• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

やって来ましたね、雪が。こんにちは。モリ介です。

モリ介の出勤時刻にも、すでに道路は白黒まだら模様。橋の上は、路面が真っ白。橋の下は吹きっさらしなので、地面の熱が伝わらず、当たり前といえば当たり前。橋の両端は、カーブや坂道がつきものなので、車の運転は、充分ご注意くださいね。朝の通勤時間は、超渋滞かも。早めの行動が、肝心ですかね。

先日は、画像データの件で、お騒がせしてすみません。結局、USBメモリ経由では、何回やっても、画像の取り込みは出来ませんでした。特定のファイルだけ、USBメモリにコピーする段階で、データの破損が生じた模様。仕方なく、スマホのメールに添付して、パソコンへ送ることに。ファイルサイズがそこそこでかいので、1個ずつ送信。いちいちリサイズなんて、やってられないし。そうやって送信してみると、なんとこれが、ちゃんと表示される。どうなってるんでしょうね、一体。

というわけで、お約束のタコのご紹介ですが、その前に、今朝の卸売場。悪天候と月末が重なって、品物も少なめ。お客さんも、やっぱり少ない。

イクラや生スジコも、北海道産があまり無くて、秋田・山形が主体となりつつあるみたい。サンマはまだ続いていて、宮城と岩手が中心ですかね。担当者によれば、まだしばらく漁はあるだろう、とのこと。しかし、価格が高くて、正直売れ口は良くないらしい。ニーズが薄れつつある今でも高いのか~。漁業者さんは、コストの増加で厳しいだろうけど、我々市場や、市販する店舗も、正直キツイですわ。ちゃんと、あるべき時期に漁がまとまれば、全て解決なんですけどね。

そして見渡せば、量販店さんの仕分け場には、12月1日納品の、塩数の子の山。長く険しい、年末商戦のスタートでありますな。あ、すみませんけど、量販店さんの取り扱い商材は、機密事項にあたりますので、写真はありません。これから続々と、年末商材が店舗に並びますので、ご足労ですが、売場でのチェックをお願いします。

やっとですね。タコのご紹介です。全て、月曜日の取材です。念のため。

まずは、宮古産のマダコ、6パイ入り、4キロです。タコって、クルンとしたイメージですけど、生のものは、こんな姿です。テレビの釣り番組なんかでも、ダラーっとした感じで釣り上げられて、船の上をニョロニョロと逃げ回る、みたいな映像、見たことありますよね。そして、クルンとしたタコですけど…。

頭無しのタコ足ですけど、イメージ通りでしょ? これは、青森はむつ産のボイルマダコ、5尾入り、5.5キロです。この、”ボイル”ですけど、ただ茹でるだけでは、食べられないはずで、確か、下処理が必要なんですよね。塩でヌメリを取らなきゃなかったはず。記憶があいまいだけど、塩もみをすればするほど、嚙み切りやすい、サクサク食感のボイルタコが出来る、ってメーカーの担当者さんから聞いたような。洗濯機にネット入りの生タコと、粗塩を放り込んでぐるぐる回す、とも言ってなかったっけ。

もう一つ、年末のお店で欠かせない、刺身用の煮ダコ。足一本がドーンとパック詰めされてますよね。

北海道産のミズダコの煮ダコです。もちろん冷凍品。お客さんが引き取りに見えるまでの間、ちょこっとフタを開けて写真撮影。これで10キロ入り。箱の外には、10キロ「5掛」との表示が。担当者に教えてもらうと、タコは1尾につき、足が8本。これを、半分にした4本が、単位となるそう。なので、5掛とは、2尾半イコール20本の足が入っていて、これが10キロ、ということは、1本当たり500グラム相当、となるわけ。いや~タメになった。

この際なので、年末に需要が高まる、刺身ダコや酢ダコの情報を。ここ数年、高値が続いているこれらの商材なんだけど、さらに今年は原料事情が厳しいみたいです。製品を作るための原料確保すら困難らしく、昨年比で2~3割高は必至の様相、とのことでした。劇的な原料事情の改善が無い限り、値下がりは期待できないようですね。

そういえばここ数年、生のタコはあっても、煮ダコを置いてないお寿司屋さんって、多くないですかね。特にチェーンの大手回転寿司店では、あんまり見ないような。モリ介は煮ダコが大好きで、必ずオーダーするんだけど、出来れば、”煮ツメ”を塗って食べたい。あ、”煮ツメ”って、アナゴに塗るような、甘だれのことね。だから、テーブルに”煮ツメ”が置いてあるとうれしいんだけど、肝心の煮ダコが無いんじゃね。あ~、このまま煮ダコが食べられないまま年老いていくのは悲しいな~。何とか、歯とかアゴが使えるうちに食べておきたい。神様、何とかモリ介の願いをかなえて頂けませんでしょうか。お願いいたします。

というわけで、本日はここまで。長々とお付き合い下さりありがとうございました。また明日、お目にかかります。