• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。朝も涼しくなってきましたね。というか、”寒い”か。モリ介(仮)です。

タイトルの内容の前に、まずはお詫び。昨日の記事で、タイトルつけ忘れました。

本当に時間ギリギリだったのよ。実はもう一つ分記事があって、結局時間切れで

記事に出来なかったんだけど、記事に出来るかどうかで、タイトルを付けようと

思っていてそのまま忘れた。朝、出勤の車の中で、あれ?と思い出して、会社でブログを

開いたら、やっぱり、というわけ。今は更新して、タイトルがついております。

それから、やはり昨日の記事で、追加情報が一つ。営業担当に教えて貰ったんだけど

アオヤギって、今は千葉あたりでは、ほとんど獲れなくなっているらしい。馬鹿みたいに

獲れるからバカガイの異名がある、と書いたけど、馬鹿みたいに希少、のバカガイの

ようです。千葉がダメになって、愛知あたりで獲れていたらしいが、そこもダメになり、

北海道産がメイン、ということみたい。舌切や小柱の加工も、産地の北海道はもちろんだけど、

原貝を取り寄せて豊洲の業者さんが手掛ける、という図式も多い、とのこと。

千葉の扱い業者さんの中には、ここ5~10年で随分と廃業した先があったらしいです。

江戸前の、ゴマ油の風味が効いた小柱のかき揚げ、ちゃんと探さないと、食べられないのかも。

何かの折に、小柱や舌切なんかに出会ったら、逃さず、ゲットする事をお勧めします。

そしてやっと本題へ。卸売場にひと山ドンとあった、岩手は普代産のカマスです。

あれ? 別のパレットに、数は多くないけど、神奈川県産のカマスも。担当者に聞くと

神奈川県産のカマスは本カマスで、普代産はミズカマスという違う魚らしい。

すぐ上の写真が神奈川県産の本カマス。写真では判りずらいけど、本カマスの方が5センチ以上

大きい。大きさだけ? と担当に食い下がると、「色も違います。」とのこと。

なるほど、本カマスは少々黄色味がかっている。比べて、ミズカマスは、腹の部分が

ほんのちょっと青い感じかな? 調べてみると、本カマス、標準和名は”アカカマス”で、

ミズカマスの方は”ヤマトカマス”というらしい。調理法としては、本カマスは、塩焼きを

筆頭に、鮮度が良ければ刺身、あと揚げ物や煮付など万能らしいけど、ミズカマスは、

その名の通り、身が水っぽいらしく、開きにして、天ぷらやフライがおすすめ、とのこと。

モリ介(仮)としては、あんまり身近な魚ではなかったけど、近場で獲れるんだったら

試してみたいな、と思った次第です。そして、お次は、これも普代産の、豆アジです。

大きさは10センチ弱ぐらい。この他にも、”豆”ではない小ぶりなアジも一緒に入荷してた。

特に珍しい魚でもないけど、過去には、西の方の産地で、小さなフグが混入して

ちょっとした騒ぎになったこともありました。小さいとはいえ、毒のある魚であるフグ。

最近では、三陸で揚がることもことも珍しくなくなったので、もし、パックの中に

違う魚が紛れていたら、お店に連絡をして下さいね。もちろん、産地での選別や

お店でのパッケージの際、充分気を付けていますので、念のためのお知らせです。

市場の上部団体や、お国の方からも、注意喚起の文書は頂いているけど、大量に入荷が

ある中で、いちいち、フタを開けて中身のチェックは、ちょっとね、難しいんです。

あ~、豆アジの南蛮漬けが食べたくなってきた。モリ介(仮)は、母親譲りで、

酸っぱいものが原則、苦手なんだけど、南蛮漬けやマリネは別。

昔はホテルの朝食バイキングなんかで、よく見た記憶があるけど、今はどうなのかな?

三陸産で鮮度も抜群なので、ぜひ、色々な料理にチャレンジしてみてください。

もう一つ写真があったけど、それはまた今度。あ、展示会の画像データも

貰ったんだった。それらも、おいおいご紹介します。明日は、都合により

当ブログはお休み。また来週の火曜日に、お目にかかります。モリ介(仮)でした。