• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。昨日は年末前の最後のお休みでした。

モリ介も、年賀状を突貫工事で仕上げました。枚数も最盛期に比べて半分以下になりましたね。ちらほらと年賀状じまいのお便りもいただいたりしますので、亡くなれた先輩方も含めて、枚数はどんどん減っていくんでしょうかね。

先日書きましたが、以前の7連勤も5連勤に減ったので、幾分気が楽な感じ。例年通り、29日の日曜日も年末の開市です。あ、このブログは28日が今年最後になりますので、いつも通り3連勤なんですが。

そういえば、7連勤の件でちょっとしたトラブルがあった話、もう随分と昔の話ですので、書いちゃいましょう。皆さんは、一週間の労働時間の上限が法律で定められていることは、ご存じですか。そう、週40時間労働、ってやつ。基本的にはその40時間を超えて働くことは無いんですけど、あ、残業は別ね。だけど、例外もあって、繁忙期と閑散期がある業種の場合、平均時間が40時間を超えなければ許される場合もあるんです。市場も忙しい時期とヒマな時期が当然あるので、この例外規定について、所管のお役所に届け出をします。市場と名前の付く企業さんは、どこもこの届け出をしてるはず。

大昔の話、当時モリ介は総務部にいたので、上司の指示でこの手続きをしに出掛けたんですよ。毎年同じようなことをやってるんで、会社と従業員代表の印鑑をついた書類を窓口に提出。モリ介はこの手続き、初めての経験だったんですが。う~ん、どうだったかな~。年配の、おそらくは定年後の再雇用と思われる方が、モリ介の相手をしてくれた。長々とモリ介提出の書類を確認する、そのご担当。平均値を計算してるんでしょうか、電卓もたたいてる。上司からはすぐ終わる、と聞いてたので、「随分と時間がかかるな~」とか思ってるモリ介。突然、その担当者「受け付けられないですね」と言う。なんでも、12月最終週の7連勤が法律違反でダメなんだとか。え?毎年大丈夫なのに? 聞いてた話と違うので、怪訝な顔をするモリ介。1年間の変形労働時間制の書類もあるし、7連勤の週についても書かれてる。だいたい築地の市場卸が法律違反の勤務日程を作るわけがない。年末の開市日程って、当時から全国の多くの市場が築地に倣ってたんですよね。このまま帰っても、上司にドヤされそうだし、困惑するモリ介。すると、奥の方から四~五十代と思われる方が、見かねたんだか、こちらへやって来た。恐らくは、正規の職員さんで、管理職かと。代わりにモリ介の書類をチェックしてくれた。しばらくすると、「受け付けました」と赤い承認印を書類についてくれたんですよ。何だよ、オッサン、アンタが間違ってるんじゃねーかよ、とは思いつつ、平静を装い帰り支度をするモリ介。帰り際に後ろを振り返ると、例のオッサン、奥の方に呼ばれてました。しっかりと勉強してくださいね。ま、もうお勤めはされてないでしょうが。大昔の、ちょっとびっくりした話、でした。

え~と、今日は休憩なしで、物流のほうの手伝いをしなきゃないので、長尺のマクラ、書いてる場合じゃなかった。早速卸売場の話題へ。もうこのあたりからは、市場の流れとして、大量の荷物をどう捌くか、が命題になってきます。鮮魚品の売場も、ナメタガレイ、白子、タラ、あたりが山になってる。単価の高い、いわゆる高級魚もそのボリュームを増してきてますね。そんな中でのご紹介は、年末に限らずの冬商材で、魚丸ごととしては何回か、秋口から記事にしてるんですが、このような形ではまだ取り上げてませんでした、のこんな商材。

