• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

本日もお送りするのはモリ介です。よろしくお願いします。

暖かくなってきたのは実感できるけど、晴れ間が続かないですね。今日も一日曇り空らしい。でも気温は20℃近くまで上がるそうだから、桜の開花、一気に進むかも。もしかして当初の予想通り、明日あたりに咲いちゃうんですかね。日曜日には、ウォーキングがてら岩手公園に桜を見に行こうかな。あ、前にも書いたけど、岩手公園って、盛岡城跡公園のこと。観光客向けにはそれでいいけど、住んでる人間にとっては、”岩手公園”っていう、物心ついた頃からの呼び名が、やっぱりしっくりくるんで。

ほらね~、モリ介が言った通り、コメ、全然足りてないじゃないですか。これって、失政を隠ぺいしたと捉えられても仕方がないですよね。当初は在庫を隠した中間業者のせいにしてたけど、そんなことは無かったわけで。7月ぐらいまで毎月備蓄米を放出するようですけど、一部2023年産米も混ざりそうなんだとか。そもそも、備蓄米ってどんな仕組みになってるのか、皆さんご存じでしたか。もちろんモリ介は備蓄っていう制度があることすら知りませんでした。調べてみた結果、ざっくり言うと、毎年およそ20万トンずつ5年間、トータル100万トンを蓄えておいて、5年が経過した古いコメから飼料用を中心に安く売り渡してるらしい。今回の件では、2024年産米の20万トンが全部放出されると、その後は2023年産米に手が付く、というわけ。問題は買戻し条件で、一年後には、おそらく2025年産米から2024年分と2025年分の40万トンが備蓄に回るのではないかと。いくら増産するとはいえ、今年また足りなくならないですかね。

そもそも、コメの生産量の数字にも懐疑的な意見が多いようですね。収穫時にはしっかりしたモミに見えても、精米時に割れて主食用に回せないコメも一定量あるようですしね。こういった品質の低下には、温暖化が影響してるとの観測もあるよう。発表されてるコメの生産量よりも出回るコメはずっと少ない、という事ならば、今年もまた、コメの争奪戦が避けられないんじゃ? お国は、増産分で賄えるので輸入も考えてない、というスタンスは崩していませんが。でも、小売業者や外食産業の中でも、輸入に頼ろうとする動きは現実的にはあるみたいですよ。”コメは聖域”とか、いまだに言ってるようじゃ、国民に愛想をつかされちゃいませんか? 生産者が、30キロ1万円が損益分岐点、というのなら、それを前提とした上でどうするのか考えるのが筋では? 聖域視は結局、放ったらかしで何もしないし手も付けない、という事と同義だと思いますが、皆さんどう思われますか。

コメのおかずはやっぱりお魚、という事で卸売場の話題へ。多いです、今日の入荷。欲しいものは大方揃うのではないか、と思うくらい。あくまでもド素人の感想です。悪しからず。そんな中でのまずは、のご紹介はこの商材。今年も各地から水揚げがあると思いますが、とりあえずシーズンがスタート、ですかね。

昨日の夕方、テレビでも報道されてたそうですね。養殖生鮮銀サケのフィーレ、5キロ17枚入り、でありました。加熱用、とのこと。封入されてたシールには「久慈育ち 琥珀サーモン」とありましたよ。う~ん、半年前に売場に並んでいた秋サケのフィーレに比べると、少し小さいですかね。5キロ17枚、という事は1枚およそ300グラム。これが半身分なので、1尾あたりの身の部分だけで600グラム。頭とか骨とか尻尾などを考えて、歩留りが仮に50パーセントとすると、1尾は1.2キロという計算。まだシーズン当初なので魚体も小さいんでしょうか。季節が進むにつれて大きさも増してくるんではないかと。あ、テレビでもそう伝えていたみたいですね。お値段がキロ900円とか言っていたようですが、お店でキロ当たり千円ぐらいで買えるのか、というと、そんな訳はない。「何で小売価格はこんなに高いのか」と文句を言う人もいるので、簡単に解説します。キロ900円というのはあくまでも漁港でのお値段。身おろしや選別の人件費、発泡スチロール等の包材、氷代や輸送費がその上にかかります。もちろん出荷業者さんや小売店の利益、市場の手数料も必要。何よりも、キロ900円は、食べられない頭や骨や尻尾が含まれての価格。先の通り、歩留まり(全体に占める食べられる部分の重量割合)を50パーセントとすると、キロ900円/50%となり、キロ1800円が基準の価格になるわけです。ここに先ほどの経費がプラスされるので、おそらくだけど、小売店の利益率にもよりますが、100グラム350円前後になるんじゃないでしょうか。前から書いてますが、報道の内容に浜値は必要ありません。このご時世、濡れ手で粟のように利益をむさぼる事って、出来るわけないでしょ。サンマの浜値を伝えたところで、150グラムのサンマが、浜値のキロ単価×0.15で、お店で買えるわけがないんだから。ま、サンマの季節が来たら、また解説しますね。

そして今朝の二ネタ目は、というと、寒い時期にもたま~に見かけることもありますが、こちらもそろそろシーズン入り間近、という、この商材。

宮古産の養殖ホヤです。この箱には16玉入ってました。大きさは、昔よく大玉としてお店に並んでいたサイズですね。3年、いや4年物でしょうか。主力の宮城産はまだ並んでいませんでしたが、やっぱり今年も少なく、6月中に出荷が終わってしまいそう、とのこと。小玉や他の産地は続く可能性もありますが、もうホヤって、夏の食べ物ではなくなりつつありますね。春で終わっちゃう、みたいな。とにかく、海の温暖化がダメなんですよね。戦争とか関税の掛け合いなんてやってる場合じゃないよ。地球上の全員が共倒れになっちゃう。どうして人間はいつの時代もアホなんでしょうか。

さて時間も近づいてきましたので、今日もこの辺で終わりたいと思います。昨日は久しぶりにテレビも見ずに、6時半ごろ寝ちゃいました。ま、普段でも7時過ぎには寝るようにしてますが。途中でトイレに起きたものの、7時間以上寝ると多少調子がいいですかね。でも、年のせいか長時間続けて眠ることができなくなってきました。トイレに起きた後、なかなか眠れないんですよ。眠いんですけどね。で、眠ってるのか起きてるのかわからないような状態が続いて、起きる時間直前で夢を見て、夢の途中で起きたがために頭ボンヤリ、みたいなことが多い。たま~に、トイレにも起きないで長いこと眠ると、今度は腰が痛い、って何だよコレ。リタイヤして、好きな時間に眠れるようになるのが楽しみ、っちゃ楽しみなんだけど、たぶん半年で飽きる。下手したら昼夜逆転の生活になっちゃうかも。徘徊老人の仲間入りか~。迷惑だな~。迷惑老人予備軍のモリ介がお届けしました。また明日の土曜日にお目にかかります。