• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

モリ介です。こんにちは。週も後半戦、早速お送りしてまいります。

昨日は一日雪。一時的には雨にもなったんでしょうか。モリ介は、ま、雪も大したことないか、とか思って、ウォーキングへ。そこまで寒くもないんで、傘をさして。最初は2センチぐらいの積雪だったけど、歩いているうちに5センチ以上になってきた。帰り道もあちこちで除雪が始まっていて、仕方ない、モリ介ん家も帰ってからやりましたよ、雪かき。

昨日のあのぐらいの気温だと、雪の積もり方、場所によって全然違うんですね。降る先から融け出していて、アスファルトが黒々してる所もあれば、足のくるぶしぐらいまで靴が埋まる所もある。地面の温度の違いなんでしょうか。下水管が通ってるとか。それまで日当たりが良くて、熱が蓄積されてたとか。ひどい所では、それまでの雪が残っていて、その上に雪が積もったものだから、足をどこに着けばいいのかわからない場所もありましたよ。

昨日は雪の中、有名朝市に行ってみたけど、やってる店はまばら、土日の3~4割ぐらいですかね。たまに買い物をするお惣菜店さんでは、明日はお休みです、とか言ってました。このお店も、土日は整理の人が付くほど、行列になるんですが、水曜日だし雪だし、で、お客さんもポツポツ。お目当ての品も、待たされることなく、ゲットできましたよ。平日休みがある職業は、ホントにいいですね。何をするにも行列じゃないですか、土日休みの人って。そんなわけでモリ介は、行列には抵抗があるんですよね。そこまでしなくても、手に入れる方法があるわけだから。ちなみに、今はどうだか知りませんが、コロナ前のころ、東京駅の八重洲北口、って言うんですかね、デパートの入り口。あそこに、一日中行列、ありませんでした? 有名洋菓子購入の行列なんですが、あれも、行列しないで手に入れるやり方もあるんですよ。モリ介も、頼まれて、一抱えぐらいの量のお菓子、買ってきたこともありました。もちろん行列なんかしてませんけどね。

たかだか平日休みがあるだけで、変なマウントとっちゃいましたね、すみません。早速卸売場へとまいりましょうか。全国的に雨や雪で、海もシケ模様だと思いますが、意外と魚は集まってますね。少々大きめのパレットの山でいうと、小ダラでしょ、タラフィーレでしょ、ヤリイカにナメタガレイに毛ガニに、あ、メジマグロもある。イワシやアジもあるし、セッタガレイもいっぱい来てる。何だこの山?おっとキンキンだ。ちょっと小さいサイズだけど、煮魚だったら十分。値段もそこまでお高くないよう。サクラマスもあるし、少ないけどカツオも続いてる。さすがに休み明けで、お客さんも集まってきましたよ。そんな中でお届けするのは、このお魚。実は、火曜日の取材で、似たような魚が入荷してまして、一緒に並べて写真撮れないかな~、とか前から思ってたんですが、なんかタイミングが合わない。仕方ないので、今日のご紹介、ということに。

クロガレイです。北海道は厚岸産。4尾で2.6キロでありました。子持ちって書かれてたけど、この間のミズガレイのように、はっきりと透けるわけでもなく、う~ん、モリ介にはよくわからない。このクロガレイ、他のカレイ類と同じく、焼き物、煮物、揚げ物と何でも来い。鮮度が良ければ刺身もいける、とのこと。そして、ぱっと見では区別がつきにくい、あ、モリ介にとってですよ。こんなお魚が火曜日に入荷してました。前に取り上げてた記憶があるんですが、調べても何にも出てこない。あれ~、初出しではないはずなんだけどな~、の、このお魚。

ほら、ヒレの模様の感じが似てませんかね。え~と、これはカワガレイ。北海道は函館産の6尾入り、6キロでありました。よく見ると、表側はだいぶ違う感じですかね。でも、市場の入荷では、裏側が上になってることが多くて、チラッと見たぐらいじゃわからないですよ。でも、アップで見るとだいぶ様子が異なります。

これがカワガレイのアップ。なんか丸いリベットを打ち込んだみたいになってる。何でしょうか、鱗なんですかね。昔のやんちゃなオジさんが、革ジャンに並べてなかったっけ? モリ介は田舎者なので、そんな文化には触れることはありませんでしたが。お客さんに言わせると、クロガレイとカワガレイ、味は全然違うんだそう。カワガレイの身にはあまり旨味がなくて、ムニエルとかフライとか、油を使った料理がいいらしいです。ちなみにこのカワガレイ、標準和名はヌマガレイというそうですが、市場流通では、まずヌマガレイという名前は聞かないんだとか。なんか泥臭そうなイメージになるからなんでしょうかね。ついでと言っちゃなんですが、クロガレイのつるんとしたお肌のアップもどうぞ。

ナメタガレイほどのツヤツヤ感はありませんが、お肌はスベスベ。美味しそうですな。

そして、今朝の二ネタ目は、というと、これも火曜日の取材から。冬場は西の方から大型サイズの入荷が連日続いてるんですが、なんか当たり前すぎて、ネタとして取り上げることも少なくなっちゃってる、のこのお魚。

ブリです。寒ブリの季節とあって、日本海側の北陸方面からの入荷が多いんですが、これは太平洋産。三重県は尾鷲産で、サクラのシールには「麗ぶり」と書かれてます。レイブリ?何と読むんですかね。調べてみると、「うららぶり」と読むんだそう。知る人ぞ知るブランドブリで、寒ブリほどお高くは無いけど、負けないほどの脂ののりが自慢なんだとか。尾びれが切られて身の下に入ってましたが、間違いなく体長は80センチオーバー。11.3キロの堂々としたサイズでありました。モリ介は、このサクラのシールに心惹かれましたね。大好きなんですよ、こういうの。ここで、苦言といっちゃなんですけど、小売あがりの立場としては、このような販促物をあまり大事にしない市場人が多いこと、納得できませんね。小売店では、店舗のディスプレイや商品の見せ方にも心を砕いてる。ちょっとした販促物でもありがたいんです。このブリのように、商品に封入されてれば、間違いなく小売段階に届きますが、荷主とかメーカーの営業担当さんから頂戴する場合もありますよね。机の周りに放置してませんか?意外ととんでもない経費が掛かってる場合も多い。市場に対するお取引先様の信用を失わないためにも、心に留めておくことをお勧めします。

さて、今朝のブログもこのあたりでお終い。盛岡は今日の日中は雪か雨。大船渡にもしっかりと降ってくれるといいな。ま、消火作業にあたるヘリコプターにとっては悪天候かもしれないけど、雨の方が効率がいいのは確か。早く鎮圧をしていただいて、一人でも多くの方が、元の生活に戻れることを祈りたいと思います。モリ介でした。また明日、お会いしましょう。