バラされてて、何の魚かわかりませんよね。これはアンコウです。鍋用に切り分けられてますね。山口県産の4キロ入りでした。担当者に中身を聞いてみると、左側の大きな袋が骨とか皮の、いわゆるアラの部分で、真ん中の下は、おなじみの肝。そして、右側の大きな袋は身を切ったもののよう。それでは真ん中の上の小袋は何だと思います? どうやら内臓、簡単に言うとホルモンみたいです。何と言ってもアンコウは下ろすのに技術とか仕掛けとかも必要。ほら、つるし切り、って言うじゃないですか。こういうスタイルで仕入れができると、お店も楽ですよね。モリ介は、あまり見たことがなかったけど、珍しい商品でもないみたい。冷凍品では、切り分けられたアンコウ鍋セット、定番のようです。タラやアンコウの鍋、冬ならではの味わい。モリ介はメヌケの切り落としをいただいたので、お休みの間に鍋でいただく予定。皆さんはどんなお鍋でお過ごしになりますか。すき焼き? そんなの年中食べられるじゃん。魚にしましょ?魚に。

そして今朝のもうひとネタは、月曜日の取材から。モリ介は初めて見た食材。卵があるから白子も絶対にあるはずなんだけど、のコレ。

ぱっと見、サケの白子に見えますよね。それにしては少し大きいし、サケの方がピンク色ががってる。モリ介もいったんスルーしたんですが、戻ってきて箱をよく見ると…。これはボラの白子でした。宮崎県産の5キロ入り。どうやって食べるのか、担当者に尋ねてみると、フグの白子を同じみたいですよ、とのこと。恥ずかしながらモリ介、フグの白子も良くわからない。早速調べてみることに。すると、白子ポン酢が絶品、とのこと。ただし、多少臭みがあるので、下ごしらえには手抜きは禁物らしい。なんでも、酒に一晩漬け、筋や血管を取り除いて、レアな感じを損なわない程度に、少量の塩を入れて茹でるといいそう。フグにも負けない味わい、と書かれてました。ちなみにお値段は、というと、キロ単価で、ボラ卵と二桁違いました。十分の一以下、ってことですよね。あ~どんな味なんだか食べてみたい。叶わないならフグ白子でもいいよ。余計に無理か。

今日は鍋の話になりましたが、鍋のシメにうどん、ってよくありますよね。あれ、皆さんはどう取り分けてます? 鍋に箸を突っ込んで、うどんを挟んで上に持ち上げて、自分の器に入れる、こんな感じですかね。実は、モリ介が子供の頃、大阪の心斎橋だったかのお店で、うどんすきを食べたことがあった。うどんすきってすき焼きの最後にうどんを入れるヤツとは違って、あちらでは、寄せ鍋風のお鍋に最初からうどんが入るスタイルなんですよ。モリ介の記憶では。で、いつも通り、うどんを持ち上げて器に入れようとしてた。ほら、ツルっとすべって、うどんが鍋の中や器に落下するじゃないですか。下手したらテーブルに落っこちたり。するとお店の女将さんらしき女性が、うどんの取り分け方を教えてくれた。何のことはない、鍋の中でうどんを自分の方に手繰り寄せて、鍋に近づけた器に、鍋肌に沿わせてうどんを入れる、これだけなんです。少なくとも落下で、熱い汁が飛び散ることは無い。モリ介はそれ以来、麺類の取り分けには、このやり方を使ってます。あくまでも大きい器から、の場合ですよ。ざるソバでこれをやると、みっともないですので、気をつけてね。

あ、時間がない、今日はこの辺でお終いにします。外を見ると、もう雪。駐車場も白くなってきた。予報では雨マークだったけど、本当に雨になるんですかね。なんか雨にしては寒いような気も。まだ、モリ介母から頼まれた買い物も全部済ませてない。先日なんか、予定してない方から届いたお歳暮のお返しを発送しに、デパートへ行かされた。クリスマスでごった返す中、お歳暮会場も終了してて、どこでどうすればいいのか、全くわからない。カタログをよこされて「これを」と言われたけど、特設会場が終了するとカタログの品も終わりらしい。グルグルと歩き回って、もうヘトヘト。もう頭にきて、預かったカードで、生ビール5杯呑んでやった。ま、明細が届く来年までバレないでしょう。皆さんも、年末年始の飲みすぎにはご注意ください。今はそれどころじゃないか。モリ介でした。また明日に。