• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。本日もお送りしていきますよ。

今日の話題と言えば、この件に触れないわけにはいきませんよね。そう、豊洲市場のマグロ。なんと2億越えとか。キロ当たり75万円でしょ。すし種で計算すると、原価で1カン2万円ちょっとするみたい。納め先のお寿司屋さんでも、大行列でしたね。一年で最初の、生で一番品質のいいマグロ、ということで、高値にはなったようですが、同じような品質のマグロが食べられないか、というと、そうでもない。各卸売会社がセリに出した中で、最高値がこれだっただけで、他社のマグロが格段に品質が落ちてるわけでもないし。ま、歳はじめの風物詩として、盛り上がるのはいいことですけどね。美味しいマグロはいっぱいありますから、皆さんそれぞれに、味を楽しんでいただけるとありがたいです。

生マグロはその時の漁次第ですけど、例えば、冷凍の養殖本マグロでは、えげつないくらい脂ののった物もあったりしますよ。確かに、程よい脂の上品な赤身、ということにはなりませんけどね。大間産ほど知名度はありませんが、大間の反対側、北海道の戸井産の本マグロは、漁場は大間産と一緒だし。ぶっちゃけ言えば、泳いでるマグロは同じ、ということ。本マグロですらありませんが、塩釜産の”ひがしもの”ブランドのメバチマグロも、格別に美味しいですしね。モリ介は、ビンチョウマグロの切り落としで十分。中トロぐらい脂のある身に当たったりもするんですよ。大きなパックで千円そこそこ。もうこたられませんがな。最後はセコい話になってすみません。そういえば、モリ介が昔住んでいた、福島時代の友人は訛って、「こでらんにー!」とか「こでらんにないっ!」とか言ってたな~。

さてと、今朝の卸売場は、というと、無い、物が無い。結構なスペースに冷凍ものが並んでる。話は聞いてたし、予想もしてたけど、ここまでとは。12月末の大量入荷の頃と比べたら、何十分の一だよ。お客さんも少ないな~。それでも何か商材を探しに、わざわざいらしてる。ありがたい話ですな。しばらくウロウロ歩いていると、あ、あった! 確か前回は秋口の掲載だったし。今朝のネタ、トップはこれ。

魚体を全部写真に収めようとすると、よくわからない写真になりそうなので、今回はお顔だけ。高知県産のアカヤガラ、9尾入り、8.4キロでありました。体長は、というと、糸みたいな尾びれまでだと、およそ120センチもありましたよ。キロ単価もそこそこ高いし、そもそも歩留まりが悪いので、最終的なお値段としては、結構な金額になるかと。豊洲のマグロには敵いませんが。当たり前か。新年会等でお忙しい方も多いと思いますが、お刺身の器に、このヤガラ、鎮座しているかもしれませんよ。モリ介も、どこかでお目にかかりたいと、ずっと思ってるんですけど、なかなかね。それなりのお店に行く、そのこと自体、ハードルが高いんで。ま、しゃーない、ビンチョウ主体の生活なんで。

そしてもうひとネタは、今日の取材から、でもよかったけど、せっかく予告してたんで、昨日の取材から。5日付の報道によれば、北部三陸ではそこそこの漁があったらしい、このお魚。

宮古産のマイワシ、です。4キロに40尾ほど入っている、そのくらいのサイズ。どうなんでしょうね、一番上のイワシ氏だったら、大羽でもいいくらいかと。これから節分に向かって、丸干し製品と共に存在感を増すイワシ。モリ介としては、サンマと同じくらい売れてもいいかな、と思うんですけど、皆さんいかがですか。モリ介嫁は、サンマは喜んで食べるけど、イワシは全然。脂の無いパサパササンマを食べるくらいなら、脂ののったマイワシの方がまし、とモリ介は考えますが? せっかく近い漁場で獲れて、鮮度が抜群なんですから、今まで、お手になさらなかった方々も、一度食されてみてはいかがでしょうか。

そんなこんなで、この記事、そろそろまとめないと。そういえば山形のサクランボも、超高値が付いたようですね。1粒2万円って! 日持ちもしないでしょうから、売り先、どうするんですかね。首長さんとか議員さんが参加される新年会のお膳に、2粒ずつ付ける、とか。それでも、会費を7万円とかには出来ないでしょうから、誰かが損をかぶることになるんですかね。色ツヤや味が素晴らしいのはわかりますが、サクランボはサクランボだからな~。誰がお召し上がりになるのか、なったのか、は気になりますね。しかしながら、初物に超高値が付く、ってことは、景気がいいところはいい、ってことなんでしょうか。どうしたら、そのおこぼれにあずかれるのか、何とか知りたいモリ介がお届けしました。また明日、お目にかかります。