モリ介です。こんにちは。本日もご覧いただきありがとうございます。早速お送りしていきますね。
モリ介、昨日はあるお店で頼まれた買い物を。もうお店はクリスマスの雰囲気がいっぱい。クリスマスブーツの売場があったし、ケーキ、オードブルの予約表も置かれてる。特設の、大袋のお菓子や生洋菓子のコーナーもあったよ。年末年始用の商材もあわせて展開するのがこの時期の常道だけど、店内のBGMは、とりあえずは先に商戦を迎えるクリスマス用の音楽。でも、モリ介、このクリスマスBGMを聞くと、落ち着かない、というか、少々息苦しくなる、というか。
前にちょこっと書いたこともあったけど、モリ介の前職は小売店の店員。今は、各企業さんでオリジナルの店内BGMとか、飲食チェーンでは店舗用に作られた番組らしきものも放送されてる。でも、ウン十年前は、だいたいが有線放送と契約して、販促用チャンネルの音楽を流していた。本部から必ず指示が来るんですよ、チャンネル番号の指定が。で、クリスマスや年末年始は、それ用のチャンネルに替わるんです。長ければおよそ一ヶ月、その音楽を聞かされるんだけど、12月も後半に差し掛かると、入荷した商品やもろもろの作業が立て込んで、精神的に追い詰められ始める。歌手が歌うクリスマスソングは大丈夫だけど、BGM用のインストゥルメンタルの曲を聞くと、どうしてもその時の苦しい気持ちがよみがえってくる感じに。
毎週のチラシ特売や店内特売の予定をこなすだけでも精一杯なのに、季節の売場変更や商戦向けの発注なんかも入ってくる。売場の細かいレイアウトなんて考える暇もなく発注締め切りに追われるんですよ。クリスマスや年末に全然関係ない、バレンタインの発注なんかも、たしか10月の中旬。本部からの、発注まだかの矢の催促を何とかこなしてやっと12月。ドカドカと商品が入荷し始めて、バイトからが「どこにどう並べるんですか」とか次々聞かれるし、とりあえずストックしたりすると、上司からは、「在庫にしてどうすんだ?とにかく売れ!」の指示。大晦日前日は、店に泊まり込みで睡眠1時間。早朝開店を何とかこなして、朝飯を喰うともう眠い。30分ぐらい仮眠をとって、それからは品切れ商品の手配と、当日中に何とか売り切らなければならない商品の見切りと、年始用の追加発注に追われる。キワ物商材の売れ行きデータも残さなきゃならないので、とにかくバタバタ。POSなんてまだなかった時代ですから。当時は、どこの企業さんもどのお店も大なり小なり似たようなものだったと思いますが、モリ介はとにかく、当時の苦しい時代、クリスマスBGMと紐づけられて心に残ってるんです。このネタ、松坂桃李主演で映画化できないですかね。なんねーか。何なら本田力でもいいよ。
それでは今日の卸売場。荷物はそこまで多くないですかね。少量入荷の高級商材もあまりない。ナメタ、白子、イクラあたりが幅を利かせてる感じ。そんな中見つけたのが…、って、いくつか取材はしたんだけど、ここ二ヶ月ぐらいの間に書いた記事と丸被り内容。ありゃ~、いいネタだと思ったんだけど、やってたか~。というわけで、まずは昨日の取材から。今年はまだネタにしてないお魚です。
去年は60キロとか80キロといった超大型サイズをお送りしたんですが、なんといっても取り回しができなくて、ろくな写真が撮れてませんでした。やっと全体像を載せることができる、と思ったんだけど、今度は氷が細かくて、うまく取り除けない。かき氷みたいな氷なんですよね。おっとこの魚、アブラボウです。根室産の3キロで、体長は約60センチ。前にも書いたけど、食用での販売が禁止されている、バラムツやアブラソコムツのように、人間の体で消化できないワックス成分を持つ魚とは違います。でも、柔らかくて脂たっぷりの身が特徴だそうで、焼いたり煮たりがいいそう。あるサイトで、スパイスたっぷりのステーキに仕上げた写真を見つけました。本当に旨そうでしたよ。カジキやブリのステーキもいいけど、アブラボウのステーキは間違いなし、ではないですかね。モリ介も食べてみたいな~。
そしてもうひとネタは、本当に小ネタ。今日のネタだけど、さすがにタイトルにはできないかな、と。実は、気になってたんですよ。箱に書かれたこの文字。
「ピンピン」と「ピン」のそれぞれの箱。中を開けてみると、何のことはない、ナメタガレイ。休み前で忙しそうだったんだけど、担当者を捕まえて聞いてみました。すると、どうやら「ピン」は「小」の意味らしい。なので上の「ピンピン」は「小小」、下の「ピン」は「小」に相当するんだとか。お客さんの切れ目を狙って、フタを開けてみました。中の魚を取り出して比べてみると…。
上がピンピンのナメタで、下がピンのナメタです。なるほど大きさは若干だけど違うか。ちなみにこのナメタガレイは宮古産。どちらも5キロ入りで、尾数は、ガサガサと魚が入っていたので不明。そういえば、同じ宮古からのスケソウダラにも「ピン」の箱書きがありましたね。これも「小サイズ」ってことでしょうかね。
実は、同じくらいの大きさの、マダラとスケソウダラが宮古から入荷してた。両方を1尾ずつ並べて、ヒゲの有る無しをドアップで撮ったんだけど、このネタって、10月にやってたんだよね。同じような写真も載せて。”よし、今日のネタもこれでOK”って、意気揚々と事務所に戻ってきた自分が情けないです。写真まで撮ってたら、覚えてそうなもんですけどね。”あれ?もしかして?”と気づいただけまだましか。これからは、少し前に掲載したにもかかわらず、モリ介の、ドヤ顔が浮かぶような文章を、このブログでご覧になることもあるかもしれません。その節は、どうか広~いお心で、温かく見守っていただくよう、伏してお願い申し上げる次第です。あ~歳はとりたくねぇ~。
そんなわけで今朝もそろそろお時間。明日は恒例の水曜休市です。皆様とはまた木曜日にお目にかかります。モリ介でした。