• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。金曜日の本日もお送りしていくこのブログ、お相手はモリ介です。よろしくお願いします。

今朝はなんとなくだけど暖かいような。暖かいと言ったって、気温は一ケタですけどね。今日は立冬だそうで、冬という文字からは逃れられない、ということでしょうか。機会があればまだ半袖を着たいモリ介ですが、もうムリですな。衣装ケース行き、としましょうか。

ここ二ヶ月ぐらいでしょうか。家の固定電話に、番号非通知でもない、かといって番号も表示されない、単に外線着信中、としか示されない電話が頻繁にかかってくるんです。皆さんの所には、電話、かかって来ませんか。電話が鳴って「外線着信中」と画面に出ただけで怪しいんだけど、非通知でもないので、とりあえず出ますよね。音声案内の声で、「こちらは保険局です」と名乗る。はぁ?保険局?聞いたことないな~。どうしても用があるなら人間が掛けてくるはずだし、たぶん保険局って、架空の役所だから、一言聞いただけで電話を切るんだけど、懲りずに何回もかかってくる。この間の土曜日の夕方。10分おきに3回も。オンドリャー、ええ加減にせえよ。

AIに聞いてみたら、保険局という役所は無いんだそう。厚生労働省の内部部局にはあるそうですが、その名前で電話がかかってくることはないみたい。早い話、詐欺電話、ってこと。やっぱりね。音声案内だから、あちらは手間いらずだけど、こちらはいちいち電話口まで行かなきゃない。当然話の内容も聞く必要があるしね。あまりにも頻繁なので、音声案内が聞こえたら切るようにしてます、電話。選挙の時のアンケートも音声案内だけど、もう出ることはないかも。色々と差しさわりはあるかもしれませんが、音声案内による電話の発信、禁止しませんか。このままこの手の電話が頻発したら、固定電話を置いている意味が無いですよね。携帯だけで事が済んじゃう。これまでのインフラ投資が無駄になりかねませんよ。もしもの時に役に立つのが固定電話なのにね。とにかく、詐欺電話に詐欺メールに詐欺広告、気を付けましょう。

詐欺電話じゃないけど、買取り業者とか通販業者とかからも結構電話がありますね。通販業者だけど、モリ介父が家にいた頃、彼はとにかくテレビの通販に引っかかる。今年の初めには、良く剃れるけどお安い、がうたい文句の電気髭剃りを買ったわけ。たぶんその時のデータから、電話をよこすんだろうけど。あ、モリ介実家の固定電話、内線電話の中継器を使って、モリ介ん家でも子機で電話が取れるようにしてるんです。なにせモリ介母が聴力障がいがあって、電話応対ができないもので。だから、電話回線2個分の対応を余儀なくされてる。で、件の髭剃り。おそらくだけど、ネット通販が出来ない高齢者相手の商売なはずなのに、充電器が付属してない。コストの関係で削ったんでしょうね。モリ介父から「充電できない」と連絡がきた。実家に行ってみると、その髭剃りの充電はUSBタイプCから。ネットもできない、スマホも持ってない、の高齢者相手に、USB充電の髭剃りで商売しよう、って、どうなんですかね。100ボルトのコンセントしか知らない人たちには無理でしょうが。家電量販店で充電器は買いましたがね。今は施設に持ち込んで使っているみたい。

さて、卸売場へとまいりますか。荷物は多い、多いよ。北海道ブリと宮城サンマは売場に入りきらない。カレイ類も種類が充実。ナメタにマガレイにソウハチでしょ、ミズガレイでしょ、クロガレイにセッタガレイ。もちろんオイランにマツカワにカレイじゃないけどカスベもたっぷり。八戸のアジも山になってましたね。残念なのがタラと秋サケとイクラが少ないこと。助白子も最近あまり見ないな~。これらがたっぷり入荷してたら完璧なのに。サンマも大型サイズが入荷してましたよ。お値段は幾分下がったにしても、まだお高め。でも旨そうでしたね。担当者によれば、漁場は福島県沖まで南下してる、とのことで、今後の入荷は宮城県産が主体になるでしょうか。一時の熱狂的な売れ行きは影を潜めつつあって、正直引き合いは強くない模様。脂もありそうだし、もう一度食卓に載せて、お召し上がりになるのもいいのかと。モリ介も買って行こうかな。せっかくなので写真も載せましょう。

宮城県産のサンマ。2キロ12尾です。魚体は35センチほど。クチバシは黄色でしたので、脂はたっぷりのってるかと。皆さん、もう一度食べませんか。

そしてお次のネタはこのお魚。モリ介は初めて見た魚かも。ブログでも初出しです。

この魚はウマヅラアジ。ウマヅラってハギだけじゃないの? お客さんがお買い上げになって、少々お待ち頂いての写真撮影でした。なんかカクカクした魚体で特徴的。60センチを超える大きさの、鹿児島県産の2尾入り、5.9キロでありました。調べてみると九州、沖縄では珍しい魚では無いそうで、強い旨味をもつ刺身がおすすめ、とのこと。この魚は成魚なので見る事は出来ませんが、幼魚のうちは、背びれや腹びれが糸のように伸びるんだそうです。大きくなるにつれてどんどん短くなるんだとか。

あれ?糸のように伸びたヒレ、って、さっき見たよな。慌てて通り過ぎた別の売場に戻って再度写真撮影。その魚がこちら。

ウマヅラの前に一度写真を撮ってたんですが、今度は箱から出てきて頂いて、糸のように伸びたヒレを伸ばして撮影しました。この魚はイトヒキダイ。大分県産の15尾入り、4.1キロでありました。体長は20センチちょっと。体長以上に伸びた糸状のヒレが特徴です。調べてみると標準和名はイトヒキアジ。え?タイじゃないの?という事は、お二人は親戚? 調べてみるとそう遠くない親類のようですね。ウマヅラアジと同じく、成魚になるにつれて、糸のようなヒレは短くなり、魚体が長くなってくるんだそう。成魚になると旨味も増すそうですが、幼魚のうちは、三枚におろした後、皮を炙って、皮付きのまま刺身にすると旨いんだとか。それにしても、ぺったんこの魚体。三枚おろしって難しそう。初出しの魚の親戚の、これまた初出しの魚を同日にご紹介できるとは、珍しい事もあるものですね。それぞれの魚は担当者も部署も全く違うんですよ。本当に偶然です。こりゃ今日はいい事があるかも。パチンコでバカ当たりしたりして。って、モリ介は一切ギャンブルはやらないんですが。

そろそろお時間ですね。記事もこの辺にしておきましょうか。入荷も多かったけど、他にも撮れ高が多い日でしたよ。シケで入荷が少ない日には、蔵出し、という事でご紹介できるかと思います。実はもう一つ初出しの魚もあったんですが、それはまた後日。お楽しみに。明日は週末土曜日ですが、市場は通常営業です。ブログの方もよろしく。モリ介でした。また明日。