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こんにちは。モリ介です。今日もよろしくおねがいします。

まだ低気圧の影響が残ってるんでしょうか。モリ介の出勤時は小雨。昨日は午後の早い時間、結構な雨が降りましたね。雷も鳴っていたし。モリ介は腰の治療の予約があって、雨はまだ我慢できるけど、雷の中はあんまり歩きたくない。背中は痛いし、一昨年痛めた右臀部もわずかに違和感があったんだけど、雷がひどかったらキャンセルかな、とも考えてた。出かける時間にはちょうど雨も雷も止んだので、しっかり治療は受けられましたよ。それにしても、左の首、両肩と肩甲骨回り、背中の真ん中、右臀部、左ひざ、って、調子の悪いところ多すぎ。ひざの痛みは、まず3キロ痩せてから、それでも痛ければ治療、って、ずっと前にモリ介を担当してた先生が言ってた。それは普通の人の事だから、モリ介は5キロは必要ってか。その時は3キロ痩せたら本当に痛くなくなりましたよ。

アメリカの超大手企業では、AIの導入、活用により、人員削減を伴う効率化が進んでいるよう。以前には、「この類の職業はAIに置き換わって、消滅する」とか言われる職業を列記する記事が出ていましたよね。事務職でも入力作業とか補助的な部分の仕事は、いずれ厳しくなるかと。むしろ、出た結果を判断する仕事が大事になってきそう。でも、そのうち判断の仕事もAIが出来るようになるかもよ。例えば弁護士。膨大な過去の判例を分析して、主張したい事に対する論拠も、AIなら簡単に探し出すことが出来るのでは? ま、裁判自体がAIだけになる事はないから、裁判官、弁護士、刑事事件なら検事が、それぞれのAIを駆使して、法廷で戦う。そんな世の中になるのかも。でも、書記官や事務官、弁護士の助手なんかは、AIを取り扱う人だけになってしまう可能性も。自動運転が当たり前の世の中になれば、宅配便のドライバーも道路から家までを配達するだけの仕事になるんでしょうかね。いや、そのうち団地の階段を荷物を持って駆け上がったり、デコボコの庭石を苦もなく歩くロボットなんかも出てきそう。軽トラに匹敵する物量を運べるドローンなんて、すでに軍事分野ではあったりするんでしょうね。人はこれから何を生業にすればいいんでしょうか。なんか深刻な話になっちゃった。

さてと、本題に入りますかね。台風とか熱帯低気圧とかが心配されたけど、入荷は通常通り。宮城県産のカツオも数日ぶりに並んでましたよ。そんな中、モリ介の目に飛び込んできたのは、こんなお魚。

モリ介は一瞬、ニシンの小さいヤツ?とか思っちゃいました。大きさは25センチほどでそれっぽいけど、良く見ると全然違う。本当に小さいサクラマスとか? 箱には「支笏湖チップ」と書かれてましたよ。チップ?なんじゃそれ? 調べてみるとこの魚はヒメマス。惜しかったじゃん。サクラマスとは全く違うんですけどね。ヒメマスが外海に出て大きくなったものがベニサケなんです。このヒメマスは、海には出て行かない、いわゆる陸封型の魚で、十和田湖あたりでも有名ですよね。でも、十和田湖のヒメマスは養殖物、および孵化・放流されたものがほとんどらしい。ところが、この支笏湖チップは天然のヒメマスなんだそう。それじゃ、なぜ「チップ」と呼ぶか、というと、アイヌ語の「薄い魚」を指す、「カバチェプ」という言葉が訛ってのことなんだとか。凍結・解凍という工程を経ずに生食も出来るそうですが、その場合、プロの料理人さんが捌いたものの方が安心、との記述もありました。なので、飲食店さんでお召し上がりになる事をお勧めします。仮に凍結を経たところで、豊かな旨味を堪能できることにそう変わりはないですから。日本には色々と旨いものがあるんですね。

そして今朝の二ネタ目は、というと、モリ介初見のお魚もあったんだけど、今朝は淡水魚縛り、ということで、こちらの魚をどうぞ。

見づらくてすみませんね。真っ黒い魚も、なかなかシャッターが切れなくて大変だけど、こう白いとね。何が何だかわからない。ま、ニュアンスは伝わるでしょ。これは茨城県は霞ケ浦産のシラウオです。もちろん生。200グラムが16パック入ってました。今年の2月には宮城県の閖上産のシラウオをお届けしていますが、その時にも書いたように、汽水域で獲れるシラウオがただの「シラウオ」で、閖上とか茨城の鹿島灘とか大洗あたりで獲れるシラウオは、標準和名「イシカワシラウオ」となります。なので、同じ茨城県でも、霞ケ浦のような汽水湖で獲れたのか、鹿島灘のような外界に面したところで獲れたのかで、種類が違う、ということ。ただし、混獲の可能性もゼロではないし、市場流通での場面ではもちろんのこと、漁業統計でも同じ扱いになっているんだとか。ま、旨けりゃいいんじゃないでしょうかね。ちなみに寄生虫のリスクですが、霞ケ浦産について、大昔は寄生虫の検出が多かったそうですが、現在では1パーセントにも満たない確率なんだそうです。それでも心配な方は、凍結処理したものや加熱調理をおすすめします。

さてと、お時間も迫ってまいりましたね。このあたりでお終い、としますか。一時、日差しも出たけど、またもや厚い雲に覆われてきたよう。いいよ、それで。暑くなるだけだもの。今日は29℃予想だけど、その後は30℃越えが頻発しそう。まだ6月だっての。こんなんじゃ、10月に入っても30℃とかになりそうで怖い。モリ介が若かりし頃には、盛岡の夏は8月の16日まで、と決まってましたよ。お盆の送り火を焚きながら、明治橋下流で上がる花火を見ていると、涼し気な風が首元をよぎる。あ~、夏が過ぎていく~。冬支度もそう遠くないな~、と思う瞬間が必ずある。なのに何だよ、今の夏。調子乗りすぎだっつーの。モリ介は頭にきてるんで、暑い内は書きますよ、何回でもこの話。何か作業をする度に汗だくで、インナーシャツ交換は日に数度。洗濯物が山積みで、おかげで毎日嫁の顔色を窺わざるを得ない、モリ介がお送りしました。また明日、土曜日にお会いしましょう。