日報じられたこのお魚。ブランドものの入荷もありましたよ。

腹の銀色が眩しいマサバ。宮城県は石巻産で、6尾入りで約4.3キロでありました。箱には「金華鯖」の文字が。お~、ブランドサバじゃん。調べてみると、旬の時期に金華山沖で漁獲され、かつ、石巻で水揚げされたマサバを指すんだそうです。春頃までが旬、とのことなので、最終盤の金華サバということになりますかね。とにかく脂の乗りが抜群で、首都圏でも高い評価を受けてるんだそうです。ん? 横のパレットには、金華鯖の表示はないんだけど、石巻産のマサバが入荷してる。こちらは約4キロちょっとで10尾入り。あ、金華サバにも10尾サイズがあったよ。こっそり比べてみたりして…。

上が金華サバの10尾サイズ。下が石巻産のノーブランドの定置サバ、同じく10尾サイズです。光の当たり具合で少々色味は違いますが、モリ介には同じに見える。ぼんやりしてると取り違えそうだよ。担当者に尋ねると、出荷業者さんによってもブランドを扱えたり扱えなかったりもあるようで、価格的にも品質的にも大きな違いはない、とのこと。ノーブランドとはいえ、定置ものですから、金華山周辺で漁獲されたものかどうかはわかりませんが、遠い沖合、という事はないので、ブランドものに準じた品質であることは間違いなさそう。言うなれば、どっちも旨い、ということでいいかと。モリ介が写真を撮ってすぐ、バタバタとお客さんに引き取られていきましたよ。石巻産のマサバ、お店で見かけたら、必ずお買い上げ、ですかね。

そして、今日のもうひとネタは、というと、少々さかのぼっての、月曜日の取材から。今朝は寒いんで、実際は年間通しての漁獲はあるものの、冬の高級魚の代表格である、これらのお魚のそろい踏みをどうぞ。

市場的には、高いけど決して珍しい魚ではないですね。でも、北と南の高級魚を並べてみる、って、市場か高級料亭ぐらいしかできないと思いますが、どうですかね。あらためてご紹介します。上が長崎産のアカムツ。いわゆるノドグロですね。12尾入りの3.1キロでした。片や下は、石巻産のキンキ、10尾入り3キロでありました。ちょっとばかりキンキの方が大きいですけど、ほぼ同じレベル。ただお値段は、アカムツの圧勝で、ほぼダブルスコア。そりゃそうだよ、輸送費だって全然違うわけだし。ですが味は、モリ介の好みで言えばキンキが勝ち。誤解を恐れずに言うと、これでもかというくらいの脂ののり。東北人の好みにピッタリかと。アカムツは、どこかにお上品さが残ってますかね。ま、どっちも旨いんですが。これから夏場に向かいますが、味が落ちたり脂が薄くなったりしないところが、両者の特徴、と、ネットの記事に載ってました。刺身、煮物、焼き物、揚げものの、それぞれの調理法での食べ比べ、格安でさせてくれるお料理屋さん、を募集します。昔は、お任せコースの中で、キンキの煮ものとアカムツの焼き物を出してくれるお店、あったんですよね。他にも様々な刺身とかのお料理も付いて、呑み放題で、万円札から結構な額のお釣り、というお店だったんですが、残念ながらすでに閉店。今後の人生の中では、こういうお店にはもう出会えないかも。

時間も迫ってまいりました。今日もこのあたりでお終いにしましょうかね。また別の機会に書きますが、またもやモリ介周辺でトラブル発生ですよ。昨日の夕方、突然の断水。近くの実家に問い合わせると、工事の予定とかはない、という。行ってみても、やっぱり水は普通に出てる。仕方なく数年前に水回りをリフォームしてくれた業者さんに電話して…。と、この続きはまた今度。今日の貴重な日差し、有効に使いましょう。モリ介がお送りしました。また明日に。