• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介がお届けするこのブログ、本日もスタートです。

昨日も暑かったですね。今日も暑そう。だけど明日は、雨模様で気温の方も少しは落ち着きそう。こう連日じゃ、体が持たないよ。

首都圏は、暑さにゲリラ豪雨に、新幹線の運休で、踏んだり蹴ったりの人も多かったみたいですね。皆様、お疲れ様です。まるでビールのCMですな。

盛岡も夏祭りシーズンで、さんさ踊り開幕も間もなくです。先日、ウォーキングで内丸方面を通ったら、すでに観覧席が出来上がってました。モリ介の子供時代には、このような大規模なお祭りはありませんでしたよ。確かその時期には、「川まつり」っていうのがあった記憶が。どんなイベントがあったかは、全然覚えていないけど、中津川の、北上川への合流点手前に、陸上自衛隊の隊員さんが架けた仮設橋があって、モリ介は毎年その橋を渡るのが楽しみだったんですよ。水にふわふわ浮かぶ感じがあって、ちょっと味わえない歩き心地が大好きでしたね。それが、ある年、突然にさんさ踊りパレードになった。突然、といってもモリ介は子供だったので、知らなかっただけなんでしょうが。

その年、モリ介母が少々深刻な病気で入院していた。学校終わりに、モリ介妹と一緒に岩手医大の病棟に行っての帰り、公会堂前の交差点まで来て驚いた。浴衣を着た、ものすごい人数のオバチャン。こっちは子供2人だし、何百人にジロジロと見られた記憶がある。え、交差点渡れないの? そのうちお祭り?が始まって、覚えているのは、八幡町の芸者さんのパレード。オープンカーだったか屋台だったかで、モリ介並みのウェストの芸者さんが、会場のアナウンスに呼応して、手を振ってる。周りに観客らしき人は誰も居ないし、とてもいたたまれない。モリ介と妹は、そそくさとその場を後にして、遠回りをして帰りましたとさ。そのおよそ10年後、さんさ踊りパレードのスタート直前、モリ介を悲劇が襲う。その話は、また今度に。

それでは、今日の卸売場。昨日にも増して荷物が少ない。お店の売場も、今日明日は、ウナギ一色でしょうから、こまごまとした商材には手が回らないのかも。荷物の搬入も、物量が少ないのですでに終わってる。あ、もうカツオの見本が出てるよ。モリ介が見た見本は、適度な脂がのって、本当に旨そう。ウナギの本番は明日だから、今日はカツオをどうぞ、ってことで、見本を紹介しようかな、と思ったその時、見慣れない細かい魚が目に留まった。なにこれ?

体長は10センチ程のこの魚、何だと思います? モリ介は、全然わからなくて、近くにいた仲卸さんに尋ねたんですが、答えは、稚アユ、でした。単純に、アユの小っちゃいやつ、ってこと。このようなサイズが、商品として出回っていること、恥ずかしながら、全く知りませんでした。滋賀県は大津産の、天然稚アユ、500グラム入り、です。調べてみると、しっかりアユの風味はあるのに、骨が柔らかく、頭から食べられるので、特に西の地域では人気の食材らしいですよ。甘露煮にしたり、天ぷらにしたりすると、美味しいそうです。モリ介が写真を撮っている最中に商談がまとまって、早速パレットに積み込まれてました。う~ん、お客様、お目が高い。そして、お隣にあった、成魚もついでにご紹介。こちらは養殖もの。

愛知県は豊川産の養殖アユです。1キロに10尾入ってますので、およそ100グラムの魚体。箱書きの、”子持ち/レギュラー”、とあるうち、レギュラーの文字に丸がついてましたので、子なし、かと思われます。またまた昔話だけど、モリ介の子供時代の折詰って、とにかくアユの塩焼きが入ってました。つまり、お料理にほぼ必ず付いていた、ってことでしょうかね。天ぷらや煮物なんかはすぐなくなっちゃうけど、アユの塩焼きは、誰も食べずに冷蔵庫に入れっぱなし、なんてことも多かった。前にも書きましたが、モリ介はアユの川魚臭が苦手だったんですよ。雫石川の簗場に、家族全員でアユを食べに行ったが、モリ介は断固拒否。一人悠々とうな重を食す、なんてこともあった。嫌なガキだね。あの簗場なんかも、多分だけど、今は御所湖の底なんでしょうな。ところが、それからしばらくして、モリ介は、折詰で持ち帰られた、冷えたアユ塩焼きに、川魚臭がしないことに気づくんです。もうそれからは無双状態。背びれの下のところに、脂というか、コラーゲンみたいな部分があって、それがまた旨い。たまに、食べたアユが子持ちだったりして、もう、たまりません、みたいな。子供でしたけど、年間で数十匹食べた事もありましたね。今は、あまり食す機会がないし、子持ちアユなんて、何十年も食べてないよ。みなさん、お膳やお弁当の食材として、もう少し、アユに目を向けませんかね。

そしてもう一ネタは、昨日の取材から。売場に並んでいたこの食材。生鮮品ではないんですがね。

冷凍の、湯引きハモです。どうしてもパッケージの内側に霜がつくんで、写真がこんな出来栄えに。でも、なんとなく骨切りしてある様子が判りますよね。ホルモンじゃありませんよ。出荷者さんは山口県でしたが、中身は中国産。先日ご紹介した徳島県産骨切りハモと比較して、ぐっとお安いのかな、と思いきや、そうでもない。まあ、湯引きする手間と、歩留りの違いはあるでしょうが。テレビによく見る、梅肉添え、の他に、どんな食べ方があるか調べてみると、鍋とか天ぷらとかも美味しいみたいですよ。鍋にすると、ハモから結構良い出汁がでるそうで、締めのうどんやそうめんも、たまらない美味しさなんだとか。この暑さで鍋かよ、と思ったあなた、本当の贅沢とは、キンキンに冷えた部屋で、熱っついものを食べる事ですよ。全くエコの考え方には反しますが。ほら、冬場に、乳脂肪分高めのアイスクリームが売れる、っていうじゃないですか。あれは、暖かい部屋にいることが前提で、誰も氷点下10℃の屋外で、アイスなんか喰わないっつーの。あ~、ハモのお出汁って、どんな味なんでしょうか。機会があればぜひ食べてみたいですね、ハモ鍋。まあ、この時期に、「鍋が喰いたい」って言っても、モリ介嫁により、一蹴されるんですがね。「はぁ?」の一言でね。

さて今日もそろそろお時間。明日は、土用丑の日ではありますが、休市です。ウナギ買ってくださいね。食べてくださいね。ウナギパワーで、暑さを克服しましょう。今年は二の丑もあるので宜しく。あれ? 8月5日の二の丑、って、月曜日じゃん。この前、日曜日で休市、って書かなかったっけ。すみません。お詫びして訂正します。とにかく、ウナギが美味しい時期は、まだまだ続きますよ。とりあえずモリ介も、明日はウナギを食べる予定です。

はっきりしない天気がこの先続きそう。お気をつけて、元気にお過ごしください。モリ介でした。