• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。週末の土曜日、お届けしてまいります。

ちょこっと前の話。水曜日の休市、モリ介嫁が健診と治療で病院へ。それも昼またぎ。モリ介は一人の外食って、ほとんどやらない。一人の時はたまにあるけど、自分で作るのがほとんど。でもその日は、外食しようと思い立って、何年かぶりに車で出かけた。せっかくだから、モリ介嫁が行きたがらない所へ。とあるお店なんだけど、あるジャンルの料理はまずまず美味しい。でも、それ以外があんまり。昼時だから、席の4割ほどが埋まってる。ほぼ全員、美味しいジャンルの方の料理を食べてましたね。モリ介も、そのジャンルのメニュー、大を注文。思い出せないくらい久しぶりだけど、まずまず旨い、と思っていたら、何か変な臭いが。え?たばこの臭い? 見ると、5メートルほど離れたテーブルのオヤジが、タバコ吸ってる。そばに灰皿もしっかり。そういえば、そのオヤジ、席を立ってカウンターから何か持って来てた。灰皿だったか。目を凝らすと、カウンターには、ガラスの灰皿が何枚か重なってるのが見える。昭和時代の店? 今の世の中いいの?これ。暖かい日だったので、窓も開け放してあったけど、さすがにね。ますますモリ介嫁に嫌われるよ。

モリ介は、非喫煙者。1本すら吸ったことが無い。それは、子供の頃、医者から、「同年代の子供に比べて肺が汚い」と言われたから。子供部屋の掃除をろくにしてなかったこともあるけど、何といっても、モリ介父と祖父が喫煙者だったんですよ。祖父は何回も禁煙をしては、元に戻る、を繰り返してたけど、モリ介父は、禁煙すら考えた事の無い、ヘビースモーカー。50代で突然禁煙して、それ以来吸っていないけど、それまで、ショッポ、缶ピー、チェリーなんかを吸ってた。ショッポはショートホープ、缶ピーは缶入りピース。缶ってあの濃紺の丸いやつね。どっちもフィルターが付いてないのよ。最後はセブンスターだったかな。マイルドセブンとかラークとか、あとメントール系のたばことかは、吸ってるところ、見たことも無いです。タバコを吸わないにもかかわらず、子供がこれだけ知ってるって、どんだけ買いに行かされたか、分かりますよね。何年かおきに、居間の天井の壁紙を張り替えなきゃないくらい、ヤニで汚れる。窓もそう。雑巾が黒くなるんだから。で、禁煙を突然始めた理由が、これまたふざけてる。「同僚と行ったカラオケで、声が出なかったから」だそう。〇学生から吸ってたくせに。〇校生じゃないですよ。もっと後に吸い始めてたら、もうちょっといい大学に行けた、などとぬかしよる。皆さん、マネしてはいけませんよ。喫煙は、二十歳を過ぎてから。昔の漫才のネタに、「二十歳になるまで、体に悪いという事が理解できなかったんですか」とツッコむというのがあったけど、吸わないに越したことはない。吸うにしてもほどほどにしておきましょうね。

さて、週末の売場。お客さんも来場が早め。モリ介がふらふらしてる間に、どんどん売れてく。もちろん、営業社員には、取材を待ってるヒマなぞ無い。で、見つけたのが…。

静岡県産の生シラス、100グラム入りです。吉田港、とあるので、伊豆半島の反対側のようですね。モリ介は、解凍ものは食べた事があったと思うけど、生はどうでしたかね。解凍もの以上に風味豊かなんでしょうね。冷凍品を扱うサイトで目にしたんですけど、自然解凍厳禁、とありましたよ。氷水で急速に解凍するのがいいんだとか。でないと、鮮度が急激に劣化して、苦みが増すんだそうです。でもこれは、生ですからね。お昼に、ホカホカごはんにのっけて食べてる人がいるのか、と思うと、なんか悔しい気も。

卸売場を引き上げる直前に、目にしたこの商材。生シラスがトップネタなので、お次はこれにします。

スマホの写真なので、なんとなくモズクみたいに見えますが、シラスの佃煮です。実物は、飴色が美しい、食欲をそそるヤツ。原料は茨城県産。霞ヶ浦の、シラスの生出荷をしてる業者さんが製造した佃煮。「生炊きしらす」のシールも付いてます。水揚げした当日に、生シラスから佃煮を作ってるんです(のはずです)。国産の小女子がほぼ全滅の今、おすすめは、シラスの佃煮ですかね。もちろん、国産原料にこだわらなければ、中国原料の小女子佃煮はありますが、それも、原料がいつまで続くのか不透明らしい。せめて、シラスぐらいは、獲れ続けてほしい、と思うのは、モリ介だけではないはず。物を食べるにも、選択の幅がだんだん狭くなっていく気がして、何となく落ち着きませんな。いえいえ、まだまだ諦めません。旬であろうとなかろうと、市場で扱う食材、これからも色々と、ご紹介していきますよ。その気になれば、昆虫食だって扱います。あれ?これって、市場の取扱品目に入るんですかね? 明日は休市。また月曜日に。モリ介でした。