• 岩手県唯一の中央卸売市場水産部から、あれやこれやの情報・話題をお届けします!

こんにちは。モリ介です。今日もお送りしてまいります。よろしくお願いします。

昨日の帰り、あるお店に買物で立ち寄った。ちょうど金曜日までのクーポンがあったんですよ。2000円以上じゃないと使えない、とあるので、そこそこ買わなきゃならない。でも、モリ介嫁は、在庫がある食材の買い足しには超うるさい。当たり前だけど、野菜とか魚とか肉とか。調味料だって、特売の目玉価格で、賞味期限が長いものは、お許しいただけるけど、結構短いものもあるじゃないですか。在庫を忘れて、うっかり購入した日にゃ、そこそこ詰められる。この間は、マヨネーズとドレッシングでやっちまった。なので、昨日もチラシを見て、買う物をおおよそ決めて店に入った。

野菜を買って、鮮魚コーナーへ。冷凍庫に色々と在庫があるので、ここには用が無いはずだったけど…。ま、なんかネタになればいいな、ぐらいでしたが、あれ?カツオの刺身がある! アニサキス問題もあって、このお店では、生鮮カツオの刺身用は取り扱ってないはずだけど。加熱用切身は前からありましたけどね。この刺身、解凍じゃないよね? でも、この身の柔らかい感じは生だよ。表示には「生かつお」とあるし。うっすらと白く脂ものってる! 思わずかごに入れちゃいました。冷蔵庫整理のメニューの予定だったけど、ま、何とかなるっしょ。

家に帰ると、”何でこんなもん買った?”のモリ介嫁の目。モリ介嫁は、青魚の類が苦手。焼サンマは食べるけど、刺身は食べないし、イワシ、アジ、サバも好まない。カツオもあんまり食べない。タタキだと、加熱してる安心感なのか、少しだけ食べる。皮焼いただけで、どこが違うの? ほら、グルメ系の回転寿司さんとか、もちろん回転しないお寿司屋さんでもそうだけど、今日イチ旨いネタってなに?ってなった時に、イワシとかアジだったりすることありません? 昔、モリ介父とかと、家族で寿司を食べたときなんか、そんなことが良くありましたよ。モリ介の家族も、青魚をほとんど食べないので、言葉は悪いけど、”バカだな、こいつら”ぐらいに思ってましたね。で、昨日。モリ介嫁は、「一切れでいいや」と言って、カツオの刺身を生姜醤油で食べたんだけど、「もうちょっとくれ。」旨かったみたい。最終的に購入した半分を喰いやがった。そうなんですよ。戻りガツオほどの脂はないけど、程よい感じが、赤身の味に重なって、実に美味しい。そこまで期待してなかったけど、いい買い物をしましたね。皆さんも、ネギや生姜、ニンニクなんかを合わせて、昼呑みなんてどうでしょうか。やっぱり暑い時期のカツオ、いいもんです。

すみません。カツオが旨かったんで、ダラダラ書いちゃいました。それでは、卸売場の話題へ。今朝も、物量は多くない。カツオやブリ類の他は、メジマグロが目立つぐらいでしょうか。旨かったんで、ネタもカツオにしようかな~、と思ってたところに、「込」の文字が見えた。何の「込」かな?と思って見ると、モリ介苦手のカレイ。どうやら、イシガレイとマコガレイと水ガレイの混じった箱のよう。これは、モリ介に与えられた課題かも、ということで、どれがどのカレイなのか、確認してみることに。

イシガレイは、表側の目の下に石みたいに硬い筋がある、というのを思い出して、触ってみた。結論、イシガレイは右側の2枚で、左側下がマコガレイ、左上2枚がミズガレイと判断。ミズガレイは、身が透き通った感じなので、すぐ判ります。

箱のフタには、こんな感じの記述。北海道は函館産です。重量の記載から、ほぼ正解でしょう。ちなみに、水草カレイとはミズガレイのこと。でも、標準和名は、ムシガレイ、というんだそう。ヤナギムシガレイというカレイもあるけど、全然別の魚。あ~、ややこしい。だからカレイは嫌なんだよ。食べるのは大好きですけど。

もう一つご紹介は、昨日の取材から。前にご紹介したことありましたかね?生シラス。静岡あたりが有名ですけど、売場にあったのは、茨城は大洗産。たしかに、丸干しイワシの産地としては、名前が通ってるけど、生出荷もあるんだ。担当者に尋ねてみると、その出荷者さんは、たまたま良さそうな魚が獲れてるので、試験的に生でつくってみた、とのこと。モリ介は、良し悪しのポイントが判らないけど、鮮度も良さそうだし、食欲をそそる感じに見えましたよ。

仲卸の担当さんも、高評価をされたんでしょうか、皆さん、積極的にお取り扱いしてくださったようです。どこかのお店で購入されたり、飲食店さんで召し上がられた方もいらっしゃるんじゃないでしょうかね。色々と商材の幅が広がること、業界にとっても、実にありがたい事ですね。

そして、今日はもう一ネタ。そろそろ取り扱い終了間近のこの魚。

シールにもある通り、宮古産の養殖トラウトサーモンです。3尾入り、6キロです。夏場の高海水温下では、生存が困難になるので、どこかのタイミングで、イケスから引き上げなければならないのですが、この魚の場合、だいたい今月いっぱいになりそう、との担当者の弁。もしかすると、7月に入っても若干の出荷はあるかもしれませんが、ほぼ見納めのようですね。また、秋になって、稚魚を池入れし、新しいシーズンを迎えることになります。ですので、養殖する海域とか、魚の種類によって、シーズン終了時期が異なります。海水温が低い所では、まだまだ出荷が続くところもあるようですよ。

さてと、そろそろお時間ですな。お知らせですが、明日は、当ブログ、都合によりお休みをいただきます。市場は、もちろん営業を致しますよ。もしかして、ネタになりそうな月末処分品とかあるかも、で、気になるところではありますが、仕方がない。あ~、またカツオを買って、土曜の朝から呑んじゃおうかな、などと考えているモリ介がお伝えしました。皆様とは、また、月曜日にお目にかかります。