• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。10月も最終週まで来ちゃいましたね。今週末はもう11月か~。寒さに負けずに頑張るとしますか。今週もよろしくお願いします。

寒いとは言ってみたものの、雨のせいなのか、今朝はあまり寒くない。でも木々をはじめとする周りの生命力が失われていくようで、寂しい気もしますね。雪景色になったら、そんな事すら感じなくなるんでしょうが。元気なのはクマばかり、といったところですかね。秋田では自衛隊の派遣要請も考えている、と知事が表明してたけど、とにかく地元自治体や民間のハンターだけじゃもう無理かも。それでも相変わらず、駆除に対してクレームを入れてる連中もいるらしい。もうそういうレベルじゃないのは間違いないと思うんですが、実際に現地に行ってみたらどうですかね。一部報道では、人間をエサとして認識してる個体も多い、とのこと。こういう段階になったら共存というのは無理でしょ。こういう猛獣が周りを跋扈してるかもしれない地域にお住まいの方の気持ちもわかっていただきたいです。

先日のこと。早朝に市街地方面にウォーキングに出かけたんですよ。近辺に熊が出没してたのをすっかり忘れてまして。公会堂向かいの公園で一休みしてたんですが、県庁前で親子グマが目撃されてたのをそこで思い出した。あわてて周りを見渡すモリ介。少ないながら車も行き交うんで、たぶん大丈夫だよね、と自分に言い聞かせることに。そこで気づいたんですが、向かいの生垣の中からこちらをうかがう二つの目。一瞬ビクっとしましたが、何のことは無い、ニャンコでありました。どうやらエサをくれる人を待っているみたい。すると、初老のご婦人が現れて何かゴソゴソしてる。ちょうどモリ介からは木の陰のあたりで、よくは見えなかったんですが、ニャンコが待ってたのはこの人かと。道路を一本隔てた岩手公園では、下ノ橋方面の通路にエサやり禁止の看板があるけど、内丸側はどうだっけ。前は池の近くでもエサをやってる人が居ましたね。ここ、内丸の公園では禁止なんでしょうか。特に問題ないのかな。別にエサやりがどうこう言うつもりも無いけど、件のご婦人、両手にエサが入っているであろうバッグを持っていて、全部がエサだったら結構な量。クマに狙われないか、それが心配ですかね。県庁前や市役所裏でのクマ出没で、一気に知名度が上がった盛岡。事あるごとにニュース映像、使われることになりそう。

さてと、本題に入りますか。荷物は少なめ。サンマはあるけど、秋サケ、少ないな~。今日の入荷もわずかだし。それにもましてイクラや生筋子が少ない感じ。売上げ的には昨年の半分もいかない状況らしい。という事は去年はそれなりに北海道産があった、という事ですかね。潤沢入荷のイメージは全然なかった、と記憶してますが。そんな中でちょこっとまとまりがあったこのお魚。モリ介が好きな魚の一つなので、もう何回もブログで取り上げている、と思ったんですが、どうやら今年の正月明けにやったきりのよう。

北海道は積丹産のニシンです。約5キロに15尾入ってました。体長は40センチ弱。真ん中の魚は、もしかしたら子持ちじゃないかと。なかなかネタに取り上げずらい理由に魚体が傷つきやすい事が挙げられますね。ウロコも剥げやすいし。水氷入りの場合もありますが、血水のことが多いんです。やっぱり浸かっている水が赤いとちょっとね。別に鮮度には問題ないんですが。これからの時期、売場で見かけることも多くなるとは思いますので、出来るだけお伝えしようと思います。単価的にはリーズナブルな部類に入るはずですから、皆さん、もっとニシンを食べましょう。左手を使ってもいいからゆっくりと骨を外すと、意外と楽に食べられますよ。どうしても生の場合、身が焼けても、卵(数の子ですね)や白子が焼けてないことが多いので、モリ介は、身を食べた後、レンジでチンして卵や白子を食べてます。焼いた数の子もまた美味しいですよね。

そしてお次のネタは、このお魚。実はひと月前にも取り上げてますが、ちょうど卵の食べ方を紹介した記事を見つけてまして、ちょうど今朝、卵持ちであろう魚体をみかけたものだから、ネタとして採用。

北海道は函館産のカジカ。4尾入りの5.6キロでした。箱には「当別」と書かれてまして、トウベツカジカである事を示しています。標準和名はケムシカジカ。ほら見てくださいよ、右側の魚の腹。ほんのり赤っぽくも見えてますよね。間違いなく卵持ちかと。お約束ですので、正面のお姿も撮影しましたよ。

正面からだと、どこが目玉だかわかりづらいですかね。実物を見ればすぐわかるんですが。話を戻して卵の件ですが、腹をさばくと、小さくした生筋子みたいな卵が現れる。膜からほぐして醤油に漬ければ立派なご飯のおかずになるんだそう。ちなみにイクラほどはタレを吸わないので、一晩漬けるのがいいんだそうですよ。モリ介がイクラを漬けるときは、せいぜい2~3時間で十分な感じですから、その点は違いますね。秋サケのイクラが、時期が遅くなると硬くなるように、トウベツカジカの卵にも同じことが言えるそう。まさに今の時期がカジカ卵の醤油漬けにピッタリなんだとか。探してもなかなかお目にはかかれない魚ですから、タイミング良くお店で見かけることがありましたら、即ゲットすることをお勧めします。それにしても、どんな味わいなんでしょうかね。

さてとお時間も迫ってきました。きょうはこのあたりでお終いとしましょう。午後は雨の予想みたいだけど、朝の時間には日差しも見えますね。天気予報を見ると週末はまた雨みたい。あ、三連休なんだ。せっかくのお休みなのにな~。市場もまた、変則のお休みになるようですね。近くなったらまたお知らせすることにします。それではまた明日、火曜日にお目にかかります。モリ介でした